行方不明になった日
第1話
奇妙な事件だった。
ある日突然、目の前から幼馴染が消えた。
“消えた”
そう表現するのは、時期尚早かもしれない。
だけどそれ以外に説明しようがなく、周りの人たちはこぞって「神隠し」だとか言い始めていた。
その知らせを受けたのは、学校が終わってからすぐのことだった。
放課後の後、部活の帰りに友達とだべってると、母親から電話が鳴った。
「光ちゃんそっちにいない?」
って、突然。
アイツなら、さっき校門から出て行ったけど?
そう言うと、「そう…」と言って電話を切った。
部活が終わったのは夜の8時だった。
母さんにはさっきって言ったけど、光を最後に見たのは放課後を迎えてすぐのことだった。
大体5時くらいか?
ホームルームが終わって、階段を降りて。
体育館に向かう道中に、光が歩いているのが見えた。
別になんともない光景だった。
光は部活に所属してなくて、帰宅部だった。
この時間になるといつも家に直行してた。
学校に残るわけでもなく、ただ、1人で。
君がいたこの町で 平木明日香 @4963251
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。君がいたこの町での最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます