この国でよかった······じゃない!
- ★★★ Excellent!!!
冒頭わずか数行で刺されたような感覚を覚えました。
これから起こる事をよく見ていてね。
そういう予告だったのかも知れません。
ある目的地を目指し街を歩きます。
どこの街かはわかりません。
様々な出来事があり、中には不幸な出来事もあります。
それらは淡々と、同じ日常のひとつのように描かれている。
次は何が目に入るのか不安になる頃、どうやらこの国の事ではないと分かりホッとしました。
でも、そうじゃない。これがなぜすぐ近くにないと言い切れるのか。
ホッとした事を見透かすように、最後の言葉が告げられました。
作者さんの意図ではないかも知れません。
全部思い違いかも知れません。
でも、少なくとも自分はそういう風に刺された、と言うことをお伝えします。