生命の歴史について
菫野
生命の歴史について
ウェディングドレス被せたトルソーを肩に担いで飛ぶは
グラスの上りんごをひとつ置くやうな手つきで月がわたしを脱がす
ふらここに揺すられつつも生命の歴史について思ひ起こせば
白いしろい生クリームに被われて苺はひとのからだへ旅立つ
拳銃に込めたるものをあなたにはお見せしませう──薔薇の実ですよ
真夜中のシーツ零した橄欖の林はるかにまたぎ越すこと
よこたはるわたしは誰でもなく海で空また星でやさしい道で
ラ・フランスすこし歪なかたちして夕あかりいま束ねつつある
生命の歴史について 菫野 @ayagonmail
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます