応援コメント

第1話の変更点の解説(後編)」への応援コメント

  • 減らせるところは減らす、という変更点のお話ですねここは!

    共感的な話になってしまうのですが、私は逆に足りないものを書き足さないといけないタイプなので、同じものを別の角度から表現できるのは、羨ましいと感じるところです……

    "心理描写を描く事は「読者に、答えの無い問いを与える」事になるのでは、と考えたのですが……"

    心理描写って、"その発言を不快に感じた"、とか、そういうものを意味せず、その発言を意図する描写があったあと、人物が"ぼりぼりと頭を掻きむしった"というものを意味していますよね!

    文量減らすというのでしたら、後宮ですとか、女性作家が描く政治作品がぴったしですよ!
    相手の気持ちや立場、背景はたいてい予測できるもの、として会話が成り立っているので行間を読む?でしょうか、少なくとも直接的な(怒った、悲しんだ、嬉しい、楽しい)表現ではなく、動き、持ち物、天候、現れる動物など、ぎゅっと多くの情報が圧縮されてるので必要に迫られた時、見てみると真似したくなるんじゃないかなって思います!

    こういうものは、解釈があるものではなく、絶対的なものとしてあるので……やはり読者層でしょうか……?焦点は




    "「ユーキがサイラスの気持ちを察していたかどうか」については、どちらを取っても「良い部分」"


    はえ〜ここ迷いがあったんですね!意外です!
    てっきり、物語には伝えたいテーマとかあると思ってたので……!人物の描写に迷いがなくなったとき、きっとより一層人物の描き方が深まってるんでしょうね!展開や構成に軸があるということは、それだけで人物の深みを出せるので!

    作者からの返信

    私の場合はエンタメに寄っているので、常に「読みやすく」「ストレスなく」読んでもらうというのが命題にあります。
    なので「文章量を減らす」というのは非常に重要ですね。
    (重要と言いつつ、指摘されるまで気付けなかった愚かさからは目を逸らしつつ……)

    >文量減らすというのでしたら、後宮ですとか、女性作家が描く政治作品がぴったしですよ!

    確かに、女性向けの作品はそういった情緒的な表現が優れているのかも知れませんね。
    オッサンなのであまり読まなかったジャンルなのですが、勉強の為に少し読んでみるのも良いかも知れませんね。
    (読む時間が取れないという現実からも目を逸らしつつ……)

    本作のメインテーマは「親友との出会いと別れ」なんですね。
    そしてユーキとアレクは正反対の対比で特徴を見せようとしているので、「賢いユーキ」と「おバカなアレク」が初期デザインの1つとしてありました。

    なので【旧版】では「父の気持ちも察する事ができる」という面を見せていたのですが、流石に10歳以下では少し不自然と感じて変更となりました。

    特にここは最序盤なので、当時の私では「ユーキのキャラクター像」が出来上がっていなかったというのもあったと思います。
    まさしく書き始めで、ユーキも生まれたてでしたからねw。


  • 編集済

    こんばんは。
    この物語について事前知識はほとんど題名とあらすじしか無い私からの感想になりますので、その点をご留意いただけますと幸いです。
    (あと、多大に「おま言う」要素が含まれた感想となることもご留意ください)

    まずオープニングは私としては旧版の方が好きでした。
    理由は、旧版の方が「親友との決別」というテーマが、私にはより分かりやすく伝わったからです。
    もちろん、ブラウザバックを防ぐためのインパクト作りとしては、戦闘を描写するのは良い案だと思います。しかし、その物語を伝える手段として小説を選択しているということを考えると、心情描写メインのほうがより伝わりやすいのかなと私は思いました。
    読者はまだキャラクターのことをほぼ知らないので、戦闘よりも丁寧な心情のほうが引き込まれるかなと思います。

    オープニングの解説にもすこしありましたが、改稿後のオープニングは、「決別」というよりも「敵対(いや、喧嘩?)」のように私には見えました。

    第一話と第二話は、読みやすさは圧倒的に改稿版の方が良かったです。
    「英雄王ローランドと7つのリング」で助けられるのが老人から少女に変わっていて短くなっていたのも、より多くの読者の興味を引けるようになっていて良かったのではないかと思います。
    全体的に改稿版のほうが自然に読み進められました。(一話までですけれど)読了感も改稿版の方が良かったです。やはり物語に余計な情報を削るのが大切なのでしょうか。

    一話の解説を読みましたが、キャラクターを消したり、名前を登場させるのを遅らせるというのはなかなか勇気がいることだと思います。それを実行できるなんてすごいです。
    とことん文章と向き合って無駄を省いて違和感を削るのが改稿なのだなと思いました。

    一話の解説を読んで思ったことを以下にまとめます。

    まず、アレク視点でのユーキの登場は私は必要だと思いました。
    理由は、オープニングで登場している二人の出会いを両者の視点から描くことで、二人の出会いはどちらの視点から見ても良好であることが伝わったからです。
    どうしてオープニングのような展開になったのだろうと読者に思わせ、読者の期待感をより高められていると思います。

    次に、サイラスが兵士になったことについてです。
    たしかに言われてみると、サイラスが兵士になるのに違和感はあるのですが、続く文章からサイラスとユーキの関係性が見えたので、解説を読むまでは特に気になってはいませんでした。
    ここは、「兵士といっても」を文頭に持ってくると、譲歩がより伝わりやすいかなと思いました。

    三鞘ボルコムさまの改稿の記録をじっくり読んで、いろいろなことに気付かされました。
    批評だけでなく、これも参考にさせていただき、私も改稿を頑張ってみようと思います。 
    丁寧なご批評と改稿、本当にいつもお疲れ様です。

    【追記】
    書き忘れていたのですが、批評の方のコメントで返信してくださったキャラの動かし方は大変勉強になりました!
    ありがとうございます。

    作者からの返信

    移季 流実さま、本当に来て下さってありがとうございますっ。

    事前知識が無いのはむしろありがたいですね。
    初見の読者の意見を聞く事が出来ますから。

    「おま言う」に関しては、私の方こそ「おま言う」ですからねw。
    文句を言えた立場ではありませんw。


    オープニングは【旧版】の方が良いとのご意見ですか……。
    ご指摘の通り【旧版】と【改稿版】を比較すると、「心理描写のある・なし」と「戦闘描写のある・なし」が主な変更点になりますね。

    オープニングでは、いわゆる「ネタバレ」を避ける為に物語の核心に触れる事はできませんので、心理描写を描く事は「読者に、答えの無い問いを与える」事になるのでは、と考えたのですが……。

    また、インパクトを与えるには文章は少なく、テンポを速くした方が良いとも考えたのですが、少し極端に振り切り過ぎましたかね?


    第1話は【改稿版】をお褒め下さってありがとうございます。
    胸を撫で下ろす気持ちですw。

    ただ、この第1話は梶野カメムシさまのアドバイスに従った部分が大きいので、続きからは私の独力のみで行わなければなりません。
    「途端にクオリティが下がった」なんて思われないように頑張らないといけませんねっ。


    アレク視点のユーキの登場は、やっぱり欲しいですよね。
    ここは、他の読者さまから「同じ描写ではなく、少し表現を変える」というアドバイスを頂きましたので、表現を変えて残す事になると思います。

    サイラスの件に関しては「兵士といっても」を文頭に持ってくる、ですか。
    意味合いはどちらも同じでも、読み味や、印象が少し変わりそうですね。
    検討してみます。


    >改稿の記録をじっくり読んで、いろいろなことに気付かされました。

    嬉しいお言葉ですっ。
    最初に書いてある通り、「改稿をされている作者さま方の何らかの参考になれば」という想いも確かにありますので。
    本作を公開した甲斐があったというものです。

    【追記】の件も、少しでも参考になったのなら嬉しい限りです。
    ただ、「自分には合わない」と思われたら別の方法を探してみて下さいね。
    やり方は1つではないハズですから。


  • 編集済

    こちらは概ね、改稿版の方が改善されているように感じましたね。やはり引っかかりがあるとすれば「兵士」のくだりでしょうか。
    空白行は極力省略し、以下に引用させていただきます。

    >・以前は冒険者業を営んでいたサイラスだったが、妻の死を切っ掛けに兵士になると言い出したのだ。ハッキリと口に出して言ったわけではないが、息子であるユーキを想っての決断だろう。
    >それをユーキは何となく察していたし、嬉しくも感じていた。だが同時に、ただ庇護の対象とされる自分自身に不甲斐なさを感じてもいたのだった。
            ↓
    >以前は冒険者業を営んでいたサイラスだったが、妻の死を切っ掛けに兵士になると言い出したのだ。
    >シュアーブは平和で、兵士といっても主な仕事は町の治安維持と訓練だ。
    >ハッキリと口にはしなかったが、息子であるユーキを想っての決断だろう。この時のユーキには、そこまで思いを巡らす事はできなかったが。

    >梶野カメムシさまから「シングルファザーが兵士になるのは不自然」との指摘を受け「平和で安全」を強調しましたが、私としては「とってつけたような文章」に感じてしまい……。何か表現を間違ってしまった気がします……。
    >(梶野カメムシさまから提案された「借金の為に兵士にならざるを得ない」「兵士ではなく、衛士に転職したが戦争に駆り出される」などの設定は、後のストーリーに大きく影響が出そうなので使えません)
    >またサイラスの転職理由を、ユーキは察していない事に変更。(8歳や10歳なら、察せない方が自然だと思ったので)


    ⇒この部分なのですが、「話の主題」はサイラスですが、「話の主役」はユーキなんですよね。つまりは読者の視点も、ユーキの側に寄り添っている状態です。そうした理由もありまして、私個人としては、【旧版】の方が好みではありました。

    ですので大変僭越ながら、【旧版】をベースに【改稿版】の要素を加え、私が思いついた改善案を提示させていただきたいと思います。


    【これまでは冒険者として世界を飛びまわっていたサイラスだったが、彼の妻――すなわちユーキの母の死を切っ掛けに、兵士となる決心をした。これは戦い方しか知らぬ彼なりに、愛する息子を想って行なった精一杯の決断だったのだろう。

     また、父が平和なシュアーブの兵士となれば、これまで以上に自身と過ごす時間も増える。それをユーキは何となく察していたし、嬉しくも感じていた。だが同時に、ただ守られるだけの自分自身に対し、不甲斐なさを感じてもいた。】

    ※自身のコメントを読み直し、投稿時のものから少し文章を修正いたしました。「彼なりの」「想っての」「精一杯の」と、「の」が連続していたため。リズム自体は良かったのですが。


    このような感じとなりました。おそらく、親世代が納得しない要素としては、「小さな子供を放置するなんてけしからん」といった部分なんだと思います。ですので「平和な街の兵士になることによって、これまでよりも子供のために行動できるんだよ」といった面を強調してみました。

    現実の世界だって、未来に何が起こるのかまでは、わかりようもありません。ここでは「父」としてのサイラスが「彼なりに最善を尽くしたんだ」という点のみをしっかりと伝えることができれば良いのではないかと考えました。

    「戦い方しか知らない」の部分は、私がサイラスの人物像を読み取って勝手に付け加えたものですので、もしも違っていましたら大変申し訳ございません。冒険者も一般的なイメージから、「世界を飛びまわっていた」とさせていただきました。

    そして、子供にとって何よりも嬉しいことといえば、やはり「親と過ごせる時間が増える」といったことでしょう。「妻」だけではなく「母」も加えることで、この「子」にとっては「父・サイラス」しか拠り所がないんだという部分を強調いたしました。この年代ならば、親と外出するだけでも充分なご褒美になりますからね。

    こちらはユーキ側の視点として、子供の率直な嬉しさを表してみました。
    後半部分の〝だが同時に〟以降を残したのは、ここがユーキのアイデンティティであると感じたためですね。改稿版では大幅にカットされておりますが、「年齢よりも達観している」といった点こそ、ユーキらしさであるのは変わらないのではないかなと。それに、旧版よりも年齢があがっておりますからね。


    校閲まで行なうのは無礼とは思いつつ、何かのヒントとなることができればとも思い、作品に手を触れさせていただきました。大変申し訳ございません。
    また、当然ながら「このとおりにしろ」などとは微塵も思っておりませんので、スルーしていただいても構いません。
    少しでもお役に立てましたら、大変嬉しく思います。

    作者からの返信

    本当に、幸崎 亮さまには頭が上がりませんっ。


    >つまりは読者の視点も、ユーキの側に寄り添っている状態です。そうした理由もありまして、私個人としては、【旧版】の方が好みではありました。

    この一文に限らずですが……【改稿版】は【旧版】よりも、「視点が第三者側に寄っている」と意識して書いたせいですね。
    キャラの視点に寄り添うと、よりキャラの心情に感情移入しやすくなるという利点はあるのですが、「視点がブレやすくなる」という欠点も抱えてしまいます。
    ここは、まだまだ自分の中での最適解が見つかっていないですね。(好みの問題もあると思いますが)


    そして頂いた「改善案」ですが、そのまま使う事はできなさそうです。
    冒険者の設定が少し違うのと、文字数が多いのが理由です。

    本作の冒険者は一般的な冒険者というより、現実の派遣社員に近い設定でして……。
    それと文章量の削減は、今回の改稿の主題ですので……。

    ただ、そのまま使う事はできませんが、大事な事を教えて頂きました。

    >子供にとって何よりも嬉しいことといえば、やはり「親と過ごせる時間が増える」といったことでしょう。

    これは、確かにその通りですね。ユーキは少しヒネているところもあるので、私自身が気付いていませんでした。
    なんだかんだ言っても父子仲は悪くないので、一緒に過ごせればユーキも嬉しい筈なんですよね。


    最後の「ユーキがサイラスの気持ちを察していたかどうか」については、どちらを取っても「良い部分」があり、悩みますね。

    「ユーキのアイデンティティ」と仰って頂いたのは確かにそうです。ここでキャラの特徴の強化にもなりますよね。
    でも本作は、作中で10年という月日が流れますので、最初は未熟さを見せた方が、よりキャラの成長も演出できるように思います。

    どちらも捨てがたいですね。
    でも「両取り」は無理なので選ぶしかないですね。


    >校閲まで行なうのは無礼とは思いつつ

    無礼などと、とんでもありませんっ!
    私からお願いしているのですから、感謝をする事はあっても不満に思う事など何1つありません。
    本当にありがたく思っておりますっ。

    役に立ちましたともっ。
    ユーキの気持ちは常に考えているつもりですが、それでもまだまだ理解が足りなかったようです。

    ユーキも子供、子供は親に甘えたい。当然ですよね。
    でもユーキは甘え下手なので、そういう所を上手く表現できれば良いですね。
    精進しますっ!