恋愛と哲学の相性は想像以上だった!


第30話までのレビューとなります。

個性的な主人公【敦】と同じ委員会を通じて親交を深める【絵美】。二人の関係は決して近いわけではないのに、哲学という言葉の力で不思議と惹き寄せられていくところにタイトルに支えられた最大の魅力が秘められています。

一般的に恋愛と哲学は双方における接点や共通項を見出しにくいと思われるかもしれません。
しかし、本作ではその隔たりの概念を言葉巧みに覆し、高い親和性でこれらを結びつけている点でとても優れていると感じます。

哲学を大いに活用して女子のゆらめく心を褒めそやす。気づけば口説きを含んだ意味深なフレーズにドキドキしてしまいますね。

想像を超えた密度で展開される二人を取り巻く環境に個性的なキャラが映える学園物語。
相手の心理を柔らかく捉えたライトノベル調で読みやすく、男女問わず楽しめる作品だと思います。

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