命を燃やして

生きていることに対して、そこに何かしらの意味や目的を見出したい。そういった意志は、人にとっては普遍的で特に違和感はありません。
しかし、周囲を見渡せば、そんな考えとは無縁そうな生命で溢れています。動物、鳥や虫、草や花……。
それでも、それらから力強い生命力を感じるのは何故なのでしょう。更には、太陽や夜空の星の輝きから、強烈な「生」のエネルギーを感じるのは何故なのでしょう。
それらと比べて、生きているという実感が希薄だと自覚したとき、人はどんな思考を経てどんな行動をとるのか。この作品はそれを端的でありながら美しい煌めきを伴って描いています。