第5話・不穏が多いお婆ちゃん

 昨晩は12時から2時間ほど母が起きてしまった。


 こうなると腹ペコ状態になるので何を言ってもお腹空いた。助けて下さい。お願いします。などなどと言い続ける。


 どうやら看護士さんにもイライラ病の人が居るらしく、お願いしないと何もしてくれないから下手に出るとの事、まあ仕方ないよね。


 私も元介護職だから分かるけど、申し訳ないんだけど人間だからこそイライラはしちゃうんだよ。


 イライラは悪い訳じゃなくて、解消する手段を見つける事だよね。コレは大事。


 昨晩は2時に睡眠薬、いわゆる睡眠導入薬を飲ませてなんとか眠ってもらったけど、効くまで1時間、効いてから4時間で目を覚ましてしまう。


 そして、大変なのは母の困った症状で、脚をベッドの下へ下ろす行為、コレは左サイドを壁にして右サイドを上半分のみ柵をしてある時にお年寄りがしちゃう行為で転倒するリスクや腰や脚の骨を折りやすい行為。


 コレをやられて転倒すると、最低数ヶ月は病院へ入院する為、疲れた介護者がわざと放置する事もあるっぽい。


 ちなみに柵を全周囲に付けたり、患者さんを縛る行為は拘束に当たるので家族の同意必須。


 そんなこんなでインスタント麺はサヨウナラ、生麺さんいらっしゃいな今日は、朝から焼きそばと大根と牛肉の煮物になめこ豆腐汁でした。


朝ご飯

生麺焼きそば

大根と牛肉の煮物

なめこ豆腐汁

鉄分カルシウムココア


 食事を食べるとぐっすり寝てくれるけど、直ぐに起きる場合が有る。


 しかし、本日は食材を調達しに行かねば。


 ちなみに私は一人で外に出るのが苦手な病気の障害者2級である。


 当然、車も昼にしか乗れない。


 しかし、母がどうしても、いなり寿司を食べたいとの事で、業務スーパーやラ・ムーを探索してくる。マジで苦痛、ほんとに苦痛。


 帰って来たら母は睡眠中、しばらくすると起きてご飯をまた食べた。


朝ご飯2回目

焼きそばの残り

牛肉と大根の煮物


 しばらくすると寝て、12時からウンチでお腹が気持ち悪いらしい。


 お尻が痛い、気持ち悪い、ラーメンのスープを下さいなどと言ってるけど、便が出ない事には何も出来ない。


 助けて下さいって言うけど何も出来ないし、摘便などは医療行為なので完全にアウト。


 お昼ご飯は

いなり寿司

卵サラダ


 やはり便が出なくて気持ち悪いらしい。


 既に現在は2024年10月26日なのでちょっと便秘気味かも?


 お昼ご飯を食べた後は、助けて下さい。お腹が減りました。お願いします。助けて下さい。おしっこが出ました。脚が痛いです。誰か助けて下さい。を延々と繰り返すのはなんとかならないかなーって思うんですけど、これは一部はスルーしないと何も出来ません。


 食事後に即食事をすると血糖値が急上昇して死にますので却下。


 助けて下さいとか足が痛いですも却下。


 おしっこが出ましたは様子見みたいな感じでスルーしとかないと真面目に介護する方が潰れます。


 どれが正解なのやら。


 そして夕飯前に大便が無事に出て周りを多少汚しつつもオムツ交換と体拭きに全更衣完了。


 本日も夕ご飯食べたら食べたでご飯下さい。食べさせて下さい。お腹が減りました。助けて下さい。助けて下さい。睡眠薬下さい。誰か助けて下さい。と、泣いたりする。


夕飯

なんちゃって豚骨ラーメン

大根の煮物

トマトジュース


 自分でマスクを所望して忘れて息がしにくいと泣き叫んで何か下さいって繰り返す。


 うーん、精神的にかなりくるものが有ります。


 そして只今10時過ぎ、母は食べたら死ぬ可能性が高いと承知の上で夜食を食べ、案の定お腹がいっぱいで苦しみ始めました。


 明日の朝に生きてれば良いのですが、何分本人の意思を尊重して食べたのですから自己責任です。


 息子にも母はもしも私が死んだら私のせいだとしっかりと確認して食べました。


 私も19時から22時まで精神的に疲れたので食べたい物を食べさせました。


 後は死ぬか生きるかは母次第です。

 



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る