僕の翼は星をつかむためにある。たとえこの身が、焼けて滅びようとも。

どうして人はプラネタリウムを見るのか。本物の星が見たくてたまらなくなるように、というのが、この小説を読んだ僕の結論だ。未知の航路、新大陸、空への憧れ、そして宇宙……フロンティアに挑戦する者を夢想家と笑うことは容易い。しかし夢を見た者がいたからこそ、かなえられてきたものが確かにある。この小説から今こそ学ぼう。翼を持っているのならば、あきらめるな、恐れるな。たとえ道半ばで倒れても、あなたの憧れは決して絶えることはないのだから。