改稿についてお疲れさまでした。もう意見は出揃っていそうですが、ほとんど作品知識がない立場の読者として感じたことをお伝えしようと思います。
二つを合わせるのは欲張り過ぎ感があると思いました。最初の場面はアレクが何かを隠していて、ユーキはそれを察する。次の場面はユーキが何かを隠しているみたいなところまでは感じ取れました。ただ、アレクもユーキもよく知らない人で、謎が前より多く提示されて終わっていくので、ヒキとは感じずストレスを感じました。
なんとなくなんですが、アレクとユーキの間で視点が定まらない感じがストレス原因のように感じています。全知視点なのかもしれませんが、作者都合で一方の思いを意図的に見えなくされている気がして、すっきりしないです。脳のリソースを結構食われる感じがしました。
再改稿版とするならアレク視点で全て統一した方がよいのかなと感じました。そうするとユーキが悪いキャラのようになる気がしないでもないですが、最初の場面で心情描写がなくてもセリフなどから「友達思い」なのは伝えられると思います。
次の場面で悪いキャラのようにユーキが出てきますが、「友達思い」なのは既知になるので、何か事情があって、あえて露悪的にふるまう信念を持ったキャラという印象になるような気がします。このオープニングだけで、ユーキは結構魅力的なキャラだなと私は思いました。
作者からの返信
平手武蔵さま、的確なご指摘を何度も下さってありがとうございますっ。
今回のご指摘は、特に返す言葉もありません。
確かに2つのオープニングを合わせた事により、文字数はともかく情報量が増えて読者に優しくない構成になってしまっておりました。
「アレクとユーキの間で視点が定まらない」というのも読者に優しくないですね……。
ただ「全知視点」という訳ではなく、2人の想いと行動を中立視点から描こうと思った結果、このような形となりました。「どちらか一方の視点」には寄りたくなかったという気持ちです。(それで読みにくくなってしまっては本末転倒ですが……)
そして「作者都合で一方の思いを意図的に見えなくされている」という点なのですが、これは「未来の先見せ」という性質上、仕方のない事と思っております。全てを見せる事も、説明する事もできませんから。
ただ情報量が増えた事によって謎が増え、ストレスとまでなっているのは私の見込みが甘かったようです。
もう少し「読者に優しい話作り」を心掛ける必要がありますね。
ご提案頂いた「アレク視点で全て統一」というのは、残念ながら採用はできません。
理由は「本作のメイン主人公はユーキ」だからです。
なので「ユーキ視点で統一」ならともかく「アレク視点で統一」は難しいですね。
最後に「このオープニングだけで、ユーキは結構魅力的なキャラだなと私は思いました」と思って下さってありがとうございますっ!
ユーキは「一言で言い表せる魅力を持つキャラ」では無いと思ってますので、「オープニングだけで」と言って下さったのは本当に嬉しいですっ!
『激辛批評』の方でも度々言ってますが、私は「面白い作品には必ず魅力的なキャラがいる」と考えてますからね。
それでは、何度も本当にありがとうございましたっ。
最終的にどのようなオープニングとするかはまだ思案中ですが、「ユーキの魅力を伝え、読者に読みやすいオープニング」を目指して頑張って参りますっ!
改稿お疲れさまでした。あくまでも私の感想ですが、非常に良くなったのではないかと感じました。もちろん、先の展開を知っているかどうかによっても評価は変わるのは間違いないのでしょうが、「何も知らない読者」の一人である私からすれば、完璧なオープニングであるように思えます。
【再改稿版】は、やはりユーキの好感度が下がらないというのが大きいですね。今回のバージョンであれば、しっかりと「ダブル主人公」であることを窺い知ることができます。現実の世界では「悪人が人助けをしていたら普通の人の数倍『いい人』に見える」なんてことも言われますが、WEB小説の場合は、そもそも「悪人が主人公の話なんか読みたくない」と思う人が大半だと思われますからね。むしろ主人公には、過剰なまでの清廉潔白さの方を求められているようにさえ感じます。
もちろん、そういったダークで暴力的な作品を好む層もいることは承知しているのですが、「絆や友情」をテーマとしているであろう御作は、「そういった作品を好む層」へ向けた作品ではないと推察されます。逆に「闇堕ち展開」や「復讐」「転落モノ」を期待していた層からは、「期待はずれ」の烙印を押されかねません。
ここでしっかりとユーキの善性を表現しておくことで、「これは友情の物語であり、二人には何か事情があったんだな。その事情が、このあとの話で明らかになるんだな」と読者に示すことができますからね。
盛り上がりも充分であると感じます。これ以上の要素を詰め込みますと、今度は「読者を置いてけぼりにしている」という意見が出てくることが容易に予想されますからね。絶妙なバランス加減なのではないでしょうか。
こういった理由を鑑みまして、私は【再改稿版】は非常に良く出来ていると感じました。間違いなく、「この作品の続きを読んでみたい」と感じさせてくれるオープニングになっていると思います。
当然ながら、最終的にどういった作品に仕上げるのかを決めるのは作者自身ですので、これも読者の意見の一つとして、お納めいただけますと幸いです。
改めまして、改稿お疲れさまでした。そして、このような貴重な機会に拝読させていただきまして、誠にありがとうございます。
作者からの返信
幸崎 亮さま、何度もご意見を下さって、【再改稿版】にもご意見を下さった事に感謝を述べます。
こちらの【再改稿版】も賛否の意見が分かれており、どうしたものかと悩んでいる最中ですw。
そんな中で強い「賛」の意見を下さった事、本当に嬉しく思います。
「非常に良い」のみならず、「完璧なオープニング」とまで言って下さった事には若干の面映ゆさも感じます。
幸崎 亮さまのご推察の通り、本作の主人公・ユーキは「悪を持って悪を裁く」や、ましてや「悪行を尽くす」ようなダークヒーローではありません。
まさしく本作の重要なテーマに「絆と友情」はあります。
なので「闇堕ち展開」や「復讐」「転落モノ」を読者に期待されてしまうのは困りますねw。
そういった意味では【改稿版】ではダメな部分が多かったと思います。
ですが「否」の意見の方の仰る事ももっともです。
特に反論の余地がないのは「簡潔ではない」「謎が増え、ストレスに感じる」といった意見ですね。やはり、詰め込みすぎだという事なのだとおもいます。
最終的にオープニングの構成をどうするかはまだ未定ですが、幸崎 亮さまのお言葉のおかげで「読者に見せたい方向性自体は間違ってない」と自信が持てました。
「親友の2人が決別、または敵対する」この展開は本作のオープニングにおけるマストであり、絶対に譲れません。
後は、私が「どう見せるか」だけの問題ですね。(ここが一番の問題ですが……)
最後にもう一度だけ、お礼を言わせてください。
本当に、本当にありがとうございましたっ!
細部の指摘は今回は割愛するとして、取り急ぎ。
二つのオープニングを採用して二つ並べるのは悪手だと思いますね。理由は三つあります。
まず繰り返し言っていたインパクトがエピソードを二つにすることで薄れること。言うまでもなく一つの方が読者にはわかりやすく、刺さりやすいです。
次にプロローグは簡潔であるべき、という主旨から外れてしまうこと。ダイエット成功したと聞いて見に行ったらリバウンドしてた、みたいな話です。そりゃ改稿前よりはマシですが、元が太り過ぎでしたから。
プロローグは前菜や居酒屋の突き出しだと思えばわかりやすいです。口に楽しく次の皿が欲しくなる、少し足りないくらいが一番です。
最後は、改稿した一話の構成と似てしまうこと。
この手の変則構成が効くのは一度のみで、続いたり繰り返すとくどく感じ、魅力が減じます。初回から二連続すると一話目の評価まで落ちる可能性があります。
以上から、私個人はこの再改稿案には明確に反対。
それならどちらかの案を選んだ方がまだましです。虻蜂取らずと言うやつですね。
私案としては、初稿支持意見を汲む形で二稿に取り入れ、短くまとめる改善案も思いつきました。
が、まあそろそろ口出しも限界でしょうし、お求めならお伝えするということで。ここの追記でも近況ノートでも、どちらでも構いません。
ただ所詮本編を読んでいない提案なので、絶対と言えるほど自信ないことは先にお伝えしておきますw
あ、暗喩の使い方はそんな感じでいいと思いますよ。次の場面に繋げたりするのもいいですね。こんな感じで思いついたら使ってみてください。表現の幅が広がると物語が単調になりにくいですしね。
作者からの返信
梶野カメムシさま、こちらにまで見に来て下さって、ご意見を頂きまして申し訳ありませんっ。
自分でも色々と問題点を感じてはいましたが、ここまでハッキリと反対をされるとは思っておりませんでした。
また「改稿した一話の構成と似てしまうこと」は、私の頭では思いつかなかった問題点です。
確かに、「全編通してずっと前後編を貫く」とでもいうのならそれも一芸と言えましょうが、本作はもちろんそうではありません。
なら、「連続するのは良くない」というのは確かにそうですね。
>初稿支持意見を汲む形で二稿に取り入れ
そうですね。こうして強く反対されて、「どういう手段があるだろう?」と考えてみましたが、私には他の良い手段は見つかりませんでした。
この【再改稿版】を使わないなら、心理描写やユーキの善性などをクドくならない程度に【改稿版】に盛り込むしかないですね。
>お求めならお伝えするということで。
いえ、大丈夫ですっ。
ここまでして頂いて、これ以上のご迷惑はかけられませんっ。
>暗喩の使い方はそんな感じでいいと思いますよ。
お褒め頂いたのは光栄ですが、ここはもう使えませんかねぇ。
まぁ無理に使うものでもないと思いますし、思いついたら・使えそうだったら使うくらいで意識していきますっ。
それでは何度も何度も、本当にありがとうございましたっ。
編集済
こんにちは。
いきなり再改稿版のオープニングを拝読致しました。後ほど改稿前、改稿前々のものも拝読しに参りますが、まずはひと通り読んだ感想をここに述べさせていただきます。
ただいわゆる批評が苦手な部類の人間なので、的外れな意見もあると思います。あらかじめご了承いただけたら幸いです。
・良かった点
読み口が軽快でほとんどつまづく事なく読めました。
前半と後半、あわせて約2000字という字数が絶妙で、オープニングのボリュームとしてはたぶん適切だと思います。内容とのバランスも釣り合いがとれていると感じましたし、登場キャラクターも二人のみ。初見読者への理解度を優先させてある点がうかがえて良いですね。
特に後半では切迫感というか、周りにあるものや環境を通しての描写に見応えを感じました。
アクションが挟まるシーンだからというのもあるかもしれませんが、動きのイメージが想像できて……あとは魔法があるとやっぱりファンタジー感が増しますね。私であればもっと鍔迫り合って、アクションシーンの見応えもアピールしたいところなのですが、全体のボリュームを考えるとちょっと難しそうですね。
ラストの引きもいかにもオープニングっぽくて好みです。王道的な幕開けに期待する読者も少なくないのではと思います。
・気になった点
接続詞、指示語の多さが気になりました。オープニング中では「そして」「そう~」「その」「それ」「そして」など使われていますが、約2000字というボリュームを考慮しても使う頻度が多いように感じます。
特にそれが顕著に感じられたのは序盤における地の文で、
◆
続けられるアレクの言葉にユーキの頭は沸騰する。
2人の願いはまだ叶っていない。既に目的の為に代償も支払った後だ。「その」犠牲を、決して無駄にはできない。「そう」、たとえこの身を……と、「そう」考えたところでユーキの言葉は止まった。
「そして」数秒の沈黙を破って口を開いたのはアレクだった。
◆
5行程度の文章に接続詞と指示語が合わせて4箇所、スパンの短さと相まって若干悪目立ちしているような気がします。もちろん気にしない人もいるでしょうし、どちらの言葉も理解を円滑にするために必要な言葉です。
ただ……例えが適切かは分かりませんが、校長先生って話が長いわりに「え~」とか「で、あるからして~」みたいな余計な言葉を呟いたりすることが多いですよね。その割には言ってる内容が全然頭に入ってこない、みたいな。
あの現象と同じで、「その」や「それ」が短期間に頻出すると内容そっちのけで指示語ばかりが気になってしまう、みたいな現象が小説でも起きてしまうというのが私の持論です。なので、これらを使うタイミングはよく見極めた方が良いのではと提案致します。
それから上記の気になった点に関しまして、僭越ながら自分だったらこう書くという前提のもと、三鞘ボルコムさまのオープニング前半部分をお借りして文章を考えてみました。
こちらは私の近況ノートに「試し書き」という題名で公開しておりますが、いかんせん規約的にグレーな行為のような気がするので後ほど削除致します。それ以前に気分を害されるような行いであると感じられた場合、このコメントごと削除して頂いて構いません。
お借りした文章に質問や意見などがあれば、そちらは近況ノートの方へお送りいただければ幸いです。
三鞘ボルコムさまの参考になれば嬉しいです。長文失礼致しました。
作者からの返信
だいこん様、こちらにお越し下さってありがとうございますっ。
「いきなり【再改稿版】から読んだ」との事ですが、むしろありがたいですっ。
この【再改稿版】は、【旧版】と【改稿版】を合わせたものであり、ほとんどの方が両方を目にした上での【再改稿版】の評価となっていると思われます。
ですが当然、実際に作品として投稿した場合は【再改稿版】から読む事になりますので、だいこん様のご意見は本当にありがたいですね。
「初見読者への理解度を優先させてある点がうかがえた」との嬉しい感想ですが、ここは「謎が増え、視点も定まらないのでストレスを感じた」と言われた方もいらっしゃったので、素直に喜んでよいのか迷いますね。
アクションに関しては、すでにヒントを頂いておりますので少し変更するとは思います。
文字数が増えすぎないように注意が必要ですね。
「接続詞、指示語の多さが気になった」との事ですが、こちらは完全に盲点でしたっ。
「代名詞や接続詞などを多用するのは良くない」という事は知っていたのに、指摘されるまで気付けておりませんでしたっ。
この文章の修正はもちろんですが、今後も気を付ける必要がありますね。
書いて頂いた「試し書き」、このような事までして下さるなど思ってもいませんでしたっ。
本当にありがとうございますっ! 感謝こそしても、気分を害するなどあろうはずがありませんっ!
後ほど、伺わせて頂きますっ。