応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント


  • 編集済

    冒頭の英雄王ローランドの本ですが、
    文体を変えるのであれば思い切って神話っぽく調べを整えるのも有りかなと思います。
    ↓みたいな感じはいかがでしょうか?


     生贄の少女が祭壇へ上る
     邪竜の血肉となる為に

     周りを囲むは邪教徒の影
     背に突き付けられるは黒き槍
     
     少女の命は風前の灯
     闇の中を邪悪な歌声が響く

     ――君は私が守る

     救い来るは黄金の騎士
     邪歌を掻き消す澄んだ声

     振り下ろされた大剣が
     邪教徒と闇を黄金の光に変えた

     黄金の剣士は少女を胸に抱き
     邪竜に剣を突き付ける


    『英雄王ローランドと7つのリング』

     第2章17節より一部抜粋



    アレクとユーキが読んでいる本という事で、語尾をですます調にしてある程度子供にも読みやすくするパターンもあるかなと思います。
    こんな感じ↓


     恐ろしい竜の生贄になるために
     清らかな少女が祭壇へ上っていきます

     汚れた邪教徒に槍で脅されながら
     弱々しく歩を進めています

     闇の中を邪悪な歌声が響きわたり
     少女の命運は今にも尽きそうです

     ですが、その時でした

    「そこまでだ」

     金色の騎士ローランドが少女を救いに現れたのです

     澄んだ声が邪悪な歌声を掻き消しました
     大きく振り下ろした剣が、邪教徒と闇を黄金の光に変えます

    「安心しろ。君は、私が守る」

     力強くそう言うと黄金の剣士は少女を胸に抱き
     邪竜に剣を突き付けました

    『英雄王ローランドと7つのリング』

     第2章より一部抜粋


    オープニングを飛ばして1話から読む読者の方も多いので、1話の冒頭部の工夫で読者受けが良くなればいいなと思います。

    差し出がましいようですが、少しでも執筆の足しになれば幸いでございます。

    作者からの返信

    なるほど……。
    私が書いたものも含めて見比べると、どれも内容は同じなのに全然雰囲気が違って面白いですね。

    特に、マンガくらいしか読んでこなかった私としては、セリフに「 」を使用しない表現は勉強になりました。
    また、最後に「17節」と付け加えられているのも神話っぽくて良いですね。

    2つ目は絵本の文章みたいに見えますね。(どちらかというと「アニメや戦隊ヒーローの絵本」みたいな文章でしょうか)
    現代日本の感覚で言うなら、2人の年齢は対象としてはドンピシャですねw。


    実は本作には、時々このような「書物による書き出し」の表現があります。
    その度に文体を変更してはいたのですが、いかんせん引き出しが少なくて苦労しています。(それもあって『ローランド』は文体を変えていなかったのですが、それは悪手でしたね)

    今回の改稿の主題は「文字数の減量」がありますので、頂いた例文をそのまま使用する事は無いと思いますが、一部を使用させて頂いたり、今後の他の文章で使わせてもらうかも知れません。


    >オープニングを飛ばして1話から読む読者の方も多い

    これは実際ありますね。
    『激辛批評』の参加作でも「オープニングより1話のPVが多い作品」は、たまに見られました。

    本作はオープニングを読んでいなくても問題のない構成ですが、その分第1話にも気が抜けませんねっ。

    差し出がましいなど、とんでもありませんっ。私からお願いしている事ですから。
    それに「少し」どころか「多いに」役に立っておりますっ。
    経験の少ない素人の私にとって、あらゆる意見は大事に肥やしにさせて頂きますっ!

  • こんにちは。失礼ながら初めて読みました。いつもの感覚で、あまり深い考察などはせずに読んだ結果として、めちゃくちゃ個人的な好みで勝手なことを言うので話半分に読んで頂ければ幸いです。

    まず私は改稿版派です。
    旧版と比して動きがあるからです。
    私は動きがなくても会話ベースでキャラの掛け合いがあればいいと考えていますが、旧版はよく分からない2人がよく分からない言い争いをしているという印象でした。

    この「よく分からない」というのは作者にとっては心外かもしれませんが、読者にとっては昔からの親友としか情報がないのです。もう少しキャラ付けや背景がほしい。初回からあまり説明過多だとくどくなるのでバランスが難しいところですが…。
    これは改稿版にも言える点で、どういう人物であるのか多少の肉付けは欲しいと感じました。

    さらに、2人が袂を分かつ謎ですが、物語的にはすぐ明かすわけにはいかないというのは分かります。ですが、何かしらの匂わせすらないのは置いてけぼり感がありました。関係する過去の記憶が一瞬過ぎるとか、葛藤する心理描写を挟むとかで、より「どういう事情なんだろう?」と引き込めるのではと思います。

    作者は2人のこれまでを知っているので、あの2人が袂を分かつなんて! とすぐに思えるのは理解できます。
    ただ、読者的には登場したばかりの旧友らしい2人がケンカ別れをしたところでさほど興味は惹かれません。2人に思い入れがあって初めて、あの2人が? となるのではないでしょうか。

    ですので、例えばですが、身寄りがなく家族同然に暮らしていたとか、共に冒険して強大な魔物を幾度も倒したとか、そういう多少の掘り下げがあると親友という言葉に説得力を持たせられますし、別離の重要さを際立たせることができるのではと素人ながらに思いました。

    ……で、すみません、ところどころ主語がでかかったですね。読者=私です。
    他の方の感想とぶつかる点もあるでしょうし、この辺でやめときます。
    もっと書きたいことあるけど、めっちゃ長くなってしまった…。

    作者からの返信

    千日越エルさま、お久しぶりですっ。
    ご意見、ありがとうございますっ。

    まずは改稿派という事で、ありがたいご意見です。
    【旧版】は動きが全くありませんでしたからね。そこを褒めて下さったのは素直に嬉しい意見です。

    そして、今までの企画でもよく言われていた「よく分からない2人」という意見ですが、実は私にとっては心外ではないんですよ。
    千日越エルさまの仰る通り、読者にとっては情報がほとんど無い状態で「2人が別れる」という事しか分からないので「よく分からない」と思われる事自体は問題ではありませんでした。

    問題なのは、「読者がそれを問題視している」という事ですね。
    私としては本編の始まる第1話から、ユーキとアレクの絆を深めていき、ふとした瞬間にオープニングを思い出して「こんなに仲の良い2人が、どうしてあんな事に?」と思って頂くのが狙いでした。

    ですが多くの読者さまはそうはならず(そう思って下さった読者さまもいらっしゃいますが)、「あのオープニングは結局なんなの?」という事になってしまっているように感じます。

    これは千日越エルさまの仰る「別離の重要さ」をオープニングでは語らず、後に持ち越すという手段を取った弊害ですね。
    もう少しオープニングで、2人の関係を語る表現などがないかを熟考してみますっ。


    こういったご指摘を下さる場合、主語が「読者」となってしまうのは分かりますので大丈夫ですよ。
    私も『激辛批評』ではよく「読者」と言ってますし。

    他の方のご意見とぶつかるのも、私としては色々な意見が聞けてありがたい事です。
    何より、同じ意見ばかりだと方向性が固まってしまいますからね。

    最終的にどうするのかは作者である私次第ですが、みんなが「右がいい」と言っているのに私だけが「左を選択」してしまうと、意見を下さった方々も「せっかくアドバイスしたのに……」と思ってしまうかも知れません。
    色々な意見があればこそ、私も自由に取捨選択がしやすくなりますね。

    ともあれ、大変貴重なご意見ありがとうございましたっ。

  • おそらくは最難関であると思われる「オープニング」も、改めて読み直してまいりました。先に述べましたとおり、私は【旧版】の方が好みでございます。今回は、私が【改稿版】よりも【旧版】を推す理由をお伝えさせていただきたいと思います。

    まず第一の理由は、【旧版】では「読者のユーキへの好感度」が下がらないといった点ですね。ここから物語を引っぱっていくユーキが嫌われた状態では、なかなか読者はついてきてはくれないのではないかなと。【旧版】ではアレクが自分勝手にも見えますが、明らかに深い事情があることを察することはできますからね。アレクの好感度が下がることもないのではないかなと考えます。

    第二の理由は、【改稿版】の方には、タイトルにもあります「嫌い」という言葉が出てこないといったものですね。私自身は「タイトル回収」にはあまりこだわらないのですが、数々の批評や感想を拝見するに、多くの評者さまが「タイトルが回収されているか」を見ておられるようです。いずれ「嫌い」は登場するのだとは思うのですが、やはり「決別」のシーンにおいても「嫌い」は欲しいと感じました。

    そして第三の理由は、【旧版】には〝2人の目的はまだ果たされていない。既に目的の為に代償も支払った後だ。その犠牲を、決して無駄にはできない。〟という文章が入っていたことですね。これがあることによって、この別れは単なる「追放」ではないんだということを察することができました。

    上記の文章を頭に入れたうえで【改稿版】を読みますと、たしかに「ユーキはアレクを守るために、願いを叶えさせないようにしている」と受け取ることができます。おそらく願いを叶えることによって、アレクに災いが降りかかるのでしょう。
    単純に「死ぬ」というわけではなく、たとえば「最も大切な人を失う」や「化物に変わる」などといった、周りを巻き込む系なのだろうと推察します。ですが、私がこのように好意的に読み取ったのは、【旧版】の件の文章が記憶にあったからに他ならないんですよね。したがって【改稿版】の方にも、それに類する一文があれば良いのではないかと感じました。要は「ユーキにも事情があるんだ」といったものですね。


    やはり皆さまのコメントを拝見するに、ユーキの好感度を第一に考えておられる印象です。もちろん、私自身もです。〝主人公のユーキに特徴がなく、魅力がない〟と仰られていたのですが、少なくとも私には、旧版のオープニングや第1話だけでも彼の魅力は充分に伝わってまいりました。だからこそ、彼が嫌われてしまうのは忍びないと感じてしまったわけですね。もしかすると、今後の読者さまからは「ユーキがどんな感じに〝闇堕ち〟するのか楽しみです」といったコメントも寄せられてしまうかもしれません。あくまでも私の感覚ですと、これは不本意な感想なのではないかなと。

    ちなみに私が感じとったユーキの魅力は、「正義感が強い」「年齢の割に達観している。つまりは決断力があるのだと感じる」「家事などが得意。おそらくは面倒見も良く、仲間思いであることが推察できる」「ガサツな言葉遣いとは裏腹に思いやりがあり、心優しい性格である」といったあたりですね。この最序盤だけでこれだけの情報が読み取れます。主人公としての魅力も適正も、充分ではないでしょうか。


    こうして改めて理由を挙げてまいりますと、ユーキに対するフォローさえあれば、【改稿版】の方がインパクトもあり、掴みとしては最適ではないかとも思えるようになりました。やはり主人公が嫌われるリスクは極力避けるべきではないかと考えますね。私が代表作を投稿する際にも、酷評動画などのコメント等で「主人公が敬語を使わない。タメ口で話してるだけで読む気が失せる」などと言われており、主人公の好感度管理に大変苦労した経験がございます。せっかく改稿されるのであれば、この「地雷」をわざわざ踏む必要はないのではないかと考えます。

    こちらも読者の一つの意見として、お納めいただけますと幸いです。
    こうして作品について真剣に考えることは、私としても楽しかったです。貴重な経験の機会をくださり、本当にありがとうございます。

    作者からの返信

    幸崎 亮さま、本当に何度もありがとうございますっ。
    クドいかも知れませんが、何度でもお礼を申し上げますっ。

    オープニングは、正直に申しますと予想外でしたねぇ。
    まさかここまでハッキリと「【旧版】の方が良い」と言われるとは……。
    それも幸崎 亮さまを始め、皆さんが仰られるように「ユーキの好感度」が問題なのだという事ですね。

    確かに、「初対面での印象は大事」と言いますからねぇ。
    【改稿版】のオープニングを見て、第1話のアレクのシーンから、ユーキのシーンへと移っても「こいつがアレクの敵か」ってなりますよねぇ。
    ユーキが闇墜ちする予定はありませんし、例えのようなコメントを言われたら困惑してしまいますねぇ……。

    そしてまとめて下さった結論からすると、「ユーキの事情」などのフォローがあれば【改稿版】は悪くないと……。
    なるほど。そこさえ上手く出来れば、他の方々も同じように言ってくれそうな気がしますね。

    そちらの方向性で考えてみようと思いますっ!


    あと、「ユーキの魅力」を取り上げて下さってありがとうございますっ。
    ほとんど仰る通りでビックリしました。
    予想外のキャラデザインを目指した訳ではないので、ある程度は予想しやすいかとは思いますが……。
    それでもこれだけユーキの特徴を正確に挙げて下さったのは嬉しいですね。


    私などの作品に、ここまで手間と時間を割いて頂いて本当にありがとうございましたっ。
    幸崎 亮さまたちのアドバイスを受けて、多くの読者さまが「面白い」と言って下さるような作品を目指して頑張りますっ!


  • 編集済

    こちらは概ね、改稿版の方が改善されているように感じましたね。やはり引っかかりがあるとすれば「兵士」のくだりでしょうか。
    空白行は極力省略し、以下に引用させていただきます。

    >・以前は冒険者業を営んでいたサイラスだったが、妻の死を切っ掛けに兵士になると言い出したのだ。ハッキリと口に出して言ったわけではないが、息子であるユーキを想っての決断だろう。
    >それをユーキは何となく察していたし、嬉しくも感じていた。だが同時に、ただ庇護の対象とされる自分自身に不甲斐なさを感じてもいたのだった。
            ↓
    >以前は冒険者業を営んでいたサイラスだったが、妻の死を切っ掛けに兵士になると言い出したのだ。
    >シュアーブは平和で、兵士といっても主な仕事は町の治安維持と訓練だ。
    >ハッキリと口にはしなかったが、息子であるユーキを想っての決断だろう。この時のユーキには、そこまで思いを巡らす事はできなかったが。

    >梶野カメムシさまから「シングルファザーが兵士になるのは不自然」との指摘を受け「平和で安全」を強調しましたが、私としては「とってつけたような文章」に感じてしまい……。何か表現を間違ってしまった気がします……。
    >(梶野カメムシさまから提案された「借金の為に兵士にならざるを得ない」「兵士ではなく、衛士に転職したが戦争に駆り出される」などの設定は、後のストーリーに大きく影響が出そうなので使えません)
    >またサイラスの転職理由を、ユーキは察していない事に変更。(8歳や10歳なら、察せない方が自然だと思ったので)


    ⇒この部分なのですが、「話の主題」はサイラスですが、「話の主役」はユーキなんですよね。つまりは読者の視点も、ユーキの側に寄り添っている状態です。そうした理由もありまして、私個人としては、【旧版】の方が好みではありました。

    ですので大変僭越ながら、【旧版】をベースに【改稿版】の要素を加え、私が思いついた改善案を提示させていただきたいと思います。


    【これまでは冒険者として世界を飛びまわっていたサイラスだったが、彼の妻――すなわちユーキの母の死を切っ掛けに、兵士となる決心をした。これは戦い方しか知らぬ彼なりに、愛する息子を想って行なった精一杯の決断だったのだろう。

     また、父が平和なシュアーブの兵士となれば、これまで以上に自身と過ごす時間も増える。それをユーキは何となく察していたし、嬉しくも感じていた。だが同時に、ただ守られるだけの自分自身に対し、不甲斐なさを感じてもいた。】

    ※自身のコメントを読み直し、投稿時のものから少し文章を修正いたしました。「彼なりの」「想っての」「精一杯の」と、「の」が連続していたため。リズム自体は良かったのですが。


    このような感じとなりました。おそらく、親世代が納得しない要素としては、「小さな子供を放置するなんてけしからん」といった部分なんだと思います。ですので「平和な街の兵士になることによって、これまでよりも子供のために行動できるんだよ」といった面を強調してみました。

    現実の世界だって、未来に何が起こるのかまでは、わかりようもありません。ここでは「父」としてのサイラスが「彼なりに最善を尽くしたんだ」という点のみをしっかりと伝えることができれば良いのではないかと考えました。

    「戦い方しか知らない」の部分は、私がサイラスの人物像を読み取って勝手に付け加えたものですので、もしも違っていましたら大変申し訳ございません。冒険者も一般的なイメージから、「世界を飛びまわっていた」とさせていただきました。

    そして、子供にとって何よりも嬉しいことといえば、やはり「親と過ごせる時間が増える」といったことでしょう。「妻」だけではなく「母」も加えることで、この「子」にとっては「父・サイラス」しか拠り所がないんだという部分を強調いたしました。この年代ならば、親と外出するだけでも充分なご褒美になりますからね。

    こちらはユーキ側の視点として、子供の率直な嬉しさを表してみました。
    後半部分の〝だが同時に〟以降を残したのは、ここがユーキのアイデンティティであると感じたためですね。改稿版では大幅にカットされておりますが、「年齢よりも達観している」といった点こそ、ユーキらしさであるのは変わらないのではないかなと。それに、旧版よりも年齢があがっておりますからね。


    校閲まで行なうのは無礼とは思いつつ、何かのヒントとなることができればとも思い、作品に手を触れさせていただきました。大変申し訳ございません。
    また、当然ながら「このとおりにしろ」などとは微塵も思っておりませんので、スルーしていただいても構いません。
    少しでもお役に立てましたら、大変嬉しく思います。

    作者からの返信

    本当に、幸崎 亮さまには頭が上がりませんっ。


    >つまりは読者の視点も、ユーキの側に寄り添っている状態です。そうした理由もありまして、私個人としては、【旧版】の方が好みではありました。

    この一文に限らずですが……【改稿版】は【旧版】よりも、「視点が第三者側に寄っている」と意識して書いたせいですね。
    キャラの視点に寄り添うと、よりキャラの心情に感情移入しやすくなるという利点はあるのですが、「視点がブレやすくなる」という欠点も抱えてしまいます。
    ここは、まだまだ自分の中での最適解が見つかっていないですね。(好みの問題もあると思いますが)


    そして頂いた「改善案」ですが、そのまま使う事はできなさそうです。
    冒険者の設定が少し違うのと、文字数が多いのが理由です。

    本作の冒険者は一般的な冒険者というより、現実の派遣社員に近い設定でして……。
    それと文章量の削減は、今回の改稿の主題ですので……。

    ただ、そのまま使う事はできませんが、大事な事を教えて頂きました。

    >子供にとって何よりも嬉しいことといえば、やはり「親と過ごせる時間が増える」といったことでしょう。

    これは、確かにその通りですね。ユーキは少しヒネているところもあるので、私自身が気付いていませんでした。
    なんだかんだ言っても父子仲は悪くないので、一緒に過ごせればユーキも嬉しい筈なんですよね。


    最後の「ユーキがサイラスの気持ちを察していたかどうか」については、どちらを取っても「良い部分」があり、悩みますね。

    「ユーキのアイデンティティ」と仰って頂いたのは確かにそうです。ここでキャラの特徴の強化にもなりますよね。
    でも本作は、作中で10年という月日が流れますので、最初は未熟さを見せた方が、よりキャラの成長も演出できるように思います。

    どちらも捨てがたいですね。
    でも「両取り」は無理なので選ぶしかないですね。


    >校閲まで行なうのは無礼とは思いつつ

    無礼などと、とんでもありませんっ!
    私からお願いしているのですから、感謝をする事はあっても不満に思う事など何1つありません。
    本当にありがたく思っておりますっ。

    役に立ちましたともっ。
    ユーキの気持ちは常に考えているつもりですが、それでもまだまだ理解が足りなかったようです。

    ユーキも子供、子供は親に甘えたい。当然ですよね。
    でもユーキは甘え下手なので、そういう所を上手く表現できれば良いですね。
    精進しますっ!

  • こちらでは三鞘さまの文章を引用し、私(読者)がどのように感じとったのかを率直に述べさせていただきたいと思います。引用にあたり、空行はある程度省略しております。

    >・劇中劇『英雄王ローランドと7つのリング』
    >こちらは見ての通り、全面的に変更しております。

    >変更点は、「ならず者」を「邪教徒たち」に。「老人」を「少女」に。
    >そして文体を変えてみました。

    ⇒【旧版】では「村を救う少年の話」といった印象でしたが、【改稿版】では、よりヒロイックな内容となりましたね。主人公(ローランド)の年齢も、少年から青年くらいに成長したようにも感じます。ただ、後の〝第1話〟にて、アレクが〝(物語の中の英雄みたいだな)〟と思うシーンとの兼ね合いを考えますと、【旧版】の方が「ユーキ = ローランド」といった印象にピッタリだったなとは思いますね。とはいえ読者の視点からすると、そこまで整合性を取る必要のある場面とも感じませんでしたので、【改稿版】でも大丈夫ではないかと思われます。


    >・アレクの初期の年齢を6歳から8歳に変更

    >『オープニング』の変更に伴い、初期の年齢を変更しました。
    >この帳尻は第3章で挽回できると思います。

    ⇒こちらに関しては、私は一切気にしておりませんでした。私自身が登場人物の年齢をあまり気にしていないといった理由が主ですね。読み手である際も「高校生」「若者」「オッサン」くらいのザックリとした年代が判別できれば充分かなと考えております。しかしながら、年齢が重要であると考えておられる読者さまが多いのも事実。私も代表作においては主人公の年齢を18歳から20歳に引き上げた経験があります。理由は「異世界とはいえ、酒場に出入りするから」といったものですね。そのように考えますと、やはり年齢には気を配っておく必要はあるのかもしれません。


    >・母の注意も聞かずに「とっもだち、たっくさんできるかな~」などと歌っていたのだ。
            ↓
    >母の注意も聞かずに鼻歌などを歌っていたのだ。

    >「『ともだち100人できるかな』のパロディだと思った」と言われ、ただ鼻歌を歌っていたという表現に変更。
    >今思えば恥ずかしい限りです。

    ⇒これはたしかに、私も『一年生になったら』の歌詞なのかと思いました。こうした要素があったことも、この世界の「日本っぽさ」や「現実世界っぽさ」を感じさせる原因となっていたのかもしれませんね。


    >・妹のミーアが持つスプーンからソースが跳ねて、
            ↓
    >妹の持つスプーンからソースが跳ねて

    >ミーアは今後そこそこ登場する重要なキャラですが、それは第2章からであり、現時点では名前を出す必要性は低いと判断。

    ⇒序盤のネームドを絞ることは良い改善であると感じます。再登場の際に「あのイベントの時にも居た人物だ」といった一文と共に名前を出せば済みますからね。


    >・そこから先の展開は想像に難くない。「だから言ったでしょう」と母が言えばアレクは激昂し、当然怒りの矛先はミーアへ向かう。アレクより更に幼いミーアが泣き出せば、父までもが「年長者は年下を守るものだ」などと言い出す始末。
            ↓
    >そこから先の展開は言うまでもない。「だから言ったでしょう」と母が言い、父までもが「年上なんだから我慢しなさい」などと言い出す始末。

    >梶野カメムシさまのアドバイスに従い、「難くない」「父のセリフ」を変更。
    >更にアレクが怒った事は書かなくても想像がつくと考えて削除。

    ⇒私個人としては【旧版】のやりとりのままでも良かったとは思うのですが、文章を削りつつ、しっかりと両親の性質を伝えられているという点においては、素晴らしい改善であると感じました。


    >・おじさん(クララの父)のくだりを全面カット。

    >ここは思い切ってクララの父の存在を消しました。
    >次の話に繋げる為に絶対に必要な描写ではなく、クララの父も重要人物ではない為です。
    >この変更によりアレクがロドニーたちと出会う理由は、ただ通りすがっただけに。
    >それと同時にクララの名前も第1話では判明しません。
    >また、場所の表現を「公園」から「広場」に変更。

    ⇒かなりテンポが良くなったと感じました。もちろん、クララの父は良いキャラだったとは思うのですが、それは私が【旧版】を読んだからこその感想ですね。【改稿版】の方が、多くの読者さまに受け入れられるのではないかと存じます。


    >・「ほら、エメロン行くぞ! 落っことすなよ!」
            ↓
    >「ほら行くぞ! 落っことすなよ!」

    >こちらもミーアの名前を削除したのと同じ理由です。
    >エメロンは第1章から頻繁に登場する重要人物ですが、名前を出すのは次話でも良いと判断しました。

    ⇒やはり最序盤としては、ネームドの数は〝現時点で必要な人物のみ〟に留めるのが得策でしょうね。私が感想を書く際にも、あまり出てこなさそうなキャラの名前はスルーしながら書かせていただいております。再登場した段階で「以前にも登場しましたね」と言えば済む話ですからね。


    >・「ヒグっ、返して……。う、ヒグっ……」
            ↓
    >      カット

    >梶野カメムシさまのアドバイスに従いました。
    >次の地の文で「嗚咽を漏らしながら」と書いてあるので不要だろうとの事です。

    ⇒まさに仰るとおりですね。たとえば「取られた物が名のあるアイテム(母の形見など)で、ここで詳細を出す必要がある」などでない限りは、カットで正解であると思います。


    >・突然の乱入者に戸惑う少年たちの1人に近寄り、”パシッ”と手に持つ帽子を強引に奪い取る。帽子を持っていた少年は”ビクッ”と身体を震わせたが、抵抗はしてこなかった。
            ↓
    >突然の乱入者に戸惑う少年たちの1人に近寄り、手に持つ帽子を強引に奪い取る。少年は驚きに身体を震わせたが、抵抗はしてこなかった。

    >こちらも梶野カメムシさまの「表現のばらつきがある」との指摘を受けて、擬音語を修正しました。

    ⇒私が改稿を行なう際にも、擬音は真っ先に修正対象になりますね。書いた時点では「必要だから書いた」はずなのですが、読み返すと「やっぱり無くても通じるや」と思ったりもするものです。とはいえ、場合によっては長々と地の文で音を表現するよりも、擬音を使った方が良い場面もあるとは感じております。たとえば「異世界での電子音」などですね。これを説明するくらいならば、「ピッ」と書いた方が早いです。


    >・「なんだぁ、お前? お前ら、コイツのこと知ってる?」
    > 「いんや、見たことないっスねぇ」
    > 「ぼ、僕も知らない……」
            ↓
    >      カット

    >こちらも梶野カメムシさまの「キャラを立てるのはロドニーだけで十分」との指摘を受けての修正となります。

    ⇒「ガキ大将」と「腰巾着」と、「嫌々ながら従わざるをえない内気な少年」といった感じでしょうか。台詞だけで人物像が浮かびますので良い場面であるとは思われますが、ご指摘もごもっともですね。改稿版の方が良いと感じます。


    >・一瞬、アレクは言葉の意味が分からなかった。しかし言葉の意味を理解し始めるのと比例して怒りがフツフツと湧き上がってくる。
    >その怒りが高まると共に、アレクは言葉を放っていた。
            ↓
    >一瞬、アレクは言葉の意味が分からなかった。しかし言葉の意味を理解し始めるのと比例して怒りがフツフツと湧き上がってくる。

    >話の前後から、無くても問題はないと判断。

    ⇒かなり読みやすくなったと感じます。一点のみ挙げるとすれば、〝比例して〟のあとにも読点があれば、無理なく息が続くようになるかとは思われます。


    >・「チビ」と言うだけあり、アレクとロドニーの体格差は一目瞭然だった。
    >ロドニーはこの場にいる子供たちの中でもひと際大きな身体をしている。対するアレクはロドニーは元より、他の2人どころかクララよりも背が低い。
    >恐らく年齢差もあるのだろうが、この場で最も背が低いのはアレクだった。
            ↓
    >「チビ」と言うだけあり、アレクとロドニーの体格差は一目瞭然だ。それどころかアレクはこの場の誰よりも背が低かった。

    >こちらも梶野カメムシさまのご指摘です。
    >例文を頂きましたが、少しだけアレンジ。

    ⇒群像劇であるならば【旧版】でも充分なのですが、【改稿版】は焦点がアレクのみに定まっており、良い改善であると感じます。


    >・見上げるように……いや、実際に見上げたロドニーが”ニヤ……”と笑うと同時に、アレクは足に圧迫を感じる。足元に気を取られていると、次の瞬間に”ドンっ”と胸を押され、足を踏まれたアレクはバランスを取れず尻餅をついた。
            ↓
    >見上げるように……いや、実際に見上げたロドニーが不意にニヤリと笑い、次の瞬間に胸を押されてアレクはバランスを崩して尻餅をついた。

    >こちらも梶野カメムシさまのご指摘です。

    ⇒こちらもかなりスッキリとしましたね。胸を押す行為は変わらず残っておりますが、アレクの秘密を知っておりますと、色々と心がザワつく場面ではありますね。良い変更点であると感じます。


    >・アレク視点での、ユーキの登場シーン
    >本当はこのシーンは削除しようかと悩みました。最後にユーキ視点で同じ描写があるので必要ないかと。
    >ですがアレク視点の心理描写が欲しいと思い、残留。
    >未だに消すべきか、残すべきか迷っています。

    ⇒現在の【改稿版】でも問題はないかと思うのですが、さらに改善を加えるとなると、〝アレクが立ち上がろうとした時だった〟の部分を少し変更し、ユーキの台詞で終わらせるくらいが丁度良いのではないかとも考えますね。あえて「英雄みたいだと思った」と言われずとも、読者としては充分に「ヒーローの登場シーンだな」と感じることはできるのではないかと思われます。


    >後編へ続く

    ⇒このような感じとなりました。あくまでも一人の読者の個人的な感想としてお納めいただけますと幸いです。三鞘さまにとってより良い結果に繋がりますと、大変嬉しく思います。

    作者からの返信

    幸崎 亮さま、詳細なご感想に感謝いたしますっ!

    流石と言いますか、「良い所を褒めて伸ばす」をテーマの感想企画をされているだけありますね。
    こんなに良い所を褒めて頂けるとは思っておりませんでしたw。

    その上で「こうした方が良いのでは?」というご意見も的を射ており、非常にありがたいお言葉ばかりですっ。

    私が気付かなかった点としては、

    ・【旧版】の方が「ユーキ = ローランド」といった印象にピッタリだった

    ユーキとローランドに、同一性は全く意識しておりませんでした。
    ただアレクとユーキが同じ本を読んで、同じように影響されたという事しか考えておりませんでしたね。
    本文の内容に影響するものではありませんが、「そんな風に読み取る読者さまもいるのか」と、参考になりました。


    ・やはり年齢には気を配っておく必要はあるのかもしれません

    私も幸崎 亮さまと同じく「年齢はザックリで良い」と考えています。
    今回の年齢変更も大した理由では無く、「オープニングから遡るのは10年がキリが良い」「アレクはともかく、ユーキは大人びているので年齢を引き上げるのに問題はない」と、非常に安直な考えでした。
    でもやっぱり、気にする読者はいそうですねぇ。


    ・〝比例して〟のあとにも読点があれば、無理なく息が続くようになるかとは思われます

    こちらは読点を追加させて頂きました。
    読点や空行は、配置場所や頻度に毎回悩みますね。


    ・現在の【改稿版】でも問題はないかと思うのですが、さらに改善を加えるとなると、〝アレクが立ち上がろうとした時だった〟の部分を少し変更し、ユーキの台詞で終わらせるくらいが丁度良いのではないかとも考えますね。あえて「英雄みたいだと思った」と言われずとも、読者としては充分に「ヒーローの登場シーンだな」と感じることはできるのではないかと思われます。

    こちらについては他の方からも指摘を受けており、改稿予定ですね。
    視点が違うとはいえ、同じシーンを同じ文章でが繰り返されると、やはり読者としては「またか」と思ってしまうものなのでしょうね。


    ここまで、大変ありがとうございましたっ。(いや、ホントに大変でしたよね?)
    幸崎 亮さまのおかげで、第1話の改稿は概ね成功しているのだと自信が持てましたっ。(オープニングは難航しそうですが……)

    本当にありがとうございましたっ。
    頂いたお言葉の数々を胸に刻んで、これからの執筆に臨みたいと思いますっ!

  • 【改稿版】オープニングへの応援コメント

    感想失礼します。

    改稿版の方はどうしても旧版に比べるとユーキが悪役に見えてしまいます。

    しかし、旧版はアレクが一瞬悪役に見えるものの最後の文章によって何か思う事があったのだな、と推測できるので印象は良いです。

    なのでどちらにも事情があるのだろうな、と感じられる旧版の方が僕は好きですね。

    ユーキを完全な悪役としたいならこのままで良いとは思いますが、勿論そういうつもりではないのですよね?

    序盤で片方が悪役に見えてしまうのは「ダブル主人公もの」としては宜しくないなと思いました。

    僕は、旧版をベースとした方がいいのでは? と感じましたが、どうするかはボルコム様次第なので、あくまでも一読者の意見として聞き流してくださっても構いません。

    改稿頑張ってください!

    応援しています。

    作者からの返信

    とっぴい@猫部@NIT所属@WGS所属さま、ご感想ありがとうございますっ。

    「ユーキが悪役に見える」というのは、私の狙い通りではあるのですが、どうも評判が悪いですねぇ……。

    ユーキは本作のメイン主人公ですので、もちろん悪役ではありません。
    そこにギャップを与え、読者の興味を惹こうという試みだったのですが、発想そのものが間違いなのか、それとも私の技量不足か……。

    ともあれ、もう少し様子見をしてから結論を出そうと思います。
    【旧版】ベースにするか、【改稿版】ベースにするかは保留ですが、どちらを選ぶにしろ、決して頂いたご意見を聞き流しなどは致しません。
    採用する事の無かったご意見も、己の糧にさせて頂きたいと思っております。

    応援、ありがとうございますっ。
    最高と最善を目指して頑張りますっ!(そう簡単にはいきませんがね)

  • 【改稿版】オープニングへの応援コメント

    おお!あのボルコム様の作品を辛口批評するチャーンスっ( ̄ー ̄)

    改訂前は地の文の視点がアレクに行ったりユーキに行ったりで読者の視点をどっちに持って行って感情移入した方がいいのかわかりづらかったです。
    その点では改訂版のほうが良かったですね。
    旧作のように両方に描きたい部分があるなら、二話目でユーキ側の視点にスイッチしてリプレイするという手もあります。

    ただ、どちらも物語の導入部分としてはちょっとインパクト不足でしょうか。
    カメムシ様のアイデア「処刑シーン」ではないですが、もう少しガツンとした引っぱたきが欲しいところです。


    例えば、剣での争いって基本殺し合いですし、小説としては逆に地味です。
    私ならいきなり剣劇じゃなくって、男子らしい殴り合いにしますね。

    お互い怒声を浴びせながら殴り殴られ、胸ぐらつかんで服を引きちぎり、イスや机や食器などを粉砕しながら派手に立ち回って、その中でお互いに対する思い出や感情を発露させつつも、痣やタンコブだらけになりつつ袂を分かつ。
    なんなら周囲のギャラリーや住民やらにキリのいいとこで止めてもらってもいいですね、決裂をより認知してもらえますし。

    そう、男なら拳で語れ(昭和脳)!

    追伸
    あーなるほど、結構拳で語っているんですね本作。
    すいません、ちょっと自分の執筆にかまけてあまり読めていないんです。
    なのでいつかの批評の恩返しにと、この「改稿のテスト版を公開してみた」を読んで思ったことを書いて見たのですが……

    出直してきます。
    |出口| λ............

    作者からの返信

    素通り寺(ストーリーテラー)旧三流F職人さま、ご意見ありがとうございますっ。
    「あの」って、「どの」ですかね?
    私は他人に誇れるものなど無い、底辺作家の末席ですよw?
    辛口はドンとこいですがw。

    で、頂いた内容ですが……やはりインパクト不足ですか……。
    一応、「オープニングで悪役のように描かれるユーキ」が、本編に入るとメイン主人公であるギャップにインパクトを持ってきたつもりですが、「オープニングだけでは判明しない」という問題点がありますしねぇ。

    「剣での争いが、小説としては地味」というのは盲点でしたね。
    確かに「異世界ファンタジー」なら剣が出てこない方が珍しいですし、それ自体にインパクトはありませんよね。

    「殴り合い」ですが、もしかして本作を読んで下さってます?
    第3章の最初に「ユーキとアレクの殴り合い」がありますw。

    ただ、このシーンは「袂を分かつシーン」ではなく、むしろ「絆を深めるシーン」なんですよね。
    ですので、オープニングには相応しくないという結論です。

    あと、本編に入ってすぐにロドニーとのケンカが始まりますので、殴り合いばっかりになってしまうというのも避けた理由です。

    私も昭和脳ですので、拳で語るのは大好物ですっ!


    【追記】
    いやいや、【改稿版】の部分だけでは分からないので仕方ないですよっ。
    帰らないでっ!(笑)

    と、冗談はさておき、インパクト不足は由々しき事態ですねぇ。

    本作は「最後のオチを先に考えた」という思い付きから作られているので、序盤に遡るように逆算的に構成されているんですよね。
    その為、大体の全体の流れが出来上がってしまっているので、大きくストーリーを動かしづらいんですよね。

    まぁ、愚痴ってても仕方ないので考えるしかありませんっ!

    編集済
  • 【改稿版】オープニングへの応援コメント

    オープニングについては、個人的にですが私は旧版の方が好きです。

    理由は私がある程度先まで読んで、アレクとユーキの二人に好感を抱いてるからです。
    そして多くの読者の方もアレクとユーキに好感を抱くものと信じております。

    そうした場合、
    この先この二人別れるんだよな……
    と思って読むのと、
    この先この二人殺し合うんだよな……
    と思って読むのでは

    読者にかかる心的なしんどさが結構違ってくる気がするのではと愚考いたします。

    作者からの返信

    司馬 ばん様、ご感想くださってありがとうございますっ。

    本作を読んで下さっている事、アレクとユーキに好感を持って下さっている事、多くの読者もそうだろうと思って下さっている事、全部が嬉しすぎますっ!

    「親友との決別」をテーマにしている以上、読者に「ストレスを与える」というのは狙い通りでもあるのですが……。「負荷をかけ過ぎ」という事ですね?
    「オープニングにはインパクトを」と言われ、それを実現するための方法が「2人が戦う」だったのですが……。

    むぅ……。読者に過剰なストレスを与えずにインパクトを見せるのは、本作では難しいですね……。

    一応、「その章のクライマックスを先見せする」という案も出たのですが、それは「ストーリー的には先見せをする意味が無い」と考えてボツにしました。
    「わざわざオープニングを作るなら、それは作品のテーマを見せなければならない」と考えていますので。

    ともあれ、貴重なご意見ありがとうございますっ。
    【旧版】ベースにするか、【改稿版】ベースにするかはまだ決めかねていますが、【改稿版】ベースだとしても司馬 ばん様から頂いたご意見は留意の上で、更なる改稿を目指したいと思いますっ!

  • 本作を公開した経緯への応援コメント

    コメントは多ければ多い方がよいと思いましたので、微力ながらコメントさせてもらいました!

    作者からの返信

    平手武蔵さま、ありがとうございますっ!
    微力など、とんでもありませんっ。大いに参考にさせて頂きますっ。
    (反映できるかは確約できませんが)


  • 編集済

    【改稿版】オープニングへの応援コメント

    個人的には改稿版の方がいいかなと感じました。テンポよく次の話に入っていくのは気持ちいいですね。ただ、あっさりすぎるので、そこまで興味を引く導入にはなっていないような気もします。本当に個人的にですが、もう少し何か足した方がよい気がします。
    (追記)
    必要と感じたのはインパクトのある描写です!

    作者からの返信

    平手武蔵さま、ありがとうございますっ。

    ヒキが足りないですか……。
    これは「心理描写」や「情景」が足りないではないですね。
    「インパクトのある描写」が必要だという事ですよね?

    となると、何かしらのアイデアが必要ですね……。
    考えてみます。

    貴重なご意見ありがとうございましたっ!

  • 【旧版】と【改稿版】を拝読させていただいての感想となります。

    こちらに関しては、【改稿版】の方が好みですね。以前の第1話と第2話がまとまっていることで、いきなり始まった〝『英雄王ローランドと7つのリング』〟がユーキとアレクを繋いでいることを察することもできますし。個人的にはクララの父はいい味を出していたとは思うのですが、旧版を読んでいない前提であれば【改稿版】の流れの方が、無駄がないとは思いますね。

    ひとつ引っかかりがあるとすれば【 そのあまりにもタイミングの良い登場にアレクは(まるで物語の中の英雄みたいな登場シーンだな……)と、思ったのだった。】の部分は、「登場に」のあとにも読点があると読みやすいかなとは感じました。前半に関しましては、ほぼその一点ですね。


    後半部分に関しては、父・サイラスとユーキの会話の中で特に印象的だった〝毛〟の話が残っていたのが嬉しかったです。こうした会話は是非とも残しておいてほしいですね。

    また、サイラスの〝兵士〟という仕事に関しては、特に引っかかりを感じませんでした。たしかに日本基準であれば「まだ子供が小さいのに」とは思うでしょうが、私は異世界が舞台である場合には、そうした日本基準は一旦除外しております。それでも「日本」がよぎってしまうとするならば、理由は〝ユーキ〟という日本人的な名前のせいでしょうか。【旧版】にあった〝公園〟の描写が、妙に日本の公園チックだったことにも由来していたと思われます。こちらに関しては、現在は是正されておりますね。

    カクヨムは親世代のユーザーが多いためか、たしかに「親キャラ」に向けられる視線は厳しいんですよね。私も〝ある方〟から、「ヒロインの両親が病気のヒロインを放置して出かけたのが気になった」などといったコメントを頂戴してしまったことがあります。その方のエッセイなどを拝見するに、やはりお子さんのおられる方でした。

    これ以上「兵士にならざるをえない」ことを理由付けするならば、「昔の仲間や上官的な人物からのスカウトがあり、どうしても断れなかった」、もしくは「ユーキのために絶対に必要な〝なにか〟が得る機会であった」などと匂わせるくらいでしょうか。子供のために、子供と一緒に過ごす以上の〝なにか〟があれば良いのだと思われます。それでも納得しない方はしないですので、無理に設定をいじる必要もないかと存じますね。少なくとも私は、現状でも充分であると感じます。


    今のところは、このような感じでしょうか。
    また何か思いつきましたら、空いているコメント欄か近況ノートへお知らせいたします。改稿は大変ですが、心より応援しております。

    作者からの返信

    幸崎 亮さま、何度も濃密な感想を下さってありがとうございますっ!

    こちらは改稿が良い方向に向かっているようで安心しましたw。

    引っ掛かりを感じて下さった読点に関しては、付け加えさせて頂きました。
    これくらいなら、今変更しても問題はないと思いますので。
    確かに仰る通り、読点があった方が良いですね。

    サイラスの性格などは、出来るだけ早く見せたかったので「毛の話」は外せませんでしたw。

    「兵士になった理由」ですが、創作をする際、特に異世界ファンタジーなどは「どこまで日本の常識に合わせるか?」は命題ですね。
    「創作だから」「異世界だから」で説明は付きますが、「読者のほぼ全ては日本人」ですからね。
    ただ私は、なるべく「そういう設定だから」とは言いたくはないですね。

    「カクヨムは親世代のユーザーが多い」というのは盲点でした。確かに「30代が一番多い」とは聞いた事がありますね。
    やはり自分が子持ちだと、物語の中でも子供が気になりますものね。(ちなみに私は独身。子なし)

    そして「昔の仲間や上官的な人物からのスカウトがあり」というのは、まさしくそのままです。
    ただ、断れなかったのではなく、この世界における冒険者が「不安定な職だから」というのが大きいのですが……。
    こちらについては、上手く組み込めるかどうか検討しますっ。(短文でまとめられれば良いのですが、説明がクドくなってしまうようなら不採用となるかも……)

    本当に何度もありがとうございますっ。
    応援に応えられるよう、精一杯頑張りますっ!


  • 編集済

    この話はダイエットしたことで同じ場面が近くなり、繰り返し感が気になってしまいました。

    >アレクが考え立ち上がろうとした時だった。
    自分ならここでアレク視点は終えてしまうでしょうか。キリがいいと感じます。

    >「ほらほら、頑張らないと取り返せないっスよー」
    >「のろま! さっさと投げろよっ!」
    ユーキ視点だといじめっ子と多少距離もあるでしょうし、セリフの繰り返しが気になってしまうので、何やら外で争うような声が聞こえる…みたいに地の文で処理してよい気がします。

    (追記)
    お互いに英雄、主人公という印象を抱くのが重要ということですね。
    〜立ち上がろうとした時だった。一人の少年がまるで物語の中の英雄のように現れたのだった。
    みたいな文章に圧縮すればよいかなと個人的には思います。
    「アレク側と状況がリンクしている」については、「やめるんだっ!」でも分かるかと思ったのですが、好みの部分もあるかなと思います。

    作者からの返信

    こちらにもご意見くださって、ありがとうございますっ。

    >アレクが考え立ち上がろうとした時だった。
    ここは、「アレク側から見たユーキ」が欲しかったのですが、いらないですかね?
    実際、削るべきか迷っているのですが。

    >「ほらほら、頑張らないと取り返せないっスよー」
    >「のろま! さっさと投げろよっ!」
    ここは読者に「アレク側と状況がリンクしている」という事を分かりやすく伝えたつもりだったのですが、地の文で処理して伝わりますかね?

    2点とも、どうすべきか再考してみます。
    (考えた結果、変わらないかも知れませんが)


    【追記】
    前者については「見せ方を変える事も出来る」という事ですね。
    なるほど……。考えてみますっ。

    後者については、確かに好みによって変わりそうですね。
    察しの良い読者なら「冗長」だと感じてしまうかも知れません。

    編集済
  • 【改稿版】オープニングへの応援コメント

    こちらの感想も書かせていただきます。

    率直に申しあげて、ユーキが「悪役」にしか見えなくなっておりますね。おそらくはメインの主人公となる彼が悪役ムーブを決めておりますと、のちの第1章の印象もかなり変わってしまうのではないでしょうか。

    特に物語序盤の主人公の好感度管理は想像以上にシビアです。【旧版】の時には垣間見ることのできた「内に秘めた優しさ」のようなものも感じられず、ゴロツキのようになってしまっておりますね。このオープニングをご覧になられた読者さまは、ほぼ間違いなく〝アレク〟の方に感情移入してしまうと思われます。主人公ムーブをしているのはかれですからね。もしも読者の心をアレクの方に寄せることが狙いであるのならば、この構成でも良いとは思うのですが、ユーキが主体、もしくはダブル主人公となりますと、やはり【旧版】の方が良いのではないかと感じてしまいます。

    あくまでも私の感想ですので、読者からの意見のひとつとしてお納めいただけますと幸いです。「このオープニングなら読まないのか?」と問われますと、間違いなく「読みます」と答えます。ですので決して「悪い」わけではないですからね。

    作者からの返信

    こちらの感想も書いて頂いて、ありがとうございますっ。

    ユーキが「悪役に見える」というのはワザとですね。
    ここで悪役に見せて、ギャップを狙ってみたのですが……かえって良くなかったですかね?

    作者的には「10年の間に何があったんだ?」と思って欲しい所なのですが、作者の欲張りすぎかも知れませんね。
    読者は読み始めたばかりの作品に、そんなに感情移入はできませんからねぇ。

    後の流れとしては「ユーキが主体」ですね。
    なので、ユーキが読者から嫌われてしまったらお終いです。

    ありがたいご意見、本当にありがとうございますっ。
    幸崎 亮さまのご意見に沿える形となるかは分かりませんが、決して頂いたお言葉を無には致しませんっ。

  • 【旧版】と【改稿版】の両方を拝読させていただいての感想となります。結論から申しあげますと、私は【旧版】の方が好きですね。

    その上で〝悪い意味で引っかかる点〟を挙げるとするならば、言葉の選び方でしょうか。本作は会話文から始まり、【ここは〇〇】といった「読み聞かせ」のような、比較的柔らかな語り口となっております。そうしますと、特に前半部分の〝知己〟や〝軌を一〟などに引っかかりを感じてしまいますね。ここを「親友」や「苦楽を共に」などの表現に変更するだけでも、かなり印象は変わってくるのではないかと存じます。少なくとも、私はそれだけでも充分ではないかとも考えますね。

    もう一つは、最後の〝あとがき〟は不要ではないかと思われます。
    私も代表作の「第1章」の評判が悪く、なかなか評価が伸び悩んでいたために、キャッチコピーに「第2章から読んでも大丈夫」などと書いていたのですが、実際に第2章から読まれる方は皆無でした。――とはいえ、私は別の方の作品にて「よければ第2章からお読みください」と書かれていたために、実際に第2章から読んだこともあります。しかしこれは私のような、よほどの変わり者でもなければ意味のない注意書きであるとも思われますね。

    私自身もそうだったのですが、やはり第1章を面白くするのが大前提ではないかと考えます。もちろん、御作の第1章がつまらないと言っているわけではございませんからね。まだ拝読しておりませんので、テキトーなことは言えません。

    あとは、特にキャラクタの行動に違和感などもありませんし、情報過多だとも思いませんね。もちろん「よくわからない二人」だとも思いません。ユーキとアレクが主人公なんだろうなということも理解できますし、非常に良いオープニングであると、そのように私は感じました。

    作者からの返信

    ご感想くださり、ありがとうございますっ。
    幸崎 亮さまは【旧版】の方が好みですか……。

    ご指摘の「知己」「軌を一に」は、小説の書き始めの「難しい単語や四字熟語を使いたい」という、初心者のありがちな失敗ですね。
    【旧版】をベースにするとしても、ここは変えようと思います。

    「あとがき」に関しても幸崎 亮さまのケースと全く同じで、伸び悩んだための悪足掻きでしたね。
    ですがやはり、第4章から読まれる方は少ないように感じます。(そもそものPV数が少ないので、ハッキリとは分からないのですが)
    ここも削除しようと思っております。

    もちろん、作者である私は「第1章も面白い」と思って書いておりますが、同時に「地味」である事も認めちゃってるんですよねぇ。「子供の青春物語」ですので、バンバン魔物や悪人を倒す話ではありませんから。
    そして「異世界ファンタジー」を読みに来られる読者のニーズは、多くが「主人公が爽快に敵を倒す話」なのだろうと予測しております。
    ここは、どうしようもないですかねぇ……。

    「非常に良いオープニングである」とは、嬉しい評価ですねぇ。涙が出てきそうです。

    恐らくの予想なのですが「よく分からない」と仰った方々の気持ちとしては、「なぜ決別したのかが分からない」「盛り上がりもない」「結局、何のシーンだったのか?」といったものではないかと思います。
    どれか1つでもあれば、「よく分からない」という結論にはならなかったのではないかと思いますね。
    今回の【改稿版】では、一応「盛り上がり」を意識して書いてみた「つもり」です。

    オープニングを【旧版】ベースにするか、【改稿版】ベースにするかは少し考える必要がありそうですね。


  • 編集済

    改稿お疲れ様です。
    私も自作をよく改稿する癖がありますので、とても興味深く読ませていただき、勉強になりました。
    面白かったです。

    文章のダイエットについて、僭越ながら拝読した感想を述べさせていただきますと、
    「もうちょい削れんじゃねえかな」
    という印象です。

    まだ絞れるところがあるんじゃないか、ボルコム先生ならもっとキレキレに出来るのではないか。
    そう期待してしまいます。

    まだまだ改稿ロードの入り口付近かと思いますが、心より応援申し上げます。

    がんばれ! ボルコム先生! 


    追記
    昨晩、もうちょい削れると申し上げてしまった手前、言いっぱなしではいけないと思いまして、本当に余計なお世話かとは存じますが、勢い余って私なりに改稿版をさらに改稿しましたところ200字ほど絞れました。

    今日になって冷静に考えてみると大切な我が子も同然の作品に他人が勝手に手を入れるなどとんでもなく失礼かもしれません。
    また、キャラクターの解釈違いや削るべきでない部分を削ったりなどの問題はあるかと存じますが、ボルコムさんの作品を少しでも良い物にしたいとの情熱に心動かされ、もしかしたら作者本人様からだと逆に見辛くなっている部分などの気付きの一助になれれば幸いと思い直しましたので、僭越ながらご報告いたします。

    下書き状態のブツは手元にございますので、もし別バージョンの改稿版に興味をお持ちでしたら仰って下さいませ。
    その際は近況ノートの方に下書き共有のURL を記載いたします。

    作者からの返信

    司馬 ばん様、ありがとうございますっ。

    「もうちょい削れんじゃねえかな」って……マ、マジですかっ⁉

    大幅な改稿はこれが初めてなので、本当に入り口ですっ。
    まだ走り始めたばかりなので、弱音なんて吐けませんねっ!
    頑張りますっ!

    ……ただ、「先生」はおやめ下さい。流石に照れくさいです。
    できれば「さん」でお願いしますw。

  • 本作を公開した経緯への応援コメント

    以前の企画ではお世話になりました!

    アタオカしきです!

    私は訓練された読者であり、作り手側の意図を拾うことに楽しみを見出してます!

    物事を正負ではなく絶対値で見る特殊な読者の視点も必要でしょう!

    ではのちほど!

    作者からの返信

    アタオカしき(埃積もる積読の上に筆あり)さま、ありがとうございますっ。

    大幅な改稿は初めてなので、梶野カメムシさまから頂いたご指摘はあるものの手探り状態です。
    なので出来るだけ多くの意見を聞き、己の糧にしたいと思っていますっ。
    そして、できれば私と同様に改稿に迷っておられる方の糧にもなればと願います。

    私への気遣いは不要ですので、ガンガン叩きのめすつもりで書いて下されば嬉しいですっ!

  • 本作を公開した経緯への応援コメント

    改稿すらイベントにしてしまわれるとは、三鞘さまの行動力には、常々感服させられっぱなしです。私も代表作を「第7次改稿」にて修正している最中ですので、何かお役に立てればいいなと考えております。ぜひ協力させていただきます。

    ちなみに私の改稿歴は、こちらで語っておりますので、よろしければご覧ください。
    https://kakuyomu.jp/works/16817330664120023812/episodes/16818093079241277256

    古い記事ですので「第6次」までしか載っておりませんが。現在は次の段階ですね。私の紆余曲折や失敗の経験から言えることは、「あまり他人の意見に流されすぎないこと」でしょうか。書き手自身のスタイルを見つけることができたならば、それを貫き通した方が良いですね。


    改稿である以上、書き手の望む形にならなければ意味がありませんので、まずは「解説」を読ませていただき、その上で本編を拝読させていただこうと思います。なお、梶野さまと@てくびさまのご批評には目を通させていただいておりますが、コメント内容は私の個人的な好みや、ただの感想となってしまうことをお許し願います。

    作者からの返信

    幸崎 亮さま、ありがとうございますっ。
    コメントを残しましたが、リンク先を拝読させて頂きました。

    「あまり他人の意見に流されすぎないこと」、人からアドバイスを貰う場合は最重要といっても良い心構えですね。肝に銘じます。

    「自分のスタイル」については……模索中ですねぇ。
    小説を書き始めて2年弱ですが、まだまだ手探り状態です。

    個人的な好みで結構です。
    むしろ、より本心に近い形での感想になると思いますので、思ったままのご意見を下さればありがたいですっ。