お客様窓口に寄せられたとあるメール

第25話 投稿者名：有薗孝仁

投稿日：2023年4月5日00時30分　登録番号　14526477　投稿者名：有薗孝仁

投稿内容

このメールが届いていることを願う。

私は、当社派遣内勤社員である有薗孝仁だ。

お客様メールの回答をいつも行っている。

雑誌記者に指摘されたことが気になって■■社へ来てしまった。

時刻は夜中3時だ。

なぜか玄関は鍵がかかっておらず、裏口から問題なく入れた。

室内は真っ暗で、音一つ聞こえない中、非常口の明かりだけで進んでいく。

そうすると、作業場所と思われる倉庫内で私は見てしまった。

真っ暗な倉庫内で、従業員たちがイスに座っているのだ。

満面の笑顔を浮かべて、その場所に身動き一つせず座っている。

家にも帰らずに、何をしているんだろうか。

それだけじゃない。

倉庫内に置いてあるダンボールが明らかに揺れている。

しかも声まで聞こえる。

『かえしてくれ』『かえしてくれ』と泣き叫んでいるような声が聞こえる。

人が入れる大きさじゃないダンボールの中から何人もの声が聞こえる。

私はおかしくなってしまっているのか。

足音が聞こえて、私はその場から移動して隠れた場所からこのメールをうっている。

社内に送付されているメールにあった

『にんぎょうはいりませんか』と

ダンボールから聞こえる

『かえしてくれ』

そして、つい最近メールがあった内容を見ると

『にんぎょうはいります』

これってｈ

人形入りませんか

今から行くね

回答

有薗だが、連絡をするも連絡不通。■■社に関しては警察へ通報し、当社有薗の捜索を実施する。