魔法少女の運命
色欲がさらに火種を注ぐ形となり、混沌と化した悪の組織.
その中心辺りでで王座に座る少女が苛立たしげに口を開く.
[ 煩い.裁判のときくらいは静かにしたらどうだ?まともな思考もできず、己の思惑に囚われて行動する馬鹿は組織にはいらない. ]
少女の感情的な、はたまた組織に興味がないような言葉に、構成員たちは勿論幹部たちまでもが青ざめ、皆顔を見合わせる.
[ 今から個人の考えなしでそこの少女の裁決をどうするか五分で決めろ.五分後に二択を出す.魔法少女を引き入れるか、今すぐ殺すか、、それ以外の選択肢は無い. ]
冷たく、少女が放った言葉が、青ざめ、狼狽えていた者たちの耳に入ると共に皆返事をして.
[ は、はい!わかりました.今すぐ、いえ五分後までに決めます! ]
先ほどまできゃんきゃん吠えていた憤怒が真っ先に声を上げボスの言葉を聞き入れた.
[ りょ-かいですっ! ]
暴食は普段と変わらずあまり焦った様子もなく、返事をした.
その後も4人の幹部たちがばらばらに返事をし、相談を始め五分が経った.
[ じゃあ、さっきいった通り、今決めるよ. 魔法を生かす方を選ぶ人は今手を上げて. ]
手を上げたのは色欲、暴食、強欲、怠惰.他構成員たち.
暴食は迷わずこちらに手を上げたが、強欲ははんば、妹につられるかのように生かす側に手を上げた.
怠惰は特にどちらでもないが、人数が多い、生かすに表を入れたようだ.
迷わずに手を上げた暴食や色欲に非難するような視線を憤怒が投げ掛けるが何処吹く風.
色欲はただただ楽しげに憤怒に視線を返し暴食はまるで憤怒等眼中に無いかのように、横にいる強欲に話しかけている.
[ 次.今すぐ殺すを選ぶ人挙手. ]
憤怒が真っ先に手を上げ、傲慢が迷いながらゆっくりと手を上げた.
憤怒はこちらに手を上げるのが当然.それ以外は無いと思っているのか、自信満々に堂々と手を上げた.
一方で傲慢には迷いが見える.どちらでもないという意見が可能だったならば、彼はそれに票をいれただろう.
[ 魔法少女を生かすで決まりのようだな. ]
憤怒の希望とは反して魔法少女が生き残ることとなった.
それを聞いた憤怒はまるで親の仇の如く、魔法少女を睨み付ける.
[ ようこそ.悪の組織へ. ]
少女は王座から立ち上がり魔法少女に近づき、そして手を差し伸べた.
――――――――――――――――――――
今回めちゃめちゃ短いです.
なかなか上手くかけなくて話数増やしすぎても読みにくいかなと思って裁判辺終了にしました.
もしかしたら書き直すかもしれないですね、、.
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魔法がどろりと溶けるまで. 飴ちょんぬ @TerunaNoa
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