第7話・深夜でも食事がしたいお婆ちゃん
これを書いてるのは2024年10月28日の0時40分、お腹すいた。ご飯を下さい。を連呼する母、こんな時間に食事は作れないと言う私との攻防戦は近所迷惑となり、心配になった息子ちゃんや近所の人まで起きてくる事態となります。
なんでも良いから食べ物をくれと言う母にウィダーインゼリーを10パック用意して、そんなに食べたいなら飲みなさいと言う私。
母に次々とウィダーインゼリーを飲ませて三本目にもう無理です。お腹いっぱいです。寝ます。やめて下さい。と言ってくる母。
これは果たして虐待なのか?
毎日の介護でストレスが溜まると暴発する事が多々有ります。
こんな夜中に起こされて1時間ほど言い合う程になれば、本当になんでも食べるんだよね?だったらウィダーインゼリー飲めとなります。
ウィダーインゼリーは腹には貯まらないとのたもうていた母も、だったら5本でも10本でも寝るまで食わせて上げるから口を開けと言う私に恐れを抱いたかもしれません。
しかし、こんな夜中に食事を用意するのは無理なんです。
これがリアルな介護の現実です。
自分が先に過労で死ぬのか?母が老衰で死ぬのか?その天秤で介護は揺り動きます。
そしてオムツ交換には時間の概念が存在しません。
業務用の4回600CCのオムツやパットなら簡単には漏れませんが、ちゃちな一般用の2回300CCのオムツやパットだと一撃でお陀仏です。
介護の手間暇を考えるならば4回600CCのオムツやパットを購入しましょう。
その後もおしっこや便が出る。出ないで起こされて寝る間も有りません。
朝のオムツ交換をして朝ご飯はトマトジュース焼きそばです。
認知症の人には共通な事が幾つか有りまして、私の献立を見ていくと分かりますけど、焼きそばやうどんにラーメンなどが散見されます。
これは、どうしても食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたいと言い続ける母の要望に応える形で食べさせています。
非常に食事に対するこだわりが強いのも要注意で、下手をすると毎食焼きそばやラーメン、うどんだらけになってしまいます。
朝ご飯
焼きそば
トマトジュース
これは、2024年10月22日からの記録となりますが、毎日その場で起きる色々な状況を見たまんま書いてます。
介護の悩みがある場合は最寄りのケアマネに悩みを相談しましょう。
うちの場合は相談しても入浴介助などで色々な条件が合わないのでデイケアやデイサービスが受けれない状況なので全更衣の際に身体を拭いたり、24時間ワンオペ状況です。
まあ、これに慣れてしまうのは逆に悪手で、本来は週に3回はデイサービスを利用する事をお勧めしますね。
本日は訪問看護の日で、10時半に母が起きちゃったんですよね。
看護士の方にうちの子には苦労ばかりさせてる。申し訳ない。なんも覚えてない。などと言ってくれるんだけど、申し訳ないとか思わなくて良いんよ。
ありがとうって言ってくれるだけで楽になったからね。
介護している側からは、ちょっとダウンな気分になってる時のありがとうの一言は心が軽くなります。
そして看護士さんにも色々な事を聞いてもらって色々な事を教えて貰った後はお腹空いたよってオチがついて苦笑。
11時のご飯
軟飯
焼きそばの残り
レバーペースト
麩の味噌汁
梅干し
卵巻き
今度はお刺身が食べたいそうな。
赤海老のお刺身買ってくる?って聞いたら、どんな海老?って聞いてきたから大っきな海老だよって言ったら喜んだ。
醤油ラーメンも食べたいっぽい。
さて、息子ちゃんが帰って来たら買い物に行くかな。
誰か見ててくれないと買い物にも行けないから、息子ちゃんが居て助かるよ。
コレはキーパーソンとか呼ばれてて、介護者と親しくて信頼出来る人が周りに居ると頼れるって事を意味します。
うちのキーパーソンは息子ちゃんと姉かな。
さて、昼寝?から目覚めた母は排便に苦労しました。
便が途中まで出て止まった状態なので、パットを下に少し引き出し、便をトイレットペーパーなどで引き出していきます。
最初の便と後続の便は袋状の膜で繋がっていますのでトイレットペーパーなどで引き出します。
ここまでならば摘便には当たりませんので尻の穴から少し出た便を引きずり出すと上手く排便されました。
便が硬い時はパットを下にずらすと比較的に簡単に排便は終わります。
そして霧吹きで尻周りの汚れを落とし、母にはウォシュレットだよって言うと納得しました。
そして排便終了でお昼?ご飯は1時半となります。
お昼ご飯
軟飯
卵巻き
レバーペースト
麩の味噌汁
鉄分+ココア
これを食べて、お腹いっぱいからのウィダーインゼリーを食べたら気持ち悪いと言って助けて下さいを連呼するらしいです。
らしいと言うのは私は息子ちゃんが帰宅すると同時に母の好きな物セットを買いに行ったからで、買い物はだいたいラーメンや焼きそば、赤海老にマグロ丼だったりします。
母も食べ過ぎは何時も後悔してるらしいのですが、やはり飢餓状態が長く続くと身体が栄養を欲するんでしょうね。
病院食は基本的に75歳だと1400キロカロリーに合わせます。
この1400キロカロリーを流動食で補うので腹持ちが全くしません。よって、体重は極端に落ち、退院すると凄まじい食欲が出てくる場合が有るそうです。とは、看護士さんのお話でした。
今度、精神科医の訪問治療をお願いしました。
これは病院のソーシャルワーカーに相談すると提案してくれます。
ちなみに身体障害3級から1級までは◯障と言う手帳を貰えて医療費が全額控除となりますので身体障害3級から1級の方は早めに役場で相談する事をお勧めします。
本日の夕食
マグロ丼
赤海老の刺身
鉄分ココア
本日の夕食は久しぶりのマグロ丼と赤海老でしたが大・大・大好評でまたお寿司が食べたいを繰り返します。
ここまで喜ぶ位に病院で11ヶ月入院してた母にはお寿司は刺激的みたいですね。
これは明日も頑張らねば。
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