本物の貴重な同人誌のよう

と言っても、私は同人誌なるものを知らない。
凄い。圧倒される。どうしてこんな作品が作れるのだろう? それが第一の感想。

この同人誌には見た事もないような難しい漢字や単語などが頻繁に出てきて、その全てとはいかないまでも調べてみて「なるほど」と思う事の繰り返し。現代では使われていないような選りすぐられた単語に美しさを感じる。スラスラとは読めないけれど、その作業が心地よい。

ここには尊敬し合う文学に生きる二人の青年の事が書かれている。その関係はハッピーエンドとは行かなくても、崇高な潔さを感じた。
この同人誌が発行当時二度の増刷が行われたと言う事、現在もこうして読める事に尊さを感じる。