第9話 図書館へ
僕がノクスに頼んでいたもの、それは武器を拾ってくること
知っての通り武器はお金がかかってしまう。そしていざ冒険者になろうと思っても防具やらポーションやら道具が必要になってくる。
そこで少し前に民間冒険者ギルドへちょっと行ってきて質問して少しアドバイスをもらってきたのだ。
そのアドバイスの一つが『武器は二つ以上持つこと』
武器とは云わば攻めの要。攻撃をすることで自分の身をを守ることにも繋がる。
攻撃の最大は防御とは良く言われることだ
それでもし自分が一つしか武器を持っていなくて敵に遭遇したら?
もしかしたら怪我や命の危険性があるかもしれない。そんな時に予備の武器を持っておけということ、らしい
そこで僕は考えた
ギャングの抗争で死んだ奴から武器を漁ればいいのではないかと!
カラスは夜目が聞く。そしてどのくらいの重さなら持っていけるのか検証した結果、1kg程度のものなら引っ張って持っていけるので頑張って遠い場所から持ってきてもらった
そしてカラスがギャングからナイフを盗んでも誰も気づかないし分かるはずもない
そうしてお金集めを一旦中止して武器を拾うのに今回は重点を置いたわけ
ノクスが怪我したり死んだりする心配はあったものの無事に帰ってきて本当によかった。まだ僕は魔眼の使い方をマスターしていないからノクスの視点が分からないから……
けどこれでサブウェポンゲットだ
これは僕が冒険者になるまでどこかに隠しておこう
そしてノクスがナイフを拾ってきてから2年後。僕はヘンリーさんに連れられて図書館の中にいる
ちなみにノクスは今回お留守番だ
僕と一緒に行きたかったようだけど焼き串のおじさんの串をあげたら快くお留守番するって言って来た。ちょろい
まぁ、そんなことはどうでもいい
見よ!この圧倒的な景色を!
右を見れば本。左を見れば本。奥を見たらさらに本、本、本!
「ここは天国か?」
「まぁ、僕たちみたいな人種には特にね」
ここで図書館について少し解説をさせてもらおう
ここはロウフィア王国国立図書館。この国の貴族と、この王都の市民権を所有している人が入ることができる。
世界からあらゆるジャンルの本が集まった超巨大図書館で、世界でも類を見ない蔵書数を誇っている
その数脅威の一万五千冊!
……え?少ない?
まぁ確かに君たちが住んでいる世界よりもずっと少ないけれど!ここはファンタジー世界だし?この世界では十分多い方だよ!お分かり?
「ウィル君?大丈夫かい?」
「はっ!大丈夫です、ヘンリーさん。ちょっと感動していただけです」
「そうか良かった。楽しんでもらえるといいが」
それから歩いて少し、僕たちは王立図書館にある中央カウンターまで来た
「市民権をお見せください……
ヘンリー・ゼラス様とウィル様でお間違えありませんでしょうか」
「はい、私がヘンリーでこちらの子どもがウィルです」
「はい、ありがとうございます。市民権をお返しします。何かご用件はありますか」
「本を閲覧しに来ました」
「分かりました。閲覧したい本がある場合、本をカウンターに持って来て閲覧料をお支払いいただき、専用の机で読んでいただきます。万が一本が破損、若しくは紛失した場合、本を弁償していただきますがよろしいでしょうか」
「はい、わかりました。ありがとうございます」
「ではここにサインをお願いします」
こうして一通りのことが済んだ後、ヘンリーさんと僕は一緒に本を探しに行った
「それじゃあ、ウィル何か読みたい本があるなら本を持って中央カウンターまで来なさい。僕も何か本を探してくるから。後、費用は全部私持ちだ。くれぐれも本を破損させないように」
「ありがとうございます!それじゃあ行ってきます!」
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