ワックスが乾いていないのに、足跡のない床。なぜか現場に仕掛けられた、血の入ったバケツ。 本格ミステリらしい謎めいた状況で、導入からワクワクさせてくれました。 フーダニット(誰が犯人か?)、ハウダニット(どのようなトリックか?)、ホワイダニット(なぜこのような状況になったのか?)を導き出すそれぞれのロジックにも納得感があり、解決も上質。 犯人のとある行動がクローズアップされる結末は、情景としても非常に美しいです。
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