概要
聖女と吸血鬼、時空を超えた先の闇で邂逅した二人が厄災に立ち向かう。
双子の姉妹カグヤとテルサは、厄災を鎮める『聖女』として異世界へ召喚された。しかし、魔力鑑定で『聖女』と認定されたテルサに対し、カグヤの魔力は皆無とされた。その夜、テルサの依頼を受けた栄耀教会の聖騎士団がカグヤを襲撃する。絶体絶命の危機がきっかけとなって秘めたる力が解放、カグヤは地下の冥獄墓所へ転移した上、三百年前に処刑された騎士ダスクをヴァンパイアとして偶発的に復活させてしまう。
協力の末、栄耀教会の追撃から逃れたカグヤとダスクは、魔術師一族フェンデリン家に秘密裏に保護された。やがて彼らの支援により、瘴気を浄化する光の極大魔力『旭日』を宿すテルサに対し、カグヤには、暗所でのみ解放される闇の極大魔力『望月』が宿っている事が判明。時間や空間、重力を操作し、死者をアンデッド化させ、更には瘴気を吸
協力の末、栄耀教会の追撃から逃れたカグヤとダスクは、魔術師一族フェンデリン家に秘密裏に保護された。やがて彼らの支援により、瘴気を浄化する光の極大魔力『旭日』を宿すテルサに対し、カグヤには、暗所でのみ解放される闇の極大魔力『望月』が宿っている事が判明。時間や空間、重力を操作し、死者をアンデッド化させ、更には瘴気を吸
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!召喚された二人の聖女、その真実とは──
※読み合い企画からのレビューです
殺人者として拘置所に収監されていた主人公・カグヤは、聖女として異世界に召喚される
しかし、その場には、同時に召喚された双子の妹・テルサもいて──という導入から始まる本作品は、非常に奥深いダークファンタジーだ
光の極大魔力を持っていたテルサに対し、魔力鑑定水晶はカグヤになんの反応も示さない
それでも元の世界よりましだと安堵していたカグヤを襲ったのは、教会に所属する聖騎士たち
何故、彼らはそんな蛮行に及んだのか
それは実際に読んでもらえばわかるとして、本作品の長所は、その読みやすさに端を発する"状況の理解のしやすさ"だ
本作品には、"邪神の息吹"と呼ばれる…続きを読む - ★★★ Excellent!!!闇が率いるは夜の群れ
姉妹で異世界転移を果たしてしまった双子を中心に描かれる、異世界ファンタジー作品です。
主人公は大罪を犯してしまった犯罪者。現実世界では投獄され、執行の時を待つばかりでした。
しかし、そんな折に行われたのが異世界召喚。
片割れと共に転移を果たした主人公は、流されるままに魔力鑑定を行いますが、分かったのは魔力が皆無であるということだけ。
召喚の目的であった聖女の任にも片割れが付き、一瞬でお役御免となってしまいます。
けれども、自由の身になったことには変わらない。新たな世界でひっそりと自由を楽しもうとした主人公。
しかし、片割れの悪意によって、見ず知らずの内に主人公の罪は世界に知らしめ…続きを読む