第8話・お婆ちゃんの介護に休める時間は無い

昨日はなんやかんやで12時頃に就寝して現在2時半、良く寝れたほうで、母は既に腹ペコ状態です。


 2024年10月29日、今日も朝から便オムツ交換から始まり、母の昨日の話を聞かされながら朝ご飯をねだられるのは4時、お腹空きました。ご飯はまだですかなどと言っておりますが、確実な変化も見られます。


 それは空腹を訴える間隔が長くなり、こちらの言う事も割と聞いてくれるようになって来たことです。


 まだまだ不穏状態では有りますがそれも穏やかな感じです。


 前まではお腹空いて辛いです!だったのがお腹空いて辛いですに変わり、横で座って手を握ると安心して寝ます。


 直ぐに覚醒したり寝たりを繰り返す行為は看護士曰く、寝起きで周りに誰か居ないと孤独や恐怖感で不穏になるようです。


 確かに、朝のオムツ交換時などに声がけすると自分の今の状態を事細かに伝えてくれます。


 最近は身体の痒みを訴えてくるかな?それと昨日の赤海老の刺身がいかに美味しいかを伝えて来ます。


 朝になると両腕の硬縮や脚の硬縮が酷いのでかなり痛いようですが、起きたらお腹が減る事が優先なのかしきりに昨日の赤海老のリアルな美味しさ?みたいな話をしてきました。


 さて、今は朝6時となりました。


 ご飯を炊いて牛肉のしぐれ煮っぽい物を作って7時まで母の相手をしつつ、これを書いています。


 介護職や看護士等が割と早めに教わるのはスルースキルですね。相手の状態を把握しつつ優先順位や意図的に優先度が低い人をスルーしないと何も出来ません。


 騒ぐ人は元気なので問題なし、常に助けてー等と言う人も優先度は低く、しっかりと自分の意見とか要望を伝えれる人が優先されます。


 つまり、うちの母みたいな人は病院では優先度がかなり低いです。


 介護する人間はある程度のスルースキルを身に着けましょう。あくまでも状況把握をしながらですけどね。


 再度の便のオムツ交換後にご飯です。


 ここでたまたま使ってみた2回用300CCのパットの脆さと範囲の狭さに唖然としました。


 こんなもん使えるか!コレは介護パンツに付けるもんだなと再確認して封印します。もう使うことは無いでしょう。


 オムツ用パットは絶対に4回用600CC以上にしましょう。


朝ご飯

普通飯

牛肉のしぐれ煮風

レバーペースト

アサリの味噌汁

トマトジュース


 食後はお薬を飲むタイミングで血糖値が上がり、食後30分くらいで高確率で寝ます。


 この時間がゴールデンタイムです。


 この時間に休憩しないと体力と腰が続きません。


 ちなみに体位とかを変えなくて良いのか?って問題はエアーベッドでなんとかなっています。


 一応動作確認をしたのですが、アマゾンで購入したエアーベッドは寝心地も良くて多少凸凹しているのが丁度良いです。


 ベッド自体もレンタルとかは、ソーシャルワーカーやケアマネにレンタル業者の方が見に来ましたが、亡くなった父の残したパラマウントベットのラージサイズがあったので借りる必要がなくなりました。


 介護の際は如何に腰を痛めずに介護をするかが重要となります。


 ベッドで高さ調整をこまめにしながら全更衣やオムツ交換、車椅子への移乗などをしましょう。


 うちは母が全く力を入れれない人なのであらゆるテクニックをユーチューブから得ています。


 十数年前と今の介護の仕方はだいぶ変わり、最新の介護は昔の介護の10倍は効率と負担が軽く思います。


 とりあえず、分からない事はユーチューブで検索しましょう。


 そして買い物に行って寿司や刺身を購入して母の昼ご飯は寿司となりますが、またまた便オムツの交換です。


 今回も良い便でしたので安心してお寿司を食べさせれますね。


 お寿司は10貫食べてニコニコ笑顔でしたが、お昼でお腹いっぱいだって言ってても約20分位で忘れちゃいます。


 結果的には姉と息子ちゃんを呼び、私を呼ぶ声が聞こえますが、そこそこのタイミングまでは周りで見つつ放置となります。


 このスルースキルは介護では必須です。人道的ではないとか仰る方もいるでしょうが、全ての望みを叶える事は出来ません。


 うちの母も約11ヶ月の入院に耐えて今が有りますし、私も含めて姉も息子ちゃんもほぼほぼ毎日お見舞いに行きました。


 その時には理不尽な看護士がいたりする実態をよく見たり、理不尽な家族の言い分を聞いたりしました。


 ほんとに嫌な部分を見ても、自分が出来ないから病院にみてもらっている事は忘れたらいけません。


 何か文句が有るなら自分達で介護しましょう。


 その場合は確実に地獄を見れます。


 現在15時、母は2時間余りお腹が空きました。誰か助けて下さい。お姉ちゃん助けて下さい。醤油がかかったものを下さい。を壊れたラジオのように言い続けます。


 なんでこうなるんですか?母は聞いて来ますが、何度も話して聞かせても駄目ですね。


 母もどうしようもない飢餓感が有るのですが、本当に飢餓状態にある訳では有りません。何も覚えてないんです。


 本当に覚えてないんで仕方ない事なんです。

 

 本人もどうしたら、治るんですか?なんでこうなってるんですか?助けて下さいと聞いてきますが答えは看護士のミスで一緒に転んで頭を打ったからですとしか答えられません。


 更に母は聞いて来ます。その保証はされてるんですか?されてません。病院が逃げているからです。なんで?それは私には分からないよ。


 こんなやりとりが毎日繰り返し行われます。


 そして姉の頭おかしい話を聞いて閉口、家でこんなに食欲が有るのに病院では何故栄養の高い食事を出さないのか!これは虐待だ!って、まるでクレーマーですやん。


 たまーにコレを言う人居ますけどね、管理栄養士さんは年齢等の細かい情報から食事を作ってるんですよ。


 だから、うちの母は75歳で身長140センチ体重が36キロなら平均値なんで、こんな事を言うなら自分で管理しろよって話です。


 これを言ったら姉はスマホで調べ始めて逆ギレして私はここで言ってるだけだから!って話で終わりました。


 真面目な話、病院は正義ですが悪でも有ります。


 正義の部分は患者や老人の面倒を見てくれるところで、悪は稀にヤバい看護士や医師が居て医療ミスが起こっても隠蔽する体質だったりです。


 こんな事を言ってたらキリがないですよ。


 そして便オムツ交換で本日購入の4回600CCのパットを購入したら楽です。ひたすら楽です。


 そして夕飯は赤海老のお刺身にマグロ丼…昨日と同じですね。


夕飯

マグロ丼大盛り

赤海老のお刺身

アサリの味噌汁


 お腹パンパンになるまで大盛りのマグロ丼と赤海老のお刺身を楽しんだ母ですが、明日は病院なので朝は絶食です。


 ついでに朝6時から医師の回診があり、朝8時から総合病院で検査です。


 母はお腹が空いたらどうするの?的な事を聞いて来ますが、ご飯は食べれないよって言うしか有りません。


 そんな感じで本日の日記は一旦終了。


 


 




 

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