第2話・腹ペコお婆ちゃん

 お婆ちゃんはずっと腹ペコなので、ある程度で止めないと軽く一食で700キロカロリー程食べてしまったりする。


 こな腹ペコは深夜1時だろうと続くので要注意である。


 お昼にお喋りしてたら問題無しなんだけど、そんな時間が無い人は困るよね。


 ちなみに、うちはテレビを購入してたけど無駄だった。


 残念ながら母にはテレビの音は聞こえないっぽく、残念ながら新しいテレビはお蔵入りとなっちゃう。


 朝6時から医師の訪問が有り、今の病院の配慮って凄いなって思う。


 朝ご飯は卵餡掛けうどんに味噌汁にトマトジュース、塩分過多かもしれないと思われそうですが薄味です。


朝ご飯

トマトジュース

卵餡掛けうどん

豆腐とえのきの味噌汁


 朝ご飯を食べて10分位は車椅子に座って貰い、ベッドに移乗させたら即睡眠、こりゃいかんとお喋り開始、お喋り内容は次の食事の献立でオッケーだったりする。


 そして体拭きからの全更衣でオムツ交換、基本的に便が出てない時は中のパットだけ交換する。


 オムツは250円、パットは100円、ペットシートは100円なのでなるべくオムツ交換よりもパット交換にしとく。


 この辺は陰部洗浄と同時作業なので楽、ベッドの高さを上げないと腰を痛めるので注意。


 お昼ご飯も卵餡掛けうどんって、どんだけ卵餡掛けうどんが好きなのだろうか?


 ちなみにお薬は卵餡掛けうどんに忍ばせて飲んで貰う。


お昼ご飯

トマトジュース

卵餡掛けうどん

豆腐とえのきの味噌汁


 お昼から病院や業務スーパーに行って1時間、帰って来たら腹ペコお婆ちゃんがお腹空いたって連呼したのでバナナを潰したモノを食べさせてみたけど無駄だった。


 ソース焼きそば食べたいって言うけど1時間しか経ってないし、バナナ1本食べてるから無理って言う他ない。


おやつ

バナナ1本


 まあ、何か食べたいって話をしつつコレを書く、体重が元々70キロあった母の現体重は36キロ、別に病院が母のご飯を食べさせて無いわけではない。


 むしろ、病院の看護士さんは頑張ってくれてるのに、うちだったら食べたのにとか、もっと栄養を与えろなんて言うなら自分でやってみたら良いんだけど、たぶん無理。


 だって、歯が無い人の栄養補給って難しいし。


 うちの母はトマトジュースと低脂肪ミルクを飲んでもひたすら、お腹空いたって言う。


 最後には死んだ方が良いんでしょ?なんて言うから、そこは本気で怒った。


 お腹空いたって言っても1時間前に食べてるからってセリフが一分から数分感覚で1時間半前、2時間前、3時間前、あと1時間になっても、とにかくお腹が空くらしい。


 そして気付いた、私が何も食べてない事に。


 まあ、あるあるなんだけどね、全介助の家族が居ると自分の事忘れがち、コレも危険なので要注意。


本日の夕ご飯

芋粥

レバーペースト

ひじき豆ペースト

麩の味噌汁

鉄分カルシウム低脂肪ミルク

トマトジュース


 計算すると成人男性と同じ位食べてるのが怖いけど、姉がシチューの差し入れしてくれたので明日は楽かも?


 近所に親戚がいるのは重要、それよりも重要なのは介護は無理しないって事。


 介護度によってデイサービスとかデイケアを利用して負担を減らそう。


 うちの場合は市内でデイサービスもデイケアも寝ながらの入浴設備無しでお断りされたので自宅ケアだよ。


 まあ、元々は5人とか9人の利用者さんの介護してたから大丈夫だけどね。


 うん、お婆ちゃんのオムツ交換したら、お腹空いたって、いやいや20分前に食べてるよーって言ったら覚えてるけどお腹空いたって。


 あとは目が回るのは貧血なのかな?そこは医師では無いので分かりませんね。


 介護はあくまでも介護ですから、看護士や医師の真似事は出来ません。


 全介助だけど手は動かず、勝手に両足が動いてしまうらしい。


 コレはどんな症状なんだろうか?謎過ぎる。


 現在は夜中の1時、常にご飯下さい。お願いですからご飯下さい。死んでもご飯が食べたい。お腹空いて死にそうです。って昨晩の7時から毎分3回から5回言い続ける母と私の攻防戦は朝まで続くのかなー。


 まあ、コレもあるあるなので仕方なし。


 これだからデイサービス利用しないと介護は無理なんだよね。


 夜中までコレだからね。

 


 



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る