第2話 探索をしよう
おはよう
顔洗って
朝ごはん食って
歯磨きして
身じたくした
オッケー準備よし!
「行って来まーす!」
「行ってらしゃい!気をつけるのよ」
(さて、探索を始めますか)
僕は前世の時からこのような探索が大好きだった。自分が知らない場所を歩くのって新しく何か発見できることが多いし、何より楽しい
そして今世で怖くて近づけない場所も今の僕なら行ける
(どちらから行こうかな。東か西か。北か南か)
そんなことを考えつつ見つけた適当な棒を拾って
立てて
手を放して
コトリ
(西か)
西を眺めるとそこには前世でも類を見ない超巨大な城が鎮座していた
王族でも住んでいるのかな?
(確かあそこは確か商業施設が建ち並ぶところだったな。何があるのか楽しみ)
「よし、出発だ!」
探索すること三時間ほど、いろいろな施設を発見した。
服屋、鍛冶屋、薬局、
まぁ、安いのでも今の僕では買えそうもないけど
金がない自分が恨めしい……
中には図書館まであり、かなり期待できそうな蔵書数だった。が、ここは10歳になるまで入館出来ないらしい。とても残念だ
「よし、キリも良いし帰ってご飯を食べよう」
というわけで家に到着
手洗い、うがい、ご飯食べて
「また行って来まーす♪」
「怪我しないようにね〜」
(よし、今度は東に行こう)
そう決めて十数分、飲食店と屋台が立ち並んでいる街道を進むと肉が焼ける良い匂いがする
「こんにちは、おじさん何焼いてるの」
「これか?豚を特別なタレでつけて串入れて焼いたものさ」
そう指さされた焼き鳥はタレでキラキラと輝いていた
「へぇ〜(о'¬'о)ジュルリ」
「……良かったら一本どうだい」
「頂きます!!!」
「何これぇ!この焼き豚めっちゃ美味しい!」
「だろ!俺の焼き豚の美味さはこの国一だと思っているぜ!」
「いや、これだったら世界一狙えるって。もはや神の領域だよ」
「はっはっは!苦しゅうないぞ!」
おじさんから貰った焼き豚を早速口にした僕は軽く絶叫していた
本当に比喩じゃないよ、マジでこの串美味しいもん
「ねぇ、このタレ何を使っているの!?」
「それは教えられねぇな。このタレは俺が十年かけて材料や手間、そして長い時間の努力と汗の結晶だ。そんなやすやすと他人に言えねえな」
「そっか、串ありがとう!また来るよ。」
「またご贔屓に!次はちゃんと金払ってくれよ!」
(いや〜、ものすごく美味しかったあの焼き豚。僕あのおじさんの常連になりそう)
歩きながらさっきの味のことを思い出しながらそんなことを考えてた時、
僕の足が止まった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます