目の前の現実の処理よりも

親友が看板になる――そこに主人公の性格が出ているような気がしました。
もう一人の友人にあれだけ言われたのに、ちゃんとひどいことを言われたと落ち込んでもいるのに、でも結局何も響いていない。
救えないこの主人公は、今回の悲劇を自分のために使うなという忠告もきっと守れないのだろうな……と、(いい意味で)なんともモヤッとした読後感の残るお話でした。

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