作中で明確に武将の名前が出てこないのが歯がゆいのですが、おそらく元ネタとなるような史実があるのでしょう。
主人公が小学生という事もあり、その目線からでも理解ができるよう、武将たちの言葉や起こった出来事などが、小学生の理解力相応に口語訳されているのが実に丁寧です。
そうでありながらも、武将らの言葉から主人公の胸に届き、その言葉を教訓に現実に生かすという、見事なサイクルが生まれているのも実に教育的で心温まるものを感じます。
小さなお子様に対し、歴史に興味を持ってもらうために本作を読んでもらうのもありかもしれません。