20年後にVTuberデビューする40歳会社員

20年後にVTuberデビューする40歳

第1話 40歳会社員、カクヨムに登録する

ソファで寝ころびながら、衆院選のニュースを確認する。


――自民党と公明党との議席を合わせても過半数を割り――


今回の選挙結果は、なかなか面白い展開になっている。

今日もいい天気で、リビングは穏やかだ。

でも、何か足りない。


会社員には3つのタブーがあるという。

政治、宗教、スポーツ。

飲み会で持ち出すとろくなことにならない3つの話題。


自公連立与党だけでは国会で法案を通せなくなり、立憲民主党や少数野党とのすりあわせが必要となるという状況になったわけだけど、こういう話を、会社ですることはない。


あと20年を健やかに会社員人生まっとうしたいと思っているし、変に目立ちたくもないからだ。


でも、何か足りない。

乾いていると言ってもいい。


本当に、話しちゃダメなのかな。


40歳会社員というのは、同年代の友人がほぼできないと言っていい。

たいてい仕事関係での人間関係だし、目立った趣味もない。


あと20年、この状況を続けなきゃいけないんだろうか。

それに20年経つと、定年を迎える。

噂に聞く、あの定年。


実際にはいろんな事情で20年も待たずに会社を辞めることだってあるかもしれないし、人生何が起こるかわからないのだけど、できれば穏やかに20年過ごしたい。でも、そのあとは? 60歳から何をするというのだろうか。60歳になってから友だち増やすとか、無理ゲーもいいところ。たぶん、いまこの瞬間よりももっとずっと難しい。


だったら、いまからできることをしよう。

そのとき、VTuberになりたいと素直に思った。


社会というしがらみから解き放たれ、誰とでも楽しくわいわいできる存在。

そんな「素敵存在」とかけ離れた、しがらみだらけの存在である、自分。


いやー、無理でしょ。

距離ありすぎでしょ。


そう思ったのだけれど、20年という時間があれば、少しずつでも近づけるんじゃないだろうか。


そんなわけで、20年後にVTuberデビューすることにした、40歳会社員。


長くて短いような20年を、始めて行けたらと思います。


よろしければチャンネル登録、高評価、コメントをよろしくお願いします。

コメント返ししていきます。みんなで一緒に20年後へ行きましょう。

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