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  • 減らせるところは減らす、という変更点のお話ですねここは!

    共感的な話になってしまうのですが、私は逆に足りないものを書き足さないといけないタイプなので、同じものを別の角度から表現できるのは、羨ましいと感じるところです……

    "心理描写を描く事は「読者に、答えの無い問いを与える」事になるのでは、と考えたのですが……"

    心理描写って、"その発言を不快に感じた"、とか、そういうものを意味せず、その発言を意図する描写があったあと、人物が"ぼりぼりと頭を掻きむしった"というものを意味していますよね!

    文量減らすというのでしたら、後宮ですとか、女性作家が描く政治作品がぴったしですよ!
    相手の気持ちや立場、背景はたいてい予測できるもの、として会話が成り立っているので行間を読む?でしょうか、少なくとも直接的な(怒った、悲しんだ、嬉しい、楽しい)表現ではなく、動き、持ち物、天候、現れる動物など、ぎゅっと多くの情報が圧縮されてるので必要に迫られた時、見てみると真似したくなるんじゃないかなって思います!

    こういうものは、解釈があるものではなく、絶対的なものとしてあるので……やはり読者層でしょうか……?焦点は




    "「ユーキがサイラスの気持ちを察していたかどうか」については、どちらを取っても「良い部分」"


    はえ〜ここ迷いがあったんですね!意外です!
    てっきり、物語には伝えたいテーマとかあると思ってたので……!人物の描写に迷いがなくなったとき、きっとより一層人物の描き方が深まってるんでしょうね!展開や構成に軸があるということは、それだけで人物の深みを出せるので!

    作者からの返信

    私の場合はエンタメに寄っているので、常に「読みやすく」「ストレスなく」読んでもらうというのが命題にあります。
    なので「文章量を減らす」というのは非常に重要ですね。
    (重要と言いつつ、指摘されるまで気付けなかった愚かさからは目を逸らしつつ……)

    >文量減らすというのでしたら、後宮ですとか、女性作家が描く政治作品がぴったしですよ!

    確かに、女性向けの作品はそういった情緒的な表現が優れているのかも知れませんね。
    オッサンなのであまり読まなかったジャンルなのですが、勉強の為に少し読んでみるのも良いかも知れませんね。
    (読む時間が取れないという現実からも目を逸らしつつ……)

    本作のメインテーマは「親友との出会いと別れ」なんですね。
    そしてユーキとアレクは正反対の対比で特徴を見せようとしているので、「賢いユーキ」と「おバカなアレク」が初期デザインの1つとしてありました。

    なので【旧版】では「父の気持ちも察する事ができる」という面を見せていたのですが、流石に10歳以下では少し不自然と感じて変更となりました。

    特にここは最序盤なので、当時の私では「ユーキのキャラクター像」が出来上がっていなかったというのもあったと思います。
    まさしく書き始めで、ユーキも生まれたてでしたからねw。

  • "オープニングを飛ばして1話から読む読者の方も多い"

    羨ましい……結末の結末がために読み飛ばされたいのに……読み飛ばせという拙作の警告を消すべきか迷う次第です……





    話がそれてしまいました……!



    私にできることは、物語の単語、文章、構成を見ること、そして物事を絶対値として評価することです!


    変な好みゆえ、私は物語そのものに対するマイナスを意味する発言ができませんが、基準さえあれば、それを元に誰かの視点から発展させることはできます!


    "「書物による書き出し」の表現があります。
    その度に文体を変更してはいたのですが、いかんせん引き出しが少なくて苦労しています"

    素敵な例をお見せしている方いらっしゃって、あぁなんと羨ましいと思う次第です!

    そういう古い書物は言葉のリズムで雰囲気出せますよ!韻を踏む、調音点を同じにする、とかです!書物に残るのは、書き手に伝えたいことがあるというものなので、あくまで抽象的な具体例ですが(?????)普遍的なテーマがあるとぐっと雰囲気出ますよ!

    "りんご色の、はなやかな甘い瞳。枯れ葉色の、さわやかな淡い瞳"

    拙作から抜粋ですが、普段使う平易な言葉でも、韻、調音点、リズムを活かすとかなり雰囲気変わるのでおすすめです!
    と、書きましたが……やはり私の読書体験は一般から離れているので、あまり当てにならないと思います……!人が違和感覚えたり、疲れる文章に価値を感じる性なので……平にご容赦を!


    それにしても、口語的で良いところは口語で、状況把握、文脈把握が重要な場面では脚本的な台詞と切り替えがあるのが羨ましいところです!

    作者からの返信

    冒頭の「ローランド」の本は、古書ではないんですよ。
    「娯楽小説や情報誌が一般人にも普及している」という世界なので、ただの冒険小説です。

    子供のアレクが読んでいるという事から【旧版】では文体を変えずにラノベ調でしたが、「文体を変えた方が、読者の混乱が少ない」との意見を頂いたのでこのような形となりました。

    "りんご色の、はなやかな甘い瞳。枯れ葉色の、さわやかな淡い瞳"

    このような文章が出てくるのは、こちらこそ羨ましいですねぇ。

    お恥ずかしい話ですが、私は元々小説を全く読まない人間だったんです。
    その為か、文学的表現や詩的表現がほとんど理解できないんですよ……。

    でも韻やリズムが大事なのは同感ですねっ。(調音点は知らなかったので調べました)
    リズムが崩れると読みにくいですからね。

    口語・文語はあまり意識してませんね。
    特に本作は三人称一元視点ですので、所々で視点が変わる事があります。
    キャラの視点に近い時は口語になったり、遠くなった時は文語になったりしてますね。
    (読みにくくなっていないかは常に心配してます)

  • "しかしその男の子は物怖じもせず、帽子を持った1人に近寄ってそれを奪い取る"

    すこ

    作者からの返信

    何度もコメントを頂き、ありがとうございます。

    こちらは【改稿版】になります。
    実際に投稿する時には変更となる可能性もありますが、大きくは変わらないと思います。

  • "股に毛も生えてねぇガキが親の仕事の心配なんざぁ5年は早ぇ"

    こういうのすここここここ

    "幸い、棚やベッドなどの大きな家具は前の住居者が置いていった物が残っている。当然というべきか、ユーキたちの新居は新築ではない。
     各部屋の魔法灯が問題なく点く事を確認し、軽く掃除を始める。掃除が終わったら、調味料や食器を棚へ直し、調理器具は台所へ、トイレや風呂に紙や洗剤を置いてついでに水回りのチェック"

    こういうのはもっとすこここここここ

    作者からの返信

    こちらにもコメントありがとうございます。

    こちらも【旧版】ですので、【改稿版】とは若干の違いがあります。
    「股に毛も~」は残してますが、「幸い、棚や~」は削除してます。
    申し訳ない……。

  • "手入れのされていない髪、ボロ切れのような服に"


    地味すこ



    緊張感のある導入でテンポの良い構成……!
    すこすこ

    作者からの返信

    アタオカしき(コメントなしごめんなさい忙さま、コメントありがとうございます。

    お褒めの言葉を頂いて恐縮ですが、こちらは【旧版】なんですよ……。
    特に最初の部分は全面的に変えるつもりですので、お褒め頂いた箇所は【改稿版】では残りません……。


  • 編集済

    こんにちは。
    いきなり再改稿版のオープニングを拝読致しました。後ほど改稿前、改稿前々のものも拝読しに参りますが、まずはひと通り読んだ感想をここに述べさせていただきます。

    ただいわゆる批評が苦手な部類の人間なので、的外れな意見もあると思います。あらかじめご了承いただけたら幸いです。


    ・良かった点
    読み口が軽快でほとんどつまづく事なく読めました。
    前半と後半、あわせて約2000字という字数が絶妙で、オープニングのボリュームとしてはたぶん適切だと思います。内容とのバランスも釣り合いがとれていると感じましたし、登場キャラクターも二人のみ。初見読者への理解度を優先させてある点がうかがえて良いですね。

    特に後半では切迫感というか、周りにあるものや環境を通しての描写に見応えを感じました。

    アクションが挟まるシーンだからというのもあるかもしれませんが、動きのイメージが想像できて……あとは魔法があるとやっぱりファンタジー感が増しますね。私であればもっと鍔迫り合って、アクションシーンの見応えもアピールしたいところなのですが、全体のボリュームを考えるとちょっと難しそうですね。

    ラストの引きもいかにもオープニングっぽくて好みです。王道的な幕開けに期待する読者も少なくないのではと思います。


    ・気になった点
    接続詞、指示語の多さが気になりました。オープニング中では「そして」「そう~」「その」「それ」「そして」など使われていますが、約2000字というボリュームを考慮しても使う頻度が多いように感じます。

    特にそれが顕著に感じられたのは序盤における地の文で、



     続けられるアレクの言葉にユーキの頭は沸騰する。
     2人の願いはまだ叶っていない。既に目的の為に代償も支払った後だ。「その」犠牲を、決して無駄にはできない。「そう」、たとえこの身を……と、「そう」考えたところでユーキの言葉は止まった。

     「そして」数秒の沈黙を破って口を開いたのはアレクだった。



    5行程度の文章に接続詞と指示語が合わせて4箇所、スパンの短さと相まって若干悪目立ちしているような気がします。もちろん気にしない人もいるでしょうし、どちらの言葉も理解を円滑にするために必要な言葉です。

    ただ……例えが適切かは分かりませんが、校長先生って話が長いわりに「え~」とか「で、あるからして~」みたいな余計な言葉を呟いたりすることが多いですよね。その割には言ってる内容が全然頭に入ってこない、みたいな。

    あの現象と同じで、「その」や「それ」が短期間に頻出すると内容そっちのけで指示語ばかりが気になってしまう、みたいな現象が小説でも起きてしまうというのが私の持論です。なので、これらを使うタイミングはよく見極めた方が良いのではと提案致します。

    それから上記の気になった点に関しまして、僭越ながら自分だったらこう書くという前提のもと、三鞘ボルコムさまのオープニング前半部分をお借りして文章を考えてみました。
    こちらは私の近況ノートに「試し書き」という題名で公開しておりますが、いかんせん規約的にグレーな行為のような気がするので後ほど削除致します。それ以前に気分を害されるような行いであると感じられた場合、このコメントごと削除して頂いて構いません。

    お借りした文章に質問や意見などがあれば、そちらは近況ノートの方へお送りいただければ幸いです。
    三鞘ボルコムさまの参考になれば嬉しいです。長文失礼致しました。

    作者からの返信

    だいこん様、こちらにお越し下さってありがとうございますっ。

    「いきなり【再改稿版】から読んだ」との事ですが、むしろありがたいですっ。
    この【再改稿版】は、【旧版】と【改稿版】を合わせたものであり、ほとんどの方が両方を目にした上での【再改稿版】の評価となっていると思われます。
    ですが当然、実際に作品として投稿した場合は【再改稿版】から読む事になりますので、だいこん様のご意見は本当にありがたいですね。

    「初見読者への理解度を優先させてある点がうかがえた」との嬉しい感想ですが、ここは「謎が増え、視点も定まらないのでストレスを感じた」と言われた方もいらっしゃったので、素直に喜んでよいのか迷いますね。

    アクションに関しては、すでにヒントを頂いておりますので少し変更するとは思います。
    文字数が増えすぎないように注意が必要ですね。

    「接続詞、指示語の多さが気になった」との事ですが、こちらは完全に盲点でしたっ。
    「代名詞や接続詞などを多用するのは良くない」という事は知っていたのに、指摘されるまで気付けておりませんでしたっ。
    この文章の修正はもちろんですが、今後も気を付ける必要がありますね。

    書いて頂いた「試し書き」、このような事までして下さるなど思ってもいませんでしたっ。
    本当にありがとうございますっ! 感謝こそしても、気分を害するなどあろうはずがありませんっ!
    後ほど、伺わせて頂きますっ。

  • 改稿についてお疲れさまでした。もう意見は出揃っていそうですが、ほとんど作品知識がない立場の読者として感じたことをお伝えしようと思います。

    二つを合わせるのは欲張り過ぎ感があると思いました。最初の場面はアレクが何かを隠していて、ユーキはそれを察する。次の場面はユーキが何かを隠しているみたいなところまでは感じ取れました。ただ、アレクもユーキもよく知らない人で、謎が前より多く提示されて終わっていくので、ヒキとは感じずストレスを感じました。

    なんとなくなんですが、アレクとユーキの間で視点が定まらない感じがストレス原因のように感じています。全知視点なのかもしれませんが、作者都合で一方の思いを意図的に見えなくされている気がして、すっきりしないです。脳のリソースを結構食われる感じがしました。

    再改稿版とするならアレク視点で全て統一した方がよいのかなと感じました。そうするとユーキが悪いキャラのようになる気がしないでもないですが、最初の場面で心情描写がなくてもセリフなどから「友達思い」なのは伝えられると思います。

    次の場面で悪いキャラのようにユーキが出てきますが、「友達思い」なのは既知になるので、何か事情があって、あえて露悪的にふるまう信念を持ったキャラという印象になるような気がします。このオープニングだけで、ユーキは結構魅力的なキャラだなと私は思いました。

    作者からの返信

    平手武蔵さま、的確なご指摘を何度も下さってありがとうございますっ。
    今回のご指摘は、特に返す言葉もありません。

    確かに2つのオープニングを合わせた事により、文字数はともかく情報量が増えて読者に優しくない構成になってしまっておりました。

    「アレクとユーキの間で視点が定まらない」というのも読者に優しくないですね……。
    ただ「全知視点」という訳ではなく、2人の想いと行動を中立視点から描こうと思った結果、このような形となりました。「どちらか一方の視点」には寄りたくなかったという気持ちです。(それで読みにくくなってしまっては本末転倒ですが……)

    そして「作者都合で一方の思いを意図的に見えなくされている」という点なのですが、これは「未来の先見せ」という性質上、仕方のない事と思っております。全てを見せる事も、説明する事もできませんから。
    ただ情報量が増えた事によって謎が増え、ストレスとまでなっているのは私の見込みが甘かったようです。
    もう少し「読者に優しい話作り」を心掛ける必要がありますね。

    ご提案頂いた「アレク視点で全て統一」というのは、残念ながら採用はできません。
    理由は「本作のメイン主人公はユーキ」だからです。
    なので「ユーキ視点で統一」ならともかく「アレク視点で統一」は難しいですね。

    最後に「このオープニングだけで、ユーキは結構魅力的なキャラだなと私は思いました」と思って下さってありがとうございますっ!
    ユーキは「一言で言い表せる魅力を持つキャラ」では無いと思ってますので、「オープニングだけで」と言って下さったのは本当に嬉しいですっ!
    『激辛批評』の方でも度々言ってますが、私は「面白い作品には必ず魅力的なキャラがいる」と考えてますからね。

    それでは、何度も本当にありがとうございましたっ。
    最終的にどのようなオープニングとするかはまだ思案中ですが、「ユーキの魅力を伝え、読者に読みやすいオープニング」を目指して頑張って参りますっ!

  • 改稿お疲れさまでした。あくまでも私の感想ですが、非常に良くなったのではないかと感じました。もちろん、先の展開を知っているかどうかによっても評価は変わるのは間違いないのでしょうが、「何も知らない読者」の一人である私からすれば、完璧なオープニングであるように思えます。

    【再改稿版】は、やはりユーキの好感度が下がらないというのが大きいですね。今回のバージョンであれば、しっかりと「ダブル主人公」であることを窺い知ることができます。現実の世界では「悪人が人助けをしていたら普通の人の数倍『いい人』に見える」なんてことも言われますが、WEB小説の場合は、そもそも「悪人が主人公の話なんか読みたくない」と思う人が大半だと思われますからね。むしろ主人公には、過剰なまでの清廉潔白さの方を求められているようにさえ感じます。

    もちろん、そういったダークで暴力的な作品を好む層もいることは承知しているのですが、「絆や友情」をテーマとしているであろう御作は、「そういった作品を好む層」へ向けた作品ではないと推察されます。逆に「闇堕ち展開」や「復讐」「転落モノ」を期待していた層からは、「期待はずれ」の烙印を押されかねません。
    ここでしっかりとユーキの善性を表現しておくことで、「これは友情の物語であり、二人には何か事情があったんだな。その事情が、このあとの話で明らかになるんだな」と読者に示すことができますからね。
    盛り上がりも充分であると感じます。これ以上の要素を詰め込みますと、今度は「読者を置いてけぼりにしている」という意見が出てくることが容易に予想されますからね。絶妙なバランス加減なのではないでしょうか。


    こういった理由を鑑みまして、私は【再改稿版】は非常に良く出来ていると感じました。間違いなく、「この作品の続きを読んでみたい」と感じさせてくれるオープニングになっていると思います。
    当然ながら、最終的にどういった作品に仕上げるのかを決めるのは作者自身ですので、これも読者の意見の一つとして、お納めいただけますと幸いです。
    改めまして、改稿お疲れさまでした。そして、このような貴重な機会に拝読させていただきまして、誠にありがとうございます。

    作者からの返信

    幸崎 亮さま、何度もご意見を下さって、【再改稿版】にもご意見を下さった事に感謝を述べます。
    こちらの【再改稿版】も賛否の意見が分かれており、どうしたものかと悩んでいる最中ですw。

    そんな中で強い「賛」の意見を下さった事、本当に嬉しく思います。
    「非常に良い」のみならず、「完璧なオープニング」とまで言って下さった事には若干の面映ゆさも感じます。

    幸崎 亮さまのご推察の通り、本作の主人公・ユーキは「悪を持って悪を裁く」や、ましてや「悪行を尽くす」ようなダークヒーローではありません。
    まさしく本作の重要なテーマに「絆と友情」はあります。
    なので「闇堕ち展開」や「復讐」「転落モノ」を読者に期待されてしまうのは困りますねw。
    そういった意味では【改稿版】ではダメな部分が多かったと思います。

    ですが「否」の意見の方の仰る事ももっともです。
    特に反論の余地がないのは「簡潔ではない」「謎が増え、ストレスに感じる」といった意見ですね。やはり、詰め込みすぎだという事なのだとおもいます。

    最終的にオープニングの構成をどうするかはまだ未定ですが、幸崎 亮さまのお言葉のおかげで「読者に見せたい方向性自体は間違ってない」と自信が持てました。
    「親友の2人が決別、または敵対する」この展開は本作のオープニングにおけるマストであり、絶対に譲れません。
    後は、私が「どう見せるか」だけの問題ですね。(ここが一番の問題ですが……)

    最後にもう一度だけ、お礼を言わせてください。
    本当に、本当にありがとうございましたっ!

  • 細部の指摘は今回は割愛するとして、取り急ぎ。

    二つのオープニングを採用して二つ並べるのは悪手だと思いますね。理由は三つあります。

    まず繰り返し言っていたインパクトがエピソードを二つにすることで薄れること。言うまでもなく一つの方が読者にはわかりやすく、刺さりやすいです。

    次にプロローグは簡潔であるべき、という主旨から外れてしまうこと。ダイエット成功したと聞いて見に行ったらリバウンドしてた、みたいな話です。そりゃ改稿前よりはマシですが、元が太り過ぎでしたから。 

    プロローグは前菜や居酒屋の突き出しだと思えばわかりやすいです。口に楽しく次の皿が欲しくなる、少し足りないくらいが一番です。

    最後は、改稿した一話の構成と似てしまうこと。
    この手の変則構成が効くのは一度のみで、続いたり繰り返すとくどく感じ、魅力が減じます。初回から二連続すると一話目の評価まで落ちる可能性があります。

    以上から、私個人はこの再改稿案には明確に反対。
    それならどちらかの案を選んだ方がまだましです。虻蜂取らずと言うやつですね。

    私案としては、初稿支持意見を汲む形で二稿に取り入れ、短くまとめる改善案も思いつきました。
    が、まあそろそろ口出しも限界でしょうし、お求めならお伝えするということで。ここの追記でも近況ノートでも、どちらでも構いません。
    ただ所詮本編を読んでいない提案なので、絶対と言えるほど自信ないことは先にお伝えしておきますw

    あ、暗喩の使い方はそんな感じでいいと思いますよ。次の場面に繋げたりするのもいいですね。こんな感じで思いついたら使ってみてください。表現の幅が広がると物語が単調になりにくいですしね。

    作者からの返信

    梶野カメムシさま、こちらにまで見に来て下さって、ご意見を頂きまして申し訳ありませんっ。

    自分でも色々と問題点を感じてはいましたが、ここまでハッキリと反対をされるとは思っておりませんでした。
    また「改稿した一話の構成と似てしまうこと」は、私の頭では思いつかなかった問題点です。

    確かに、「全編通してずっと前後編を貫く」とでもいうのならそれも一芸と言えましょうが、本作はもちろんそうではありません。
    なら、「連続するのは良くない」というのは確かにそうですね。


    >初稿支持意見を汲む形で二稿に取り入れ

    そうですね。こうして強く反対されて、「どういう手段があるだろう?」と考えてみましたが、私には他の良い手段は見つかりませんでした。
    この【再改稿版】を使わないなら、心理描写やユーキの善性などをクドくならない程度に【改稿版】に盛り込むしかないですね。


    >お求めならお伝えするということで。

    いえ、大丈夫ですっ。
    ここまでして頂いて、これ以上のご迷惑はかけられませんっ。


    >暗喩の使い方はそんな感じでいいと思いますよ。

    お褒め頂いたのは光栄ですが、ここはもう使えませんかねぇ。
    まぁ無理に使うものでもないと思いますし、思いついたら・使えそうだったら使うくらいで意識していきますっ。


    それでは何度も何度も、本当にありがとうございましたっ。

    編集済
  • 【改稿版】オープニングへの応援コメント


    まだ企画中ですが、フライングでオープニングだけ感想書いておきます。
    短いのですぐ読めましたし。
    一話・二話改変についてはまたいずれ。

    前にも言いましたが、改稿については一度しかコメントしない主義です。
    それ以上は聞かれたことのみ答えたいと思います。


    >煙炎えんえんが包む、街の中。

    「煙炎」は地味にふるった表現で、掴みとしていいですね。
    私なら「包む」より「沈む」にしますか。
    煙も炎も空に昇るものですし。
    地獄の底で戦っているようなイメージを伝えられますし。

    >その左手に持つナイフを真っ直ぐにアレクに突き付ける。

    武器がナイフなのはいただけないというか、謎です。
    多分ユーキが盗賊的なクラスである設定からの選択だと思いますが、
    それにしてもナイフは明らかにインパクト不足です。

    ナイフにも色々ありますが、普通に「ナイフ」と書かれて想定するのはテーブルナイフ程度のサイズで、刃渡りは10センチ以下でしょう。これでロングソードとつ鍔ぜり合いしても、迫力ある絵面には感じられません。

    せめて短剣(ダガー)や短剣(ショートソード)に呼称を改めてみてはどうでしょう。それだけでもインパクトは上がるはず。


    >「なんでだよっ⁉ もう少しで、ボクたちの願いは――」
    >「だからだよ。お前に願いは叶えさせねぇ」

    「ボクたちの願い」のはずが、「お前の願い」になっている。
    つまりユーキも願っていたはずのものが、そうでなくなったということでしょうか。
    ここら辺は先の展開を匂わせる重要な部分なので、もっと踏み込んでいいかと思います。具体的には、もうワンヒントあればいいかな、と。読者が「こうなるのかな?」と想像してしまうような。

    それが「ユーキにも理由がある」と思えなくもないくらいの塩梅なら、「単なる悪役」イメージ以上の深みを与えることも可能かと。
    まあここは物語の全体像を知らないとわからないバランスなので、私は具体例を書けませんが。

    >困惑するアレクに、ユーキは冷たく言い放つ。
    >揺れる碧瞳へきどうを、真っ直ぐに見据える黒瞳こくどう。

    ここは前後入れ替えた方が格好いい。

    >今、2人には燃える街も見えていない。遠くの剣戟も聞こえていない。ただ互いの存在だけが映っていた。

    瞳の描写に合せた文章だと思いますが、それなら「聞こえる」という部分は余計です。それは聴覚ですから。視覚情報で統一すべき。

    >魔法で振動を開始したナイフが、閃光のように疾はしる。
    >アレクは咄嗟に抜いた剣でナイフを受けた。
    >剣を削ろうとする振動を、アレクの魔力が防護する。

    魔法で振動する刃は大変よいと思いますが、描き方の順番を変えた方がよりインパクトが出ます。
    私ならこんな感じ。

    [瞬時に距離を詰めたナイフが、閃光のように疾はしる。
     アレクは咄嗟に抜いた剣でナイフを受けた。
     ギャギギギギ……!
     火花を散らして、ちっぽけな刃が長剣に食い込んでいく。
     ナイフを魔法で振動させている──!
     アレクは慌てて魔力を発揮し、剣を防護した。]

    ナイフを受けた後「振動している!」と出した方がバトルに躍動感が出るかと。

    より強いインパクトを出すなら、ここは剣を切断させるべきかもですね。ナイフが剣を切断! は意外性がありますから。

    アレクは剣を捨て、予備の武器を抜いてもいいですし、その上で鍔迫り合いに持ち込めば、展開の辻褄は合いますから。

    >「くっ……。っだあぁぁっ!」
     
    この台詞は省いて「咆哮」から想像させた方が効果的。
    ダイエットにもなるし。

    >咆哮と同時にアレクが剣を力任せに振り抜く。

    ここでアレクの腕力や体格の描写を一言入れておくと、初登場時のアレク少年がここまで成長してるのか!という対比になってよい気がします。

    >アレクは一瞬、瞑目して覚悟を決める。
    >ユーキは黙って、それを見つめる。
    >瞼まぶたを開けた時、その瞳は揺らいでいなかった。

    ここもまだ冗長。
    一瞬目を瞑る場面で、ユーキが「それを見つめる」のは変です。
    それは「長く目を瞑る」場合のアクションのはず。

    なので「ユーキは黙って、それを見つめる。」は省くべきです。



    改稿お疲れさまです。
    まだテンプレ路線の展開ですが、旧オープニングに比べればはっきりとよくなっています。ダイエット効果でもっさり感はかなり減りました。指摘した通りまだ落とせますが。

    インパクトという意味では正直まだ物足りませんが、ひとまず平均点はあると思います。これでスタートラインという感じ。直せばもうちょい迫力は出せそうですが、伸びしろは薄め。

    これ以上のインパクトとなると、場面のセレクトごと考え直す必要がありますし、私は先の展開を読んでいないので具体的にここがいいとは言えません。

    その上でざっくりしたアドバイスをするなら、物語の先で一番衝撃的な場面、「一話から読んでいた人が想像もしないだろう場面」の部分を抜き出して、説明や心理描写を省いて使用するとかどうでしょう。
    「二人が敵対する」ということを示唆する箇所は多分多くあるでしょうし。ミスディレクションを誘うような描写ならなおよし。

    読者の興味を強く惹く謎やワードが、もう一つくらい含まれていてもいいかと思います。もちろんノー説明で構いませんし、ハッタリ気味でもいいくらいです。ブレーキは外して。

    例えば、先の展開で出て来るかっこいい系の横文字。
    人名や組織名、或いは何かさえわからないような固有名詞。
    ワードそのものに魅力がある前提ですが。

    ユーキを「悪役に見せる」のは、私は全然アリだと思います。
    中途半端にするより読者にわかりやすいですし、「でも本当は違うよね?」と信じる気持ちも、求心力になるはずなので。
    隠し味として「理由がある」感をほんの一摘み入れる、という手もあるんですが、今回はない方がいいかな?というのが私のバランス感覚です。ここはまあ作者のさじ加減でしょうが。文字通り。

    後、オープニングに含めばよいものがあるとすれば、「二人の思い出」や繋がりを意識させるアイテムでしょうかね。
    先の展開で重要な役目を果たす装飾品などがあれば、それをノー説明で描きこむとかも伏線的で「謎」の一つに出来ます。例えば二人の友情の証として交換し合った指輪があって、アレクがユーキの手元を確認するとか。自分の指輪を捨てるとか。あえて説明しない方が、「二人の関係性を語るアイテム」感が出て、「この先語られるのだろう」という興味に繋がりますから。文字数そんな使いませんし。


    ……とまあ、今回はここまで。
    もしまだ聞きたいことがあれば、返答は追加で書き込みます。
    これくらいの応答ならなんとかやれるので。
    一話・二話改稿については、十二月までお待ちください。

    作者からの返信

    梶野カメムシさま、フライングを歓迎しますっ。
    お忙しいのにありがとうございます。


    >>煙炎えんえんが包む、街の中。

    >「煙炎」は地味にふるった表現で、掴みとしていいですね。
    >私なら「包む」より「沈む」にしますか。

    まさか、最初にお褒め頂けるとは……。
    前回はダメ出しから始まったので感無量です。

    「沈む」の方が良いですね。
    「再改稿版」の方では舞台が雨になってますので、より「沈む」の方がシックリきますね。


    >>その左手に持つナイフを真っ直ぐにアレクに突き付ける。

    >武器がナイフなのはいただけないというか、謎です。

    これはクラスというか、単に先の展開でユーキがナイフを得物の1つとしていただけなんです。

    >それにしてもナイフは明らかにインパクト不足です。

    >ナイフにも色々ありますが、普通に「ナイフ」と書かれて想定するのはテーブルナイフ程度のサイズで、刃渡りは10センチ以下でしょう。これでロングソードとつ鍔ぜり合いしても、迫力ある絵面には感じられません。

    >せめて短剣(ダガー)や短剣(ショートソード)に呼称を改めてみてはどうでしょう。それだけでもインパクトは上がるはず。

    個人的には「ダガーもナイフの内」という事で、呼称にこだわりは無かったのですが。なるほど「テーブルナイフ」をイメージされる事もあるのですね。
    なら、誤解を避ける為に「ダガー」にした方が良さそうですね。


    >>「なんでだよっ⁉ もう少しで、ボクたちの願いは――」
    >>「だからだよ。お前に願いは叶えさせねぇ」

    >ここら辺は先の展開を匂わせる重要な部分なので、もっと踏み込んでいいかと思います。具体的には、もうワンヒントあればいいかな、と。読者が「こうなるのかな?」と想像してしまうような。

    演出方法や、ヒントの匙加減が難しいところですが……頑張ってみますっ!


    >>魔法で振動を開始したナイフが、閃光のように疾はしる。
    >>アレクは咄嗟に抜いた剣でナイフを受けた。
    >>剣を削ろうとする振動を、アレクの魔力が防護する。

    >ナイフを受けた後「振動している!」と出した方がバトルに躍動感が出るかと。

    ここは【再改稿】で雨にしましたので、「振動するナイフが雨を弾く」という演出が欲しいな、と。

    >より強いインパクトを出すなら、ここは剣を切断させるべきかもですね。ナイフが剣を切断! は意外性がありますから。

    アレクは剣を捨て、予備の武器を抜いてもいいですし、その上で鍔迫り合いに持ち込めば、展開の辻褄は合いますから。

    確かにっ! その発想はありませんでしたっ。
    それに、後述しますが「アレクの予備武器」が良い演出にもなりそうですっ。


    >>アレクは一瞬、瞑目して覚悟を決める。
    >>ユーキは黙って、それを見つめる。
    >>瞼まぶたを開けた時、その瞳は揺らいでいなかった。

    >ここもまだ冗長。
    >一瞬目を瞑る場面で、ユーキが「それを見つめる」のは変です。
    >それは「長く目を瞑る」場合のアクションのはず。

    >なので「ユーキは黙って、それを見つめる。」は省くべきです。

    ここは上手く表現できていませんでしたか……。
    「戦闘中に目を瞑るのは、たとえ一瞬でも命取り。だけど、それを黙って見まもっている」という演出のつもりでした。

    読者に気付かれないのはまだしも、別の所に違和感を感じてしまわれるのは問題ですね……。



    再びのご感想、本当にありがとうございますっ!


    >インパクトという意味では正直まだ物足りません

    やはりですか……。

    >これ以上のインパクトとなると、場面のセレクトごと考え直す必要がありますし

    しかし「2人の決別」を見せなければならない以上、相応しいシーンは【旧版】と【改稿版】の2つだけなんですよね……。
    それを何とかする為の苦肉の策が【再改稿版】だった訳なんですが……。

    「2人の決別」を見せないのであればオープニングを書く意味が無いですし、これはインパクトは「そこそこ」で諦めるしかないですかね……。


    >「二人が敵対する」ということを示唆する箇所は多分多くあるでしょうし。

    無いんです……。
    本作は「親友との出会いと別れ」がテーマであり、「親友との敵対」はテーマには無いんです。
    この【改稿版】にしてもユーキはアレクと敵対してますが、ユーキはアレクを親友だと思ったままです。
    その為、「二人が敵対するということを示唆する箇所」は、どこにも無いんです……。


    >ワードそのものに魅力がある前提ですが。

    ワードセンス、私には無いんですよねぇ……。なにせ、「ダガーもナイフも、どっちの表記でも同じだ」と考えるくらいですから。

    「ノー説明でも構わない」との事ですが、それは「疑問が吹っ飛ぶほどのワードセンスがあれば」ですよね?
    そうでなければ「読者に、謎の言葉で疑問を与えるだけ」になってしまいますし。


    >隠し味として「理由がある」感をほんの一摘み入れる、という手もあるんですが、今回はない方がいいかな?というのが私のバランス感覚です。ここはまあ作者のさじ加減でしょうが。文字通り。

    ここは本当に、読者によって感じ方も違うようですね……。
    「【旧版】の方が良い」という意見も多く、その方々は口を揃えて「ユーキが悪役に見えてしまう」と仰っておられました。


    >後、オープニングに含めばよいものがあるとすれば、「二人の思い出」や繋がりを意識させるアイテムでしょうかね。

    ここはさっき申し上げた「アレクの予備の武器」が当て嵌める事ができそうです。
    ただ演出・説明が必要になってきますし、どのくらい文字を省略して表現できるか、ですね。



    重ねてにはなりますが、本当にありがとうございましたっ。
    1話・2話の改稿もお待ちしておりますっ。
    でも、本当にいつでも構いませんよ?


  • 編集済

    こんばんは。
    この物語について事前知識はほとんど題名とあらすじしか無い私からの感想になりますので、その点をご留意いただけますと幸いです。
    (あと、多大に「おま言う」要素が含まれた感想となることもご留意ください)

    まずオープニングは私としては旧版の方が好きでした。
    理由は、旧版の方が「親友との決別」というテーマが、私にはより分かりやすく伝わったからです。
    もちろん、ブラウザバックを防ぐためのインパクト作りとしては、戦闘を描写するのは良い案だと思います。しかし、その物語を伝える手段として小説を選択しているということを考えると、心情描写メインのほうがより伝わりやすいのかなと私は思いました。
    読者はまだキャラクターのことをほぼ知らないので、戦闘よりも丁寧な心情のほうが引き込まれるかなと思います。

    オープニングの解説にもすこしありましたが、改稿後のオープニングは、「決別」というよりも「敵対(いや、喧嘩?)」のように私には見えました。

    第一話と第二話は、読みやすさは圧倒的に改稿版の方が良かったです。
    「英雄王ローランドと7つのリング」で助けられるのが老人から少女に変わっていて短くなっていたのも、より多くの読者の興味を引けるようになっていて良かったのではないかと思います。
    全体的に改稿版のほうが自然に読み進められました。(一話までですけれど)読了感も改稿版の方が良かったです。やはり物語に余計な情報を削るのが大切なのでしょうか。

    一話の解説を読みましたが、キャラクターを消したり、名前を登場させるのを遅らせるというのはなかなか勇気がいることだと思います。それを実行できるなんてすごいです。
    とことん文章と向き合って無駄を省いて違和感を削るのが改稿なのだなと思いました。

    一話の解説を読んで思ったことを以下にまとめます。

    まず、アレク視点でのユーキの登場は私は必要だと思いました。
    理由は、オープニングで登場している二人の出会いを両者の視点から描くことで、二人の出会いはどちらの視点から見ても良好であることが伝わったからです。
    どうしてオープニングのような展開になったのだろうと読者に思わせ、読者の期待感をより高められていると思います。

    次に、サイラスが兵士になったことについてです。
    たしかに言われてみると、サイラスが兵士になるのに違和感はあるのですが、続く文章からサイラスとユーキの関係性が見えたので、解説を読むまでは特に気になってはいませんでした。
    ここは、「兵士といっても」を文頭に持ってくると、譲歩がより伝わりやすいかなと思いました。

    三鞘ボルコムさまの改稿の記録をじっくり読んで、いろいろなことに気付かされました。
    批評だけでなく、これも参考にさせていただき、私も改稿を頑張ってみようと思います。 
    丁寧なご批評と改稿、本当にいつもお疲れ様です。

    【追記】
    書き忘れていたのですが、批評の方のコメントで返信してくださったキャラの動かし方は大変勉強になりました!
    ありがとうございます。

    作者からの返信

    移季 流実さま、本当に来て下さってありがとうございますっ。

    事前知識が無いのはむしろありがたいですね。
    初見の読者の意見を聞く事が出来ますから。

    「おま言う」に関しては、私の方こそ「おま言う」ですからねw。
    文句を言えた立場ではありませんw。


    オープニングは【旧版】の方が良いとのご意見ですか……。
    ご指摘の通り【旧版】と【改稿版】を比較すると、「心理描写のある・なし」と「戦闘描写のある・なし」が主な変更点になりますね。

    オープニングでは、いわゆる「ネタバレ」を避ける為に物語の核心に触れる事はできませんので、心理描写を描く事は「読者に、答えの無い問いを与える」事になるのでは、と考えたのですが……。

    また、インパクトを与えるには文章は少なく、テンポを速くした方が良いとも考えたのですが、少し極端に振り切り過ぎましたかね?


    第1話は【改稿版】をお褒め下さってありがとうございます。
    胸を撫で下ろす気持ちですw。

    ただ、この第1話は梶野カメムシさまのアドバイスに従った部分が大きいので、続きからは私の独力のみで行わなければなりません。
    「途端にクオリティが下がった」なんて思われないように頑張らないといけませんねっ。


    アレク視点のユーキの登場は、やっぱり欲しいですよね。
    ここは、他の読者さまから「同じ描写ではなく、少し表現を変える」というアドバイスを頂きましたので、表現を変えて残す事になると思います。

    サイラスの件に関しては「兵士といっても」を文頭に持ってくる、ですか。
    意味合いはどちらも同じでも、読み味や、印象が少し変わりそうですね。
    検討してみます。


    >改稿の記録をじっくり読んで、いろいろなことに気付かされました。

    嬉しいお言葉ですっ。
    最初に書いてある通り、「改稿をされている作者さま方の何らかの参考になれば」という想いも確かにありますので。
    本作を公開した甲斐があったというものです。

    【追記】の件も、少しでも参考になったのなら嬉しい限りです。
    ただ、「自分には合わない」と思われたら別の方法を探してみて下さいね。
    やり方は1つではないハズですから。

  • "少年二人が良くわからないけどお別れするシーンというだけの感想にしかならない"

    私が変な行間読みすぎるせいで、心理的にダイナミックな場面に勝手に作り替えていたようです……申し訳ない

    "梶野カメムシさまからは"

    読者層の違いですねこれは……驚きです

    "これも梶野カメムシさまからのアドバイスなのですが「心理描写を省く」"

    まさか、"ばらばらにするような勢いで机を叩いた"的な、行動で心理描写することも抜け……と?まさかな……むーしかし私は文学を嗜む者。物語に猫が現れ、主人公が話しかける時点で代理的な心理描写、周囲に友人いても本音が言えないような孤独を感じてる、と作者の意図をくめる人間……まさかな……読者層ってこんなに違うのか……


    "下手な心理描写は邪魔にしかなりませんよね"

    読者層の違いがえぐい!あなた様の得意は絆がある人物間の心理描写!


    "作者は2人のこれまでを知っているので、あの2人が袂を分かつなんて! とすぐに思えるのは理解できます"

    やはり私が行間読みすぎか……?となるとあまり私の考えは創作のために受け入れない方が良さそうですよ


    "千日越エルさまの仰る通り、読者にとっては"

    このあたりの設計は改稿前だと前面に出てて、後では戦闘シーンで蓋をする感じでしたね!やはり、両方の良さを合わせた方が二重構造的で良さげ……?と変な読者は思いまする笑



    "「せっかくアドバイスしたのに……」"

    上手い立ち回りが求められそうですね!怪力の人物が神様に勧められた右方向に行っていると、ぶち当たる壁が、繊細な手先を要求してくる鍵付きの障害で、別れた道の逆が力任せに壁を破れる障害、なんてことあるだろうと思いますので、ですが、神様、見てますからね!でもみてるのは行動だけですからね!神様は心のうち、その怪力の人物が何がためにその道行くのかなんて興味ないこと多いですからね!

    あなた様の考える面白さ、聞いてみたいです!


    あとまた席外れます……後ほど!

    作者からの返信

    何度もコメントありがとうございますっ。


    >私が変な行間読みすぎるせいで、心理的にダイナミックな場面に勝手に作り替えていたようです……申し訳ない

    こちらについては、読者さまから頂いたコメントですので謝られる必要はありませんよ。
    同じ作品を読んでも、人によって感想が違うのは当然の事ですから。


    >行動で心理描写することも抜け……と?まさかな……

    こちらは少し誤解があるように感じます。
    梶野カメムシさまが仰られたのは「オープニングについてのみ」の話であって、決して「小説に心理描写は必要ない」などといった暴論は説かれてはいません。


    >読者層の違いがえぐい!あなた様の得意は絆がある人物間の心理描写!

    心理描写を、私の長所とお褒め頂き光栄ですっ。

    オープニングから心理描写を省いた理由は、1つ前のコメントでお答えした通りです。
    何も、「作品全体から心理描写を省こう」なんて思っていませんよ。


    >あまり私の考えは創作のために受け入れない方が良さそうですよ

    いえいえ、私は本当に素人の未熟者ですので、どんな意見でもありがたい限りです。
    もちろん、受け入れられない考えもあるかも知れませんが、そこは取捨選択させて頂きますので。


    >両方の良さを合わせた方が二重構造的で良さげ……?

    そうですねぇ。ここまで多くの方が「【旧版】の方が良かった」と仰られましたが、その理由のほとんどが「ユーキが悪役に見えてしまう」のが原因のようです。

    そこを解消する為には【旧版】のように「何か事情がある」のだと匂わせる必要がありそうですね。


    >"「せっかくアドバイスしたのに……」"

    ここは、「みんなと違う意見もありがたいですよ」という事を述べただけですのであまり深い意味は……。


    >あなた様の考える面白さ、聞いてみたいです!

    「私の考える面白さ」ですか……。
    けっこう雑食なので、ラブコメでもファンタジーでもヒューマンドラマでも、色々と読むので「一貫した、明確な面白さの定義」は持ち合わせていないんですよね。

    ですので曖昧な定義となってしまいますが、「理解と共感」が重要だと思っております。
    特に「理解」は、「物語を楽しむ為の大前提」であると考えています。

    「状況の理解」「心理の理解」「行動の理解」など、これらが正常に出来なければ「物語を楽しむ事は不可能」だと考えています。
    まぁ、全てを理解するのは不可能なので「説明や描写の取捨選択」は行いますが。(説明ばっかりの作品は面白くないですしね)

    そして「共感」ですが、主に主人公ですね。(もちろん他のキャラの共感性が高い事に越した事は無いと思っておりますが)
    私は作品を読む際に「その世界に入り込む」ので、「共感できないキャラの作品は面白くない」んですよ。

    だから逆に「キャラの行動原理に共感できると面白い」と感じます。
    特に面白いと感じるのは「選んだ道が間違いなのは分かり切っている。それでも、その道を選ぶしかない」と共感してしまった時ですね。
    「自分から地獄へと歩みを進めるキャラ」を見てしまうと「なんでそうなるっ⁉」という気持ちと、「気持ちは分かるけどさぁ……っ」という気持ちで心がズタズタになります。

    「キャラの心からの嘆き」に共感できる作品が、私の考える「面白い作品」ですね。
    ……ただの好みの話になってしまいましたが。


    最後は長々とスミマセンでしたっ!

  • 【改稿版】オープニングへの応援コメント

    特殊な癖という観点から失礼しますよ!

    片方悪役ダブル主人公もの

    "どの観点から、というのが抜けてるので、真正面から受け取るのは……というよりおそらく単純に人間ドラマ的なところを評価してこの言い方なってますよね……

    どっち「感情移入した方がいいのかわかりづらかった

    "私は全ての人物に感情移入してしまうので……メイン2人であるならよりこの感覚にはてはてと…… ところが次、文学的なギミックとして、周りの目というのは取り入れたいですよね!残念ながらこの感じだと無理にねじ込む感じになりそうですけども。ところがそのテーマだと当人と外野からまた関係対比、それうまあじとか……笑 改定後の物理的なインパクト不足?には関してもテーマとは違う読書体験のために採用、だとしても……インパクトある描写は拙作でも挑戦し、そこそこうまく機能したように思えるので、自分の経験から言うと、周囲の物の壊れ方、人の反応を利用して相対的に派手にしたいところですよね!

    "読者にかかる心的なしんどさ"
    想定する読者層ってどの年齢、どの社会階級なのでしようね!リアリティ的なしんどさと、物語的なしんどさが同じとは思えませんが……私の感覚が奇妙なのでしょうね……読者層はかなり相当わかい子なら……ありえる?ですがあなた様の作品における人物の機微は……うーん私が行間読みすぎ……?

    ただ、あなた様はステレオタイプ的な展開では、一般的に言う悪い側の心理描写をまるっと消す選択をしていらっしゃるので、人間ドラマが好みな人には物足りなく感じてるかも……?



    私は創作で迷ったら2つを1つにすることを実践してきましたが……今どちらに傾いていますか!

    作者からの返信

    アタオカしき(埃積もる積読の上に筆あり)さま、こちらにもコメントありがとうございます。


    >片方悪役ダブル主人公もの

    まずユーキは悪役ではありませんが、そう思わせるような書き方をしたのは事実ですね。(ワザとですが)
    オープニングで「悪役のように見せる」事により、本編とのギャップを狙ったのですが……どうやら「ユーキの好感を下げる」という感想を持たれた方が多いようです。


    >どっち「感情移入した方がいいのかわかりづらかった

    ここでは「感情移入」は求めていませんね。
    次の『オープニングの変更点の解説』で述べていますが、「心理描写を省いています」ので。


    >周囲の物の壊れ方、人の反応

    これはありがたいアドバイスですね。
    確かに「建物が壊れる」「地面が割ける」「人々の反応」を見せる事で客観的な情報が増え、インパクトも増しそうです。


    >想定する読者層って……

    このご質問に対する答えは「私自身」が最適ですねぇ。

    本作は、そのストーリーを思いついた時に類似作品が見当たらなかったので「私が読みたいから書いた」作品なんです。
    「私」を「どの年齢、どの社会階級」に当て嵌めると、「40代の底辺階級」ですねw。
    まぁ、精神年齢は中学生くらいから進歩していないと思いますがw。


    >今どちらに傾いていますか!

    最後のこのご質問ですが、「心理描写を消すかどうかの選択」という事でよろしいでしょうか?

    まず、「作品全体」であるなら「心理描写は最重要だ」と考えています。
    私の作品において心理描写をしなければ、私の書きたい(読みたい)ものは成立しません。

    ですがオープニングに限っては上記の通り、「心理描写を削除」しました。
    これは本作のオープニングが「未来の先見せ」であり、「多くを語る事ができない」からですね。
    「事情」が分からないのに「心理」だけを語っても「共感」は得られないだろうという予測です。


    このような回答で答えになりましたでしょうか?
    頂いたアドバイス、大変参考になりました。今後の改稿に活かしていきたいと思いますっ。

  • "少しの逡巡しゅんじゅんの後に"

    地味すこ

    "素っ頓狂な声を上げた"

    「」にしなかったのがすごいすこ

    "ボクはキミが……嫌いだ"

    あら……笑我慢させてたとか

    "突然の承諾の言葉に"

    お?そう言えばいうこと聞いてくれるのわかってる感じかと

    “ いともあっさりとユーキはアレクの主張を受け入れた"

    おぎゃ〜?!鈍感でもない!?どっちどっち


    作者からの返信

    アタオカしき(埃積もる積読の上に筆あり)さま、コメントありがとうございます。

    オープニングは「本編から未来の出来事」なので、核心には触れていませんね。
    アレクが別れを切り出した理由も、ユーキがそれを受け入れた理由もボカしています。

    ただ、文面から「アレクはユーキを嫌いではない」「ユーキはアレクの気持ちを汲んだ」という事だけ分かって貰えればと思って書きました。
    そして「アレクは嘘を吐くのがヘタクソ」で「ユーキはそれを察して受け入れる」という流れですね。

    ただ、【旧版】のこの流れは「謎ばかりが残る」上に「地味」なんですよねぇ。
    一応、そこを改善しようとしたのが【改稿版】になります。


  • 編集済

    冒頭の英雄王ローランドの本ですが、
    文体を変えるのであれば思い切って神話っぽく調べを整えるのも有りかなと思います。
    ↓みたいな感じはいかがでしょうか?


     生贄の少女が祭壇へ上る
     邪竜の血肉となる為に

     周りを囲むは邪教徒の影
     背に突き付けられるは黒き槍
     
     少女の命は風前の灯
     闇の中を邪悪な歌声が響く

     ――君は私が守る

     救い来るは黄金の騎士
     邪歌を掻き消す澄んだ声

     振り下ろされた大剣が
     邪教徒と闇を黄金の光に変えた

     黄金の剣士は少女を胸に抱き
     邪竜に剣を突き付ける


    『英雄王ローランドと7つのリング』

     第2章17節より一部抜粋



    アレクとユーキが読んでいる本という事で、語尾をですます調にしてある程度子供にも読みやすくするパターンもあるかなと思います。
    こんな感じ↓


     恐ろしい竜の生贄になるために
     清らかな少女が祭壇へ上っていきます

     汚れた邪教徒に槍で脅されながら
     弱々しく歩を進めています

     闇の中を邪悪な歌声が響きわたり
     少女の命運は今にも尽きそうです

     ですが、その時でした

    「そこまでだ」

     金色の騎士ローランドが少女を救いに現れたのです

     澄んだ声が邪悪な歌声を掻き消しました
     大きく振り下ろした剣が、邪教徒と闇を黄金の光に変えます

    「安心しろ。君は、私が守る」

     力強くそう言うと黄金の剣士は少女を胸に抱き
     邪竜に剣を突き付けました

    『英雄王ローランドと7つのリング』

     第2章より一部抜粋


    オープニングを飛ばして1話から読む読者の方も多いので、1話の冒頭部の工夫で読者受けが良くなればいいなと思います。

    差し出がましいようですが、少しでも執筆の足しになれば幸いでございます。

    作者からの返信

    なるほど……。
    私が書いたものも含めて見比べると、どれも内容は同じなのに全然雰囲気が違って面白いですね。

    特に、マンガくらいしか読んでこなかった私としては、セリフに「 」を使用しない表現は勉強になりました。
    また、最後に「17節」と付け加えられているのも神話っぽくて良いですね。

    2つ目は絵本の文章みたいに見えますね。(どちらかというと「アニメや戦隊ヒーローの絵本」みたいな文章でしょうか)
    現代日本の感覚で言うなら、2人の年齢は対象としてはドンピシャですねw。


    実は本作には、時々このような「書物による書き出し」の表現があります。
    その度に文体を変更してはいたのですが、いかんせん引き出しが少なくて苦労しています。(それもあって『ローランド』は文体を変えていなかったのですが、それは悪手でしたね)

    今回の改稿の主題は「文字数の減量」がありますので、頂いた例文をそのまま使用する事は無いと思いますが、一部を使用させて頂いたり、今後の他の文章で使わせてもらうかも知れません。


    >オープニングを飛ばして1話から読む読者の方も多い

    これは実際ありますね。
    『激辛批評』の参加作でも「オープニングより1話のPVが多い作品」は、たまに見られました。

    本作はオープニングを読んでいなくても問題のない構成ですが、その分第1話にも気が抜けませんねっ。

    差し出がましいなど、とんでもありませんっ。私からお願いしている事ですから。
    それに「少し」どころか「多いに」役に立っておりますっ。
    経験の少ない素人の私にとって、あらゆる意見は大事に肥やしにさせて頂きますっ!

  • こんにちは。失礼ながら初めて読みました。いつもの感覚で、あまり深い考察などはせずに読んだ結果として、めちゃくちゃ個人的な好みで勝手なことを言うので話半分に読んで頂ければ幸いです。

    まず私は改稿版派です。
    旧版と比して動きがあるからです。
    私は動きがなくても会話ベースでキャラの掛け合いがあればいいと考えていますが、旧版はよく分からない2人がよく分からない言い争いをしているという印象でした。

    この「よく分からない」というのは作者にとっては心外かもしれませんが、読者にとっては昔からの親友としか情報がないのです。もう少しキャラ付けや背景がほしい。初回からあまり説明過多だとくどくなるのでバランスが難しいところですが…。
    これは改稿版にも言える点で、どういう人物であるのか多少の肉付けは欲しいと感じました。

    さらに、2人が袂を分かつ謎ですが、物語的にはすぐ明かすわけにはいかないというのは分かります。ですが、何かしらの匂わせすらないのは置いてけぼり感がありました。関係する過去の記憶が一瞬過ぎるとか、葛藤する心理描写を挟むとかで、より「どういう事情なんだろう?」と引き込めるのではと思います。

    作者は2人のこれまでを知っているので、あの2人が袂を分かつなんて! とすぐに思えるのは理解できます。
    ただ、読者的には登場したばかりの旧友らしい2人がケンカ別れをしたところでさほど興味は惹かれません。2人に思い入れがあって初めて、あの2人が? となるのではないでしょうか。

    ですので、例えばですが、身寄りがなく家族同然に暮らしていたとか、共に冒険して強大な魔物を幾度も倒したとか、そういう多少の掘り下げがあると親友という言葉に説得力を持たせられますし、別離の重要さを際立たせることができるのではと素人ながらに思いました。

    ……で、すみません、ところどころ主語がでかかったですね。読者=私です。
    他の方の感想とぶつかる点もあるでしょうし、この辺でやめときます。
    もっと書きたいことあるけど、めっちゃ長くなってしまった…。

    作者からの返信

    千日越エルさま、お久しぶりですっ。
    ご意見、ありがとうございますっ。

    まずは改稿派という事で、ありがたいご意見です。
    【旧版】は動きが全くありませんでしたからね。そこを褒めて下さったのは素直に嬉しい意見です。

    そして、今までの企画でもよく言われていた「よく分からない2人」という意見ですが、実は私にとっては心外ではないんですよ。
    千日越エルさまの仰る通り、読者にとっては情報がほとんど無い状態で「2人が別れる」という事しか分からないので「よく分からない」と思われる事自体は問題ではありませんでした。

    問題なのは、「読者がそれを問題視している」という事ですね。
    私としては本編の始まる第1話から、ユーキとアレクの絆を深めていき、ふとした瞬間にオープニングを思い出して「こんなに仲の良い2人が、どうしてあんな事に?」と思って頂くのが狙いでした。

    ですが多くの読者さまはそうはならず(そう思って下さった読者さまもいらっしゃいますが)、「あのオープニングは結局なんなの?」という事になってしまっているように感じます。

    これは千日越エルさまの仰る「別離の重要さ」をオープニングでは語らず、後に持ち越すという手段を取った弊害ですね。
    もう少しオープニングで、2人の関係を語る表現などがないかを熟考してみますっ。


    こういったご指摘を下さる場合、主語が「読者」となってしまうのは分かりますので大丈夫ですよ。
    私も『激辛批評』ではよく「読者」と言ってますし。

    他の方のご意見とぶつかるのも、私としては色々な意見が聞けてありがたい事です。
    何より、同じ意見ばかりだと方向性が固まってしまいますからね。

    最終的にどうするのかは作者である私次第ですが、みんなが「右がいい」と言っているのに私だけが「左を選択」してしまうと、意見を下さった方々も「せっかくアドバイスしたのに……」と思ってしまうかも知れません。
    色々な意見があればこそ、私も自由に取捨選択がしやすくなりますね。

    ともあれ、大変貴重なご意見ありがとうございましたっ。

  • おそらくは最難関であると思われる「オープニング」も、改めて読み直してまいりました。先に述べましたとおり、私は【旧版】の方が好みでございます。今回は、私が【改稿版】よりも【旧版】を推す理由をお伝えさせていただきたいと思います。

    まず第一の理由は、【旧版】では「読者のユーキへの好感度」が下がらないといった点ですね。ここから物語を引っぱっていくユーキが嫌われた状態では、なかなか読者はついてきてはくれないのではないかなと。【旧版】ではアレクが自分勝手にも見えますが、明らかに深い事情があることを察することはできますからね。アレクの好感度が下がることもないのではないかなと考えます。

    第二の理由は、【改稿版】の方には、タイトルにもあります「嫌い」という言葉が出てこないといったものですね。私自身は「タイトル回収」にはあまりこだわらないのですが、数々の批評や感想を拝見するに、多くの評者さまが「タイトルが回収されているか」を見ておられるようです。いずれ「嫌い」は登場するのだとは思うのですが、やはり「決別」のシーンにおいても「嫌い」は欲しいと感じました。

    そして第三の理由は、【旧版】には〝2人の目的はまだ果たされていない。既に目的の為に代償も支払った後だ。その犠牲を、決して無駄にはできない。〟という文章が入っていたことですね。これがあることによって、この別れは単なる「追放」ではないんだということを察することができました。

    上記の文章を頭に入れたうえで【改稿版】を読みますと、たしかに「ユーキはアレクを守るために、願いを叶えさせないようにしている」と受け取ることができます。おそらく願いを叶えることによって、アレクに災いが降りかかるのでしょう。
    単純に「死ぬ」というわけではなく、たとえば「最も大切な人を失う」や「化物に変わる」などといった、周りを巻き込む系なのだろうと推察します。ですが、私がこのように好意的に読み取ったのは、【旧版】の件の文章が記憶にあったからに他ならないんですよね。したがって【改稿版】の方にも、それに類する一文があれば良いのではないかと感じました。要は「ユーキにも事情があるんだ」といったものですね。


    やはり皆さまのコメントを拝見するに、ユーキの好感度を第一に考えておられる印象です。もちろん、私自身もです。〝主人公のユーキに特徴がなく、魅力がない〟と仰られていたのですが、少なくとも私には、旧版のオープニングや第1話だけでも彼の魅力は充分に伝わってまいりました。だからこそ、彼が嫌われてしまうのは忍びないと感じてしまったわけですね。もしかすると、今後の読者さまからは「ユーキがどんな感じに〝闇堕ち〟するのか楽しみです」といったコメントも寄せられてしまうかもしれません。あくまでも私の感覚ですと、これは不本意な感想なのではないかなと。

    ちなみに私が感じとったユーキの魅力は、「正義感が強い」「年齢の割に達観している。つまりは決断力があるのだと感じる」「家事などが得意。おそらくは面倒見も良く、仲間思いであることが推察できる」「ガサツな言葉遣いとは裏腹に思いやりがあり、心優しい性格である」といったあたりですね。この最序盤だけでこれだけの情報が読み取れます。主人公としての魅力も適正も、充分ではないでしょうか。


    こうして改めて理由を挙げてまいりますと、ユーキに対するフォローさえあれば、【改稿版】の方がインパクトもあり、掴みとしては最適ではないかとも思えるようになりました。やはり主人公が嫌われるリスクは極力避けるべきではないかと考えますね。私が代表作を投稿する際にも、酷評動画などのコメント等で「主人公が敬語を使わない。タメ口で話してるだけで読む気が失せる」などと言われており、主人公の好感度管理に大変苦労した経験がございます。せっかく改稿されるのであれば、この「地雷」をわざわざ踏む必要はないのではないかと考えます。

    こちらも読者の一つの意見として、お納めいただけますと幸いです。
    こうして作品について真剣に考えることは、私としても楽しかったです。貴重な経験の機会をくださり、本当にありがとうございます。

    作者からの返信

    幸崎 亮さま、本当に何度もありがとうございますっ。
    クドいかも知れませんが、何度でもお礼を申し上げますっ。

    オープニングは、正直に申しますと予想外でしたねぇ。
    まさかここまでハッキリと「【旧版】の方が良い」と言われるとは……。
    それも幸崎 亮さまを始め、皆さんが仰られるように「ユーキの好感度」が問題なのだという事ですね。

    確かに、「初対面での印象は大事」と言いますからねぇ。
    【改稿版】のオープニングを見て、第1話のアレクのシーンから、ユーキのシーンへと移っても「こいつがアレクの敵か」ってなりますよねぇ。
    ユーキが闇墜ちする予定はありませんし、例えのようなコメントを言われたら困惑してしまいますねぇ……。

    そしてまとめて下さった結論からすると、「ユーキの事情」などのフォローがあれば【改稿版】は悪くないと……。
    なるほど。そこさえ上手く出来れば、他の方々も同じように言ってくれそうな気がしますね。

    そちらの方向性で考えてみようと思いますっ!


    あと、「ユーキの魅力」を取り上げて下さってありがとうございますっ。
    ほとんど仰る通りでビックリしました。
    予想外のキャラデザインを目指した訳ではないので、ある程度は予想しやすいかとは思いますが……。
    それでもこれだけユーキの特徴を正確に挙げて下さったのは嬉しいですね。


    私などの作品に、ここまで手間と時間を割いて頂いて本当にありがとうございましたっ。
    幸崎 亮さまたちのアドバイスを受けて、多くの読者さまが「面白い」と言って下さるような作品を目指して頑張りますっ!


  • 編集済

    こちらは概ね、改稿版の方が改善されているように感じましたね。やはり引っかかりがあるとすれば「兵士」のくだりでしょうか。
    空白行は極力省略し、以下に引用させていただきます。

    >・以前は冒険者業を営んでいたサイラスだったが、妻の死を切っ掛けに兵士になると言い出したのだ。ハッキリと口に出して言ったわけではないが、息子であるユーキを想っての決断だろう。
    >それをユーキは何となく察していたし、嬉しくも感じていた。だが同時に、ただ庇護の対象とされる自分自身に不甲斐なさを感じてもいたのだった。
            ↓
    >以前は冒険者業を営んでいたサイラスだったが、妻の死を切っ掛けに兵士になると言い出したのだ。
    >シュアーブは平和で、兵士といっても主な仕事は町の治安維持と訓練だ。
    >ハッキリと口にはしなかったが、息子であるユーキを想っての決断だろう。この時のユーキには、そこまで思いを巡らす事はできなかったが。

    >梶野カメムシさまから「シングルファザーが兵士になるのは不自然」との指摘を受け「平和で安全」を強調しましたが、私としては「とってつけたような文章」に感じてしまい……。何か表現を間違ってしまった気がします……。
    >(梶野カメムシさまから提案された「借金の為に兵士にならざるを得ない」「兵士ではなく、衛士に転職したが戦争に駆り出される」などの設定は、後のストーリーに大きく影響が出そうなので使えません)
    >またサイラスの転職理由を、ユーキは察していない事に変更。(8歳や10歳なら、察せない方が自然だと思ったので)


    ⇒この部分なのですが、「話の主題」はサイラスですが、「話の主役」はユーキなんですよね。つまりは読者の視点も、ユーキの側に寄り添っている状態です。そうした理由もありまして、私個人としては、【旧版】の方が好みではありました。

    ですので大変僭越ながら、【旧版】をベースに【改稿版】の要素を加え、私が思いついた改善案を提示させていただきたいと思います。


    【これまでは冒険者として世界を飛びまわっていたサイラスだったが、彼の妻――すなわちユーキの母の死を切っ掛けに、兵士となる決心をした。これは戦い方しか知らぬ彼なりに、愛する息子を想って行なった精一杯の決断だったのだろう。

     また、父が平和なシュアーブの兵士となれば、これまで以上に自身と過ごす時間も増える。それをユーキは何となく察していたし、嬉しくも感じていた。だが同時に、ただ守られるだけの自分自身に対し、不甲斐なさを感じてもいた。】

    ※自身のコメントを読み直し、投稿時のものから少し文章を修正いたしました。「彼なりの」「想っての」「精一杯の」と、「の」が連続していたため。リズム自体は良かったのですが。


    このような感じとなりました。おそらく、親世代が納得しない要素としては、「小さな子供を放置するなんてけしからん」といった部分なんだと思います。ですので「平和な街の兵士になることによって、これまでよりも子供のために行動できるんだよ」といった面を強調してみました。

    現実の世界だって、未来に何が起こるのかまでは、わかりようもありません。ここでは「父」としてのサイラスが「彼なりに最善を尽くしたんだ」という点のみをしっかりと伝えることができれば良いのではないかと考えました。

    「戦い方しか知らない」の部分は、私がサイラスの人物像を読み取って勝手に付け加えたものですので、もしも違っていましたら大変申し訳ございません。冒険者も一般的なイメージから、「世界を飛びまわっていた」とさせていただきました。

    そして、子供にとって何よりも嬉しいことといえば、やはり「親と過ごせる時間が増える」といったことでしょう。「妻」だけではなく「母」も加えることで、この「子」にとっては「父・サイラス」しか拠り所がないんだという部分を強調いたしました。この年代ならば、親と外出するだけでも充分なご褒美になりますからね。

    こちらはユーキ側の視点として、子供の率直な嬉しさを表してみました。
    後半部分の〝だが同時に〟以降を残したのは、ここがユーキのアイデンティティであると感じたためですね。改稿版では大幅にカットされておりますが、「年齢よりも達観している」といった点こそ、ユーキらしさであるのは変わらないのではないかなと。それに、旧版よりも年齢があがっておりますからね。


    校閲まで行なうのは無礼とは思いつつ、何かのヒントとなることができればとも思い、作品に手を触れさせていただきました。大変申し訳ございません。
    また、当然ながら「このとおりにしろ」などとは微塵も思っておりませんので、スルーしていただいても構いません。
    少しでもお役に立てましたら、大変嬉しく思います。

    作者からの返信

    本当に、幸崎 亮さまには頭が上がりませんっ。


    >つまりは読者の視点も、ユーキの側に寄り添っている状態です。そうした理由もありまして、私個人としては、【旧版】の方が好みではありました。

    この一文に限らずですが……【改稿版】は【旧版】よりも、「視点が第三者側に寄っている」と意識して書いたせいですね。
    キャラの視点に寄り添うと、よりキャラの心情に感情移入しやすくなるという利点はあるのですが、「視点がブレやすくなる」という欠点も抱えてしまいます。
    ここは、まだまだ自分の中での最適解が見つかっていないですね。(好みの問題もあると思いますが)


    そして頂いた「改善案」ですが、そのまま使う事はできなさそうです。
    冒険者の設定が少し違うのと、文字数が多いのが理由です。

    本作の冒険者は一般的な冒険者というより、現実の派遣社員に近い設定でして……。
    それと文章量の削減は、今回の改稿の主題ですので……。

    ただ、そのまま使う事はできませんが、大事な事を教えて頂きました。

    >子供にとって何よりも嬉しいことといえば、やはり「親と過ごせる時間が増える」といったことでしょう。

    これは、確かにその通りですね。ユーキは少しヒネているところもあるので、私自身が気付いていませんでした。
    なんだかんだ言っても父子仲は悪くないので、一緒に過ごせればユーキも嬉しい筈なんですよね。


    最後の「ユーキがサイラスの気持ちを察していたかどうか」については、どちらを取っても「良い部分」があり、悩みますね。

    「ユーキのアイデンティティ」と仰って頂いたのは確かにそうです。ここでキャラの特徴の強化にもなりますよね。
    でも本作は、作中で10年という月日が流れますので、最初は未熟さを見せた方が、よりキャラの成長も演出できるように思います。

    どちらも捨てがたいですね。
    でも「両取り」は無理なので選ぶしかないですね。


    >校閲まで行なうのは無礼とは思いつつ

    無礼などと、とんでもありませんっ!
    私からお願いしているのですから、感謝をする事はあっても不満に思う事など何1つありません。
    本当にありがたく思っておりますっ。

    役に立ちましたともっ。
    ユーキの気持ちは常に考えているつもりですが、それでもまだまだ理解が足りなかったようです。

    ユーキも子供、子供は親に甘えたい。当然ですよね。
    でもユーキは甘え下手なので、そういう所を上手く表現できれば良いですね。
    精進しますっ!

  • こちらでは三鞘さまの文章を引用し、私(読者)がどのように感じとったのかを率直に述べさせていただきたいと思います。引用にあたり、空行はある程度省略しております。

    >・劇中劇『英雄王ローランドと7つのリング』
    >こちらは見ての通り、全面的に変更しております。

    >変更点は、「ならず者」を「邪教徒たち」に。「老人」を「少女」に。
    >そして文体を変えてみました。

    ⇒【旧版】では「村を救う少年の話」といった印象でしたが、【改稿版】では、よりヒロイックな内容となりましたね。主人公(ローランド)の年齢も、少年から青年くらいに成長したようにも感じます。ただ、後の〝第1話〟にて、アレクが〝(物語の中の英雄みたいだな)〟と思うシーンとの兼ね合いを考えますと、【旧版】の方が「ユーキ = ローランド」といった印象にピッタリだったなとは思いますね。とはいえ読者の視点からすると、そこまで整合性を取る必要のある場面とも感じませんでしたので、【改稿版】でも大丈夫ではないかと思われます。


    >・アレクの初期の年齢を6歳から8歳に変更

    >『オープニング』の変更に伴い、初期の年齢を変更しました。
    >この帳尻は第3章で挽回できると思います。

    ⇒こちらに関しては、私は一切気にしておりませんでした。私自身が登場人物の年齢をあまり気にしていないといった理由が主ですね。読み手である際も「高校生」「若者」「オッサン」くらいのザックリとした年代が判別できれば充分かなと考えております。しかしながら、年齢が重要であると考えておられる読者さまが多いのも事実。私も代表作においては主人公の年齢を18歳から20歳に引き上げた経験があります。理由は「異世界とはいえ、酒場に出入りするから」といったものですね。そのように考えますと、やはり年齢には気を配っておく必要はあるのかもしれません。


    >・母の注意も聞かずに「とっもだち、たっくさんできるかな~」などと歌っていたのだ。
            ↓
    >母の注意も聞かずに鼻歌などを歌っていたのだ。

    >「『ともだち100人できるかな』のパロディだと思った」と言われ、ただ鼻歌を歌っていたという表現に変更。
    >今思えば恥ずかしい限りです。

    ⇒これはたしかに、私も『一年生になったら』の歌詞なのかと思いました。こうした要素があったことも、この世界の「日本っぽさ」や「現実世界っぽさ」を感じさせる原因となっていたのかもしれませんね。


    >・妹のミーアが持つスプーンからソースが跳ねて、
            ↓
    >妹の持つスプーンからソースが跳ねて

    >ミーアは今後そこそこ登場する重要なキャラですが、それは第2章からであり、現時点では名前を出す必要性は低いと判断。

    ⇒序盤のネームドを絞ることは良い改善であると感じます。再登場の際に「あのイベントの時にも居た人物だ」といった一文と共に名前を出せば済みますからね。


    >・そこから先の展開は想像に難くない。「だから言ったでしょう」と母が言えばアレクは激昂し、当然怒りの矛先はミーアへ向かう。アレクより更に幼いミーアが泣き出せば、父までもが「年長者は年下を守るものだ」などと言い出す始末。
            ↓
    >そこから先の展開は言うまでもない。「だから言ったでしょう」と母が言い、父までもが「年上なんだから我慢しなさい」などと言い出す始末。

    >梶野カメムシさまのアドバイスに従い、「難くない」「父のセリフ」を変更。
    >更にアレクが怒った事は書かなくても想像がつくと考えて削除。

    ⇒私個人としては【旧版】のやりとりのままでも良かったとは思うのですが、文章を削りつつ、しっかりと両親の性質を伝えられているという点においては、素晴らしい改善であると感じました。


    >・おじさん(クララの父)のくだりを全面カット。

    >ここは思い切ってクララの父の存在を消しました。
    >次の話に繋げる為に絶対に必要な描写ではなく、クララの父も重要人物ではない為です。
    >この変更によりアレクがロドニーたちと出会う理由は、ただ通りすがっただけに。
    >それと同時にクララの名前も第1話では判明しません。
    >また、場所の表現を「公園」から「広場」に変更。

    ⇒かなりテンポが良くなったと感じました。もちろん、クララの父は良いキャラだったとは思うのですが、それは私が【旧版】を読んだからこその感想ですね。【改稿版】の方が、多くの読者さまに受け入れられるのではないかと存じます。


    >・「ほら、エメロン行くぞ! 落っことすなよ!」
            ↓
    >「ほら行くぞ! 落っことすなよ!」

    >こちらもミーアの名前を削除したのと同じ理由です。
    >エメロンは第1章から頻繁に登場する重要人物ですが、名前を出すのは次話でも良いと判断しました。

    ⇒やはり最序盤としては、ネームドの数は〝現時点で必要な人物のみ〟に留めるのが得策でしょうね。私が感想を書く際にも、あまり出てこなさそうなキャラの名前はスルーしながら書かせていただいております。再登場した段階で「以前にも登場しましたね」と言えば済む話ですからね。


    >・「ヒグっ、返して……。う、ヒグっ……」
            ↓
    >      カット

    >梶野カメムシさまのアドバイスに従いました。
    >次の地の文で「嗚咽を漏らしながら」と書いてあるので不要だろうとの事です。

    ⇒まさに仰るとおりですね。たとえば「取られた物が名のあるアイテム(母の形見など)で、ここで詳細を出す必要がある」などでない限りは、カットで正解であると思います。


    >・突然の乱入者に戸惑う少年たちの1人に近寄り、”パシッ”と手に持つ帽子を強引に奪い取る。帽子を持っていた少年は”ビクッ”と身体を震わせたが、抵抗はしてこなかった。
            ↓
    >突然の乱入者に戸惑う少年たちの1人に近寄り、手に持つ帽子を強引に奪い取る。少年は驚きに身体を震わせたが、抵抗はしてこなかった。

    >こちらも梶野カメムシさまの「表現のばらつきがある」との指摘を受けて、擬音語を修正しました。

    ⇒私が改稿を行なう際にも、擬音は真っ先に修正対象になりますね。書いた時点では「必要だから書いた」はずなのですが、読み返すと「やっぱり無くても通じるや」と思ったりもするものです。とはいえ、場合によっては長々と地の文で音を表現するよりも、擬音を使った方が良い場面もあるとは感じております。たとえば「異世界での電子音」などですね。これを説明するくらいならば、「ピッ」と書いた方が早いです。


    >・「なんだぁ、お前? お前ら、コイツのこと知ってる?」
    > 「いんや、見たことないっスねぇ」
    > 「ぼ、僕も知らない……」
            ↓
    >      カット

    >こちらも梶野カメムシさまの「キャラを立てるのはロドニーだけで十分」との指摘を受けての修正となります。

    ⇒「ガキ大将」と「腰巾着」と、「嫌々ながら従わざるをえない内気な少年」といった感じでしょうか。台詞だけで人物像が浮かびますので良い場面であるとは思われますが、ご指摘もごもっともですね。改稿版の方が良いと感じます。


    >・一瞬、アレクは言葉の意味が分からなかった。しかし言葉の意味を理解し始めるのと比例して怒りがフツフツと湧き上がってくる。
    >その怒りが高まると共に、アレクは言葉を放っていた。
            ↓
    >一瞬、アレクは言葉の意味が分からなかった。しかし言葉の意味を理解し始めるのと比例して怒りがフツフツと湧き上がってくる。

    >話の前後から、無くても問題はないと判断。

    ⇒かなり読みやすくなったと感じます。一点のみ挙げるとすれば、〝比例して〟のあとにも読点があれば、無理なく息が続くようになるかとは思われます。


    >・「チビ」と言うだけあり、アレクとロドニーの体格差は一目瞭然だった。
    >ロドニーはこの場にいる子供たちの中でもひと際大きな身体をしている。対するアレクはロドニーは元より、他の2人どころかクララよりも背が低い。
    >恐らく年齢差もあるのだろうが、この場で最も背が低いのはアレクだった。
            ↓
    >「チビ」と言うだけあり、アレクとロドニーの体格差は一目瞭然だ。それどころかアレクはこの場の誰よりも背が低かった。

    >こちらも梶野カメムシさまのご指摘です。
    >例文を頂きましたが、少しだけアレンジ。

    ⇒群像劇であるならば【旧版】でも充分なのですが、【改稿版】は焦点がアレクのみに定まっており、良い改善であると感じます。


    >・見上げるように……いや、実際に見上げたロドニーが”ニヤ……”と笑うと同時に、アレクは足に圧迫を感じる。足元に気を取られていると、次の瞬間に”ドンっ”と胸を押され、足を踏まれたアレクはバランスを取れず尻餅をついた。
            ↓
    >見上げるように……いや、実際に見上げたロドニーが不意にニヤリと笑い、次の瞬間に胸を押されてアレクはバランスを崩して尻餅をついた。

    >こちらも梶野カメムシさまのご指摘です。

    ⇒こちらもかなりスッキリとしましたね。胸を押す行為は変わらず残っておりますが、アレクの秘密を知っておりますと、色々と心がザワつく場面ではありますね。良い変更点であると感じます。


    >・アレク視点での、ユーキの登場シーン
    >本当はこのシーンは削除しようかと悩みました。最後にユーキ視点で同じ描写があるので必要ないかと。
    >ですがアレク視点の心理描写が欲しいと思い、残留。
    >未だに消すべきか、残すべきか迷っています。

    ⇒現在の【改稿版】でも問題はないかと思うのですが、さらに改善を加えるとなると、〝アレクが立ち上がろうとした時だった〟の部分を少し変更し、ユーキの台詞で終わらせるくらいが丁度良いのではないかとも考えますね。あえて「英雄みたいだと思った」と言われずとも、読者としては充分に「ヒーローの登場シーンだな」と感じることはできるのではないかと思われます。


    >後編へ続く

    ⇒このような感じとなりました。あくまでも一人の読者の個人的な感想としてお納めいただけますと幸いです。三鞘さまにとってより良い結果に繋がりますと、大変嬉しく思います。

    作者からの返信

    幸崎 亮さま、詳細なご感想に感謝いたしますっ!

    流石と言いますか、「良い所を褒めて伸ばす」をテーマの感想企画をされているだけありますね。
    こんなに良い所を褒めて頂けるとは思っておりませんでしたw。

    その上で「こうした方が良いのでは?」というご意見も的を射ており、非常にありがたいお言葉ばかりですっ。

    私が気付かなかった点としては、

    ・【旧版】の方が「ユーキ = ローランド」といった印象にピッタリだった

    ユーキとローランドに、同一性は全く意識しておりませんでした。
    ただアレクとユーキが同じ本を読んで、同じように影響されたという事しか考えておりませんでしたね。
    本文の内容に影響するものではありませんが、「そんな風に読み取る読者さまもいるのか」と、参考になりました。


    ・やはり年齢には気を配っておく必要はあるのかもしれません

    私も幸崎 亮さまと同じく「年齢はザックリで良い」と考えています。
    今回の年齢変更も大した理由では無く、「オープニングから遡るのは10年がキリが良い」「アレクはともかく、ユーキは大人びているので年齢を引き上げるのに問題はない」と、非常に安直な考えでした。
    でもやっぱり、気にする読者はいそうですねぇ。


    ・〝比例して〟のあとにも読点があれば、無理なく息が続くようになるかとは思われます

    こちらは読点を追加させて頂きました。
    読点や空行は、配置場所や頻度に毎回悩みますね。


    ・現在の【改稿版】でも問題はないかと思うのですが、さらに改善を加えるとなると、〝アレクが立ち上がろうとした時だった〟の部分を少し変更し、ユーキの台詞で終わらせるくらいが丁度良いのではないかとも考えますね。あえて「英雄みたいだと思った」と言われずとも、読者としては充分に「ヒーローの登場シーンだな」と感じることはできるのではないかと思われます。

    こちらについては他の方からも指摘を受けており、改稿予定ですね。
    視点が違うとはいえ、同じシーンを同じ文章でが繰り返されると、やはり読者としては「またか」と思ってしまうものなのでしょうね。


    ここまで、大変ありがとうございましたっ。(いや、ホントに大変でしたよね?)
    幸崎 亮さまのおかげで、第1話の改稿は概ね成功しているのだと自信が持てましたっ。(オープニングは難航しそうですが……)

    本当にありがとうございましたっ。
    頂いたお言葉の数々を胸に刻んで、これからの執筆に臨みたいと思いますっ!

  • 【改稿版】オープニングへの応援コメント

    感想失礼します。

    改稿版の方はどうしても旧版に比べるとユーキが悪役に見えてしまいます。

    しかし、旧版はアレクが一瞬悪役に見えるものの最後の文章によって何か思う事があったのだな、と推測できるので印象は良いです。

    なのでどちらにも事情があるのだろうな、と感じられる旧版の方が僕は好きですね。

    ユーキを完全な悪役としたいならこのままで良いとは思いますが、勿論そういうつもりではないのですよね?

    序盤で片方が悪役に見えてしまうのは「ダブル主人公もの」としては宜しくないなと思いました。

    僕は、旧版をベースとした方がいいのでは? と感じましたが、どうするかはボルコム様次第なので、あくまでも一読者の意見として聞き流してくださっても構いません。

    改稿頑張ってください!

    応援しています。

    作者からの返信

    とっぴい@猫部@NIT所属@WGS所属さま、ご感想ありがとうございますっ。

    「ユーキが悪役に見える」というのは、私の狙い通りではあるのですが、どうも評判が悪いですねぇ……。

    ユーキは本作のメイン主人公ですので、もちろん悪役ではありません。
    そこにギャップを与え、読者の興味を惹こうという試みだったのですが、発想そのものが間違いなのか、それとも私の技量不足か……。

    ともあれ、もう少し様子見をしてから結論を出そうと思います。
    【旧版】ベースにするか、【改稿版】ベースにするかは保留ですが、どちらを選ぶにしろ、決して頂いたご意見を聞き流しなどは致しません。
    採用する事の無かったご意見も、己の糧にさせて頂きたいと思っております。

    応援、ありがとうございますっ。
    最高と最善を目指して頑張りますっ!(そう簡単にはいきませんがね)


  • 編集済

    【改稿版】オープニングへの応援コメント

    おお!あのボルコム様の作品を辛口批評するチャーンスっ( ̄ー ̄)

    改訂前は地の文の視点がアレクに行ったりユーキに行ったりで読者の視点をどっちに持って行って感情移入した方がいいのかわかりづらかったです。
    その点では改訂版のほうが良かったですね。
    旧作のように両方に描きたい部分があるなら、二話目でユーキ側の視点にスイッチしてリプレイするという手もあります。

    ただ、どちらも物語の導入部分としてはちょっとインパクト不足でしょうか。
    カメムシ様のアイデア「処刑シーン」ではないですが、もう少しガツンとした引っぱたきが欲しいところです。


    例えば、剣での争いって基本殺し合いですし、小説としては逆に地味です。
    私ならいきなり剣劇じゃなくって、男子らしい殴り合いにしますね。

    お互い怒声を浴びせながら殴り殴られ、胸ぐらつかんで服を引きちぎり、イスや机や食器などを粉砕しながら派手に立ち回って、その中でお互いに対する思い出や感情を発露させつつも、痣やタンコブだらけになりつつ袂を分かつ。
    なんなら周囲のギャラリーや住民やらにキリのいいとこで止めてもらってもいいですね、決裂をより認知してもらえますし。

    そう、男なら拳で語れ(昭和脳)!

    追伸
    あーなるほど、結構拳で語っているんですね本作。
    すいません、ちょっと自分の執筆にかまけてあまり読めていないんです。
    なのでいつかの批評の恩返しにと、この「改稿のテスト版を公開してみた」を読んで思ったことを書いて見たのですが……

    出直してきます。
    |出口| λ............

    作者からの返信

    素通り寺(ストーリーテラー)旧三流F職人さま、ご意見ありがとうございますっ。
    「あの」って、「どの」ですかね?
    私は他人に誇れるものなど無い、底辺作家の末席ですよw?
    辛口はドンとこいですがw。

    で、頂いた内容ですが……やはりインパクト不足ですか……。
    一応、「オープニングで悪役のように描かれるユーキ」が、本編に入るとメイン主人公であるギャップにインパクトを持ってきたつもりですが、「オープニングだけでは判明しない」という問題点がありますしねぇ。

    「剣での争いが、小説としては地味」というのは盲点でしたね。
    確かに「異世界ファンタジー」なら剣が出てこない方が珍しいですし、それ自体にインパクトはありませんよね。

    「殴り合い」ですが、もしかして本作を読んで下さってます?
    第3章の最初に「ユーキとアレクの殴り合い」がありますw。

    ただ、このシーンは「袂を分かつシーン」ではなく、むしろ「絆を深めるシーン」なんですよね。
    ですので、オープニングには相応しくないという結論です。

    あと、本編に入ってすぐにロドニーとのケンカが始まりますので、殴り合いばっかりになってしまうというのも避けた理由です。

    私も昭和脳ですので、拳で語るのは大好物ですっ!


    【追記】
    いやいや、【改稿版】の部分だけでは分からないので仕方ないですよっ。
    帰らないでっ!(笑)

    と、冗談はさておき、インパクト不足は由々しき事態ですねぇ。

    本作は「最後のオチを先に考えた」という思い付きから作られているので、序盤に遡るように逆算的に構成されているんですよね。
    その為、大体の全体の流れが出来上がってしまっているので、大きくストーリーを動かしづらいんですよね。

    まぁ、愚痴ってても仕方ないので考えるしかありませんっ!

    編集済
  • 【改稿版】オープニングへの応援コメント

    オープニングについては、個人的にですが私は旧版の方が好きです。

    理由は私がある程度先まで読んで、アレクとユーキの二人に好感を抱いてるからです。
    そして多くの読者の方もアレクとユーキに好感を抱くものと信じております。

    そうした場合、
    この先この二人別れるんだよな……
    と思って読むのと、
    この先この二人殺し合うんだよな……
    と思って読むのでは

    読者にかかる心的なしんどさが結構違ってくる気がするのではと愚考いたします。

    作者からの返信

    司馬 ばん様、ご感想くださってありがとうございますっ。

    本作を読んで下さっている事、アレクとユーキに好感を持って下さっている事、多くの読者もそうだろうと思って下さっている事、全部が嬉しすぎますっ!

    「親友との決別」をテーマにしている以上、読者に「ストレスを与える」というのは狙い通りでもあるのですが……。「負荷をかけ過ぎ」という事ですね?
    「オープニングにはインパクトを」と言われ、それを実現するための方法が「2人が戦う」だったのですが……。

    むぅ……。読者に過剰なストレスを与えずにインパクトを見せるのは、本作では難しいですね……。

    一応、「その章のクライマックスを先見せする」という案も出たのですが、それは「ストーリー的には先見せをする意味が無い」と考えてボツにしました。
    「わざわざオープニングを作るなら、それは作品のテーマを見せなければならない」と考えていますので。

    ともあれ、貴重なご意見ありがとうございますっ。
    【旧版】ベースにするか、【改稿版】ベースにするかはまだ決めかねていますが、【改稿版】ベースだとしても司馬 ばん様から頂いたご意見は留意の上で、更なる改稿を目指したいと思いますっ!

  • 本作を公開した経緯への応援コメント

    コメントは多ければ多い方がよいと思いましたので、微力ながらコメントさせてもらいました!

    作者からの返信

    平手武蔵さま、ありがとうございますっ!
    微力など、とんでもありませんっ。大いに参考にさせて頂きますっ。
    (反映できるかは確約できませんが)


  • 編集済

    【改稿版】オープニングへの応援コメント

    個人的には改稿版の方がいいかなと感じました。テンポよく次の話に入っていくのは気持ちいいですね。ただ、あっさりすぎるので、そこまで興味を引く導入にはなっていないような気もします。本当に個人的にですが、もう少し何か足した方がよい気がします。
    (追記)
    必要と感じたのはインパクトのある描写です!

    作者からの返信

    平手武蔵さま、ありがとうございますっ。

    ヒキが足りないですか……。
    これは「心理描写」や「情景」が足りないではないですね。
    「インパクトのある描写」が必要だという事ですよね?

    となると、何かしらのアイデアが必要ですね……。
    考えてみます。

    貴重なご意見ありがとうございましたっ!

  • 【旧版】と【改稿版】を拝読させていただいての感想となります。

    こちらに関しては、【改稿版】の方が好みですね。以前の第1話と第2話がまとまっていることで、いきなり始まった〝『英雄王ローランドと7つのリング』〟がユーキとアレクを繋いでいることを察することもできますし。個人的にはクララの父はいい味を出していたとは思うのですが、旧版を読んでいない前提であれば【改稿版】の流れの方が、無駄がないとは思いますね。

    ひとつ引っかかりがあるとすれば【 そのあまりにもタイミングの良い登場にアレクは(まるで物語の中の英雄みたいな登場シーンだな……)と、思ったのだった。】の部分は、「登場に」のあとにも読点があると読みやすいかなとは感じました。前半に関しましては、ほぼその一点ですね。


    後半部分に関しては、父・サイラスとユーキの会話の中で特に印象的だった〝毛〟の話が残っていたのが嬉しかったです。こうした会話は是非とも残しておいてほしいですね。

    また、サイラスの〝兵士〟という仕事に関しては、特に引っかかりを感じませんでした。たしかに日本基準であれば「まだ子供が小さいのに」とは思うでしょうが、私は異世界が舞台である場合には、そうした日本基準は一旦除外しております。それでも「日本」がよぎってしまうとするならば、理由は〝ユーキ〟という日本人的な名前のせいでしょうか。【旧版】にあった〝公園〟の描写が、妙に日本の公園チックだったことにも由来していたと思われます。こちらに関しては、現在は是正されておりますね。

    カクヨムは親世代のユーザーが多いためか、たしかに「親キャラ」に向けられる視線は厳しいんですよね。私も〝ある方〟から、「ヒロインの両親が病気のヒロインを放置して出かけたのが気になった」などといったコメントを頂戴してしまったことがあります。その方のエッセイなどを拝見するに、やはりお子さんのおられる方でした。

    これ以上「兵士にならざるをえない」ことを理由付けするならば、「昔の仲間や上官的な人物からのスカウトがあり、どうしても断れなかった」、もしくは「ユーキのために絶対に必要な〝なにか〟が得る機会であった」などと匂わせるくらいでしょうか。子供のために、子供と一緒に過ごす以上の〝なにか〟があれば良いのだと思われます。それでも納得しない方はしないですので、無理に設定をいじる必要もないかと存じますね。少なくとも私は、現状でも充分であると感じます。


    今のところは、このような感じでしょうか。
    また何か思いつきましたら、空いているコメント欄か近況ノートへお知らせいたします。改稿は大変ですが、心より応援しております。

    作者からの返信

    幸崎 亮さま、何度も濃密な感想を下さってありがとうございますっ!

    こちらは改稿が良い方向に向かっているようで安心しましたw。

    引っ掛かりを感じて下さった読点に関しては、付け加えさせて頂きました。
    これくらいなら、今変更しても問題はないと思いますので。
    確かに仰る通り、読点があった方が良いですね。

    サイラスの性格などは、出来るだけ早く見せたかったので「毛の話」は外せませんでしたw。

    「兵士になった理由」ですが、創作をする際、特に異世界ファンタジーなどは「どこまで日本の常識に合わせるか?」は命題ですね。
    「創作だから」「異世界だから」で説明は付きますが、「読者のほぼ全ては日本人」ですからね。
    ただ私は、なるべく「そういう設定だから」とは言いたくはないですね。

    「カクヨムは親世代のユーザーが多い」というのは盲点でした。確かに「30代が一番多い」とは聞いた事がありますね。
    やはり自分が子持ちだと、物語の中でも子供が気になりますものね。(ちなみに私は独身。子なし)

    そして「昔の仲間や上官的な人物からのスカウトがあり」というのは、まさしくそのままです。
    ただ、断れなかったのではなく、この世界における冒険者が「不安定な職だから」というのが大きいのですが……。
    こちらについては、上手く組み込めるかどうか検討しますっ。(短文でまとめられれば良いのですが、説明がクドくなってしまうようなら不採用となるかも……)

    本当に何度もありがとうございますっ。
    応援に応えられるよう、精一杯頑張りますっ!


  • 編集済

    この話はダイエットしたことで同じ場面が近くなり、繰り返し感が気になってしまいました。

    >アレクが考え立ち上がろうとした時だった。
    自分ならここでアレク視点は終えてしまうでしょうか。キリがいいと感じます。

    >「ほらほら、頑張らないと取り返せないっスよー」
    >「のろま! さっさと投げろよっ!」
    ユーキ視点だといじめっ子と多少距離もあるでしょうし、セリフの繰り返しが気になってしまうので、何やら外で争うような声が聞こえる…みたいに地の文で処理してよい気がします。

    (追記)
    お互いに英雄、主人公という印象を抱くのが重要ということですね。
    〜立ち上がろうとした時だった。一人の少年がまるで物語の中の英雄のように現れたのだった。
    みたいな文章に圧縮すればよいかなと個人的には思います。
    「アレク側と状況がリンクしている」については、「やめるんだっ!」でも分かるかと思ったのですが、好みの部分もあるかなと思います。

    作者からの返信

    こちらにもご意見くださって、ありがとうございますっ。

    >アレクが考え立ち上がろうとした時だった。
    ここは、「アレク側から見たユーキ」が欲しかったのですが、いらないですかね?
    実際、削るべきか迷っているのですが。

    >「ほらほら、頑張らないと取り返せないっスよー」
    >「のろま! さっさと投げろよっ!」
    ここは読者に「アレク側と状況がリンクしている」という事を分かりやすく伝えたつもりだったのですが、地の文で処理して伝わりますかね?

    2点とも、どうすべきか再考してみます。
    (考えた結果、変わらないかも知れませんが)


    【追記】
    前者については「見せ方を変える事も出来る」という事ですね。
    なるほど……。考えてみますっ。

    後者については、確かに好みによって変わりそうですね。
    察しの良い読者なら「冗長」だと感じてしまうかも知れません。

    編集済
  • 【改稿版】オープニングへの応援コメント

    こちらの感想も書かせていただきます。

    率直に申しあげて、ユーキが「悪役」にしか見えなくなっておりますね。おそらくはメインの主人公となる彼が悪役ムーブを決めておりますと、のちの第1章の印象もかなり変わってしまうのではないでしょうか。

    特に物語序盤の主人公の好感度管理は想像以上にシビアです。【旧版】の時には垣間見ることのできた「内に秘めた優しさ」のようなものも感じられず、ゴロツキのようになってしまっておりますね。このオープニングをご覧になられた読者さまは、ほぼ間違いなく〝アレク〟の方に感情移入してしまうと思われます。主人公ムーブをしているのはかれですからね。もしも読者の心をアレクの方に寄せることが狙いであるのならば、この構成でも良いとは思うのですが、ユーキが主体、もしくはダブル主人公となりますと、やはり【旧版】の方が良いのではないかと感じてしまいます。

    あくまでも私の感想ですので、読者からの意見のひとつとしてお納めいただけますと幸いです。「このオープニングなら読まないのか?」と問われますと、間違いなく「読みます」と答えます。ですので決して「悪い」わけではないですからね。

    作者からの返信

    こちらの感想も書いて頂いて、ありがとうございますっ。

    ユーキが「悪役に見える」というのはワザとですね。
    ここで悪役に見せて、ギャップを狙ってみたのですが……かえって良くなかったですかね?

    作者的には「10年の間に何があったんだ?」と思って欲しい所なのですが、作者の欲張りすぎかも知れませんね。
    読者は読み始めたばかりの作品に、そんなに感情移入はできませんからねぇ。

    後の流れとしては「ユーキが主体」ですね。
    なので、ユーキが読者から嫌われてしまったらお終いです。

    ありがたいご意見、本当にありがとうございますっ。
    幸崎 亮さまのご意見に沿える形となるかは分かりませんが、決して頂いたお言葉を無には致しませんっ。

  • 【旧版】と【改稿版】の両方を拝読させていただいての感想となります。結論から申しあげますと、私は【旧版】の方が好きですね。

    その上で〝悪い意味で引っかかる点〟を挙げるとするならば、言葉の選び方でしょうか。本作は会話文から始まり、【ここは〇〇】といった「読み聞かせ」のような、比較的柔らかな語り口となっております。そうしますと、特に前半部分の〝知己〟や〝軌を一〟などに引っかかりを感じてしまいますね。ここを「親友」や「苦楽を共に」などの表現に変更するだけでも、かなり印象は変わってくるのではないかと存じます。少なくとも、私はそれだけでも充分ではないかとも考えますね。

    もう一つは、最後の〝あとがき〟は不要ではないかと思われます。
    私も代表作の「第1章」の評判が悪く、なかなか評価が伸び悩んでいたために、キャッチコピーに「第2章から読んでも大丈夫」などと書いていたのですが、実際に第2章から読まれる方は皆無でした。――とはいえ、私は別の方の作品にて「よければ第2章からお読みください」と書かれていたために、実際に第2章から読んだこともあります。しかしこれは私のような、よほどの変わり者でもなければ意味のない注意書きであるとも思われますね。

    私自身もそうだったのですが、やはり第1章を面白くするのが大前提ではないかと考えます。もちろん、御作の第1章がつまらないと言っているわけではございませんからね。まだ拝読しておりませんので、テキトーなことは言えません。

    あとは、特にキャラクタの行動に違和感などもありませんし、情報過多だとも思いませんね。もちろん「よくわからない二人」だとも思いません。ユーキとアレクが主人公なんだろうなということも理解できますし、非常に良いオープニングであると、そのように私は感じました。

    作者からの返信

    ご感想くださり、ありがとうございますっ。
    幸崎 亮さまは【旧版】の方が好みですか……。

    ご指摘の「知己」「軌を一に」は、小説の書き始めの「難しい単語や四字熟語を使いたい」という、初心者のありがちな失敗ですね。
    【旧版】をベースにするとしても、ここは変えようと思います。

    「あとがき」に関しても幸崎 亮さまのケースと全く同じで、伸び悩んだための悪足掻きでしたね。
    ですがやはり、第4章から読まれる方は少ないように感じます。(そもそものPV数が少ないので、ハッキリとは分からないのですが)
    ここも削除しようと思っております。

    もちろん、作者である私は「第1章も面白い」と思って書いておりますが、同時に「地味」である事も認めちゃってるんですよねぇ。「子供の青春物語」ですので、バンバン魔物や悪人を倒す話ではありませんから。
    そして「異世界ファンタジー」を読みに来られる読者のニーズは、多くが「主人公が爽快に敵を倒す話」なのだろうと予測しております。
    ここは、どうしようもないですかねぇ……。

    「非常に良いオープニングである」とは、嬉しい評価ですねぇ。涙が出てきそうです。

    恐らくの予想なのですが「よく分からない」と仰った方々の気持ちとしては、「なぜ決別したのかが分からない」「盛り上がりもない」「結局、何のシーンだったのか?」といったものではないかと思います。
    どれか1つでもあれば、「よく分からない」という結論にはならなかったのではないかと思いますね。
    今回の【改稿版】では、一応「盛り上がり」を意識して書いてみた「つもり」です。

    オープニングを【旧版】ベースにするか、【改稿版】ベースにするかは少し考える必要がありそうですね。


  • 編集済

    改稿お疲れ様です。
    私も自作をよく改稿する癖がありますので、とても興味深く読ませていただき、勉強になりました。
    面白かったです。

    文章のダイエットについて、僭越ながら拝読した感想を述べさせていただきますと、
    「もうちょい削れんじゃねえかな」
    という印象です。

    まだ絞れるところがあるんじゃないか、ボルコム先生ならもっとキレキレに出来るのではないか。
    そう期待してしまいます。

    まだまだ改稿ロードの入り口付近かと思いますが、心より応援申し上げます。

    がんばれ! ボルコム先生! 


    追記
    昨晩、もうちょい削れると申し上げてしまった手前、言いっぱなしではいけないと思いまして、本当に余計なお世話かとは存じますが、勢い余って私なりに改稿版をさらに改稿しましたところ200字ほど絞れました。

    今日になって冷静に考えてみると大切な我が子も同然の作品に他人が勝手に手を入れるなどとんでもなく失礼かもしれません。
    また、キャラクターの解釈違いや削るべきでない部分を削ったりなどの問題はあるかと存じますが、ボルコムさんの作品を少しでも良い物にしたいとの情熱に心動かされ、もしかしたら作者本人様からだと逆に見辛くなっている部分などの気付きの一助になれれば幸いと思い直しましたので、僭越ながらご報告いたします。

    下書き状態のブツは手元にございますので、もし別バージョンの改稿版に興味をお持ちでしたら仰って下さいませ。
    その際は近況ノートの方に下書き共有のURL を記載いたします。

    作者からの返信

    司馬 ばん様、ありがとうございますっ。

    「もうちょい削れんじゃねえかな」って……マ、マジですかっ⁉

    大幅な改稿はこれが初めてなので、本当に入り口ですっ。
    まだ走り始めたばかりなので、弱音なんて吐けませんねっ!
    頑張りますっ!

    ……ただ、「先生」はおやめ下さい。流石に照れくさいです。
    できれば「さん」でお願いしますw。

  • 本作を公開した経緯への応援コメント

    以前の企画ではお世話になりました!

    アタオカしきです!

    私は訓練された読者であり、作り手側の意図を拾うことに楽しみを見出してます!

    物事を正負ではなく絶対値で見る特殊な読者の視点も必要でしょう!

    ではのちほど!

    作者からの返信

    アタオカしき(埃積もる積読の上に筆あり)さま、ありがとうございますっ。

    大幅な改稿は初めてなので、梶野カメムシさまから頂いたご指摘はあるものの手探り状態です。
    なので出来るだけ多くの意見を聞き、己の糧にしたいと思っていますっ。
    そして、できれば私と同様に改稿に迷っておられる方の糧にもなればと願います。

    私への気遣いは不要ですので、ガンガン叩きのめすつもりで書いて下されば嬉しいですっ!

  • 本作を公開した経緯への応援コメント

    改稿すらイベントにしてしまわれるとは、三鞘さまの行動力には、常々感服させられっぱなしです。私も代表作を「第7次改稿」にて修正している最中ですので、何かお役に立てればいいなと考えております。ぜひ協力させていただきます。

    ちなみに私の改稿歴は、こちらで語っておりますので、よろしければご覧ください。
    https://kakuyomu.jp/works/16817330664120023812/episodes/16818093079241277256

    古い記事ですので「第6次」までしか載っておりませんが。現在は次の段階ですね。私の紆余曲折や失敗の経験から言えることは、「あまり他人の意見に流されすぎないこと」でしょうか。書き手自身のスタイルを見つけることができたならば、それを貫き通した方が良いですね。


    改稿である以上、書き手の望む形にならなければ意味がありませんので、まずは「解説」を読ませていただき、その上で本編を拝読させていただこうと思います。なお、梶野さまと@てくびさまのご批評には目を通させていただいておりますが、コメント内容は私の個人的な好みや、ただの感想となってしまうことをお許し願います。

    作者からの返信

    幸崎 亮さま、ありがとうございますっ。
    コメントを残しましたが、リンク先を拝読させて頂きました。

    「あまり他人の意見に流されすぎないこと」、人からアドバイスを貰う場合は最重要といっても良い心構えですね。肝に銘じます。

    「自分のスタイル」については……模索中ですねぇ。
    小説を書き始めて2年弱ですが、まだまだ手探り状態です。

    個人的な好みで結構です。
    むしろ、より本心に近い形での感想になると思いますので、思ったままのご意見を下さればありがたいですっ。