「うんこたろう」は変身するたびにパワーがはるかに増すのだろうか?
- ★★★ Excellent!!!
本作品「うんこたろう」は快便こそ健康で文化的な生活の根源!とうそぶく(え?いってなかったっけ?)は白雲虎太郎(はくうん・こたろう。断じてしらくも・とらたろうではない!)による腸活快便による世直し、いや世治しの物語である。
💩うんこと快便生活をめぐるコメディタッチな内容で始まったこの物語は、学術的な内容にまで踏み込んだ面白くてためになる路線かと思いきや、驚いたことに現在秀逸なボクシング小説へと変身を遂げている。この小説はひょっとして変身をするたびにパワーがはるかに増して……その変身をあと何回も残しているのかも……その意味がわかると実に恐ろしい。コメディから知的エンタメ、そしてスポーツものと続いたその次はやはりヒロインの菊(竜児という弟がいるかどうかは知らない)がいるからラブコメなのか? それとも人知れず悪と戦うヒーローものになるのか? 次章でのさらなる変身も楽しみである。
ワタクシにとっての本当に傑作の条件は「記録に残ること」ではなく「記憶に残ること」。
テンプレでまずは読んでもらうことを優先する作品を描くことが求められていますが、それってただの量産型消耗品。記憶に残る一点ものではない。
似たような設定、似たようなストーリー、似たようなキャラクターのテンプレで記憶に残る作品というのは非常に難しい。
今いくら多少は人気があっても似たような作品に紛れて5年、10年と記憶に残ることは難しい。
うんこたろうは間違いなく記憶に残る傑作である。
ポストラノベWEB小説家であるワタクシはこれからも、記憶に残る作品を描き、推していきたいと思う。
だから、みんな読みたまえ。