スカイグレー・ラヴ・ソング
地崎守 晶
スカイグレー・ラヴ・ソング
止まぬ雨はないと人は言う。
それでは、晴れない曇天はあるのだろうか。
雨を落とさず、風に散らされもしない、
停滞の暗雲。
雲間から差し込む光、
冬にあなたに出会い、
春に恋が芽生え、
夏に愛を育み。
そして、秋に喪った。
暦の上では去り行くはずの熱は、
コンクリートの砂漠に粘りつき。
わたしの頭上は
物言わぬあなたの墓と、
いつまでも同じ色。
止まぬ雨はないと、人は言う。
それでは晴れぬ曇天は。
スカイグレー・ラヴ・ソング 地崎守 晶 @kararu11
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます