概要
「……僕が“永井くん”じゃいけないの」
親の転勤で中学に上がると同時に東京からヨバリ町へと引っ越してきた日高湊人。肩身の狭い中学、余所者として扱われる毎日が、永井都香砂という一人の美しい転校生によって歪に狂わされていく。
彼は人間なのか、バケモノなのか。怪異系執着ボーイズラブ
生々しい描写、グロテスクな描写あり。
彼は人間なのか、バケモノなのか。怪異系執着ボーイズラブ
生々しい描写、グロテスクな描写あり。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!鳴いていた蝉の声が聞こえなくなるような異質感に引き込まれます
ちょっとだけ……なんて読み始めたら止まらずに読み進めていました。
作中に蝉の鳴き声なんてでないんですが、なんというか、さっきまで五月蝿いほどに鳴っていたのに、ふっと声が消えてしまうような、世界の裏側に一歩足を踏み出してしまったような、そんな恐ろしさとおぞましさと、どろりとして粘着質な世界観に一気に惹き込まれてしまいます。
深淵を覗き込むような少年の眼差しも印象的なのですが、特に比喩表現が秀逸で、この表現をこの言葉で表すのかとこの世界にどっぷりと引き摺り込まれてしまいます。
そう、気が付けばもう物語の中に引き込まれていますよね。
凄いです。
凄い物語です。