恋、焦がれる空と魔法使い

時が流れていく。
時が流れていくから、魔法使いの必要性がなくなっていく。
時が流れていくから、魔法使いの数が減っていく。

当たり前。
当たり前。
時間は流れていくのだから、変化があるのは当然のこと。

だから、魔法使いが空を飛ぶ時代は終わった。
魔法使いは、箒で空を飛ばなくなった。

だけど、人という生き物は歴史あるものに引かれるらしい。
ちょっと身勝手な話だけどね。
でも、そのおかげで魔法使いは再び箒で空を飛ぶようになった。

夏という季節限定。
魔法使いは箒を使って空を飛ぶ。
夏限定の、短い期間の催しは、今年も物語を生み出していく。

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職種：暑中見舞いと朝顔の花を届けるメイル
　　　箒を使ってレースを行う…続きを読む