この国でよかった······じゃない!

冒頭わずか数行で刺されたような感覚を覚えました。

これから起こる事をよく見ていてね。
そういう予告だったのかも知れません。

ある目的地を目指し街を歩きます。
どこの街かはわかりません。

様々な出来事があり、中には不幸な出来事もあります。
それらは淡々と、同じ日常のひとつのように描かれている。

次は何が目に入るのか不安になる頃、どうやらこの国の事ではないと分かりホッとしました。
でも、そうじゃない。これがなぜすぐ近くにないと言い切れるのか。

ホッとした事を見透かすように、最後の言葉が告げられました。


作者さんの意図ではないかも知れません。
全部思い違いかも知れません。
でも、少なくとも自分はそういう風に刺された、と言うことをお伝えします。