嘘でもいいから愛してみろよバカ。

窪塚テトラ、塩崎アイル、守田マホロの三人は、いずれ待っている平凡な人生に嫌気が差していた。同じ高校に通う彼らは、この時期にしか見つけられないと噂の宝を求め、特に何をするわけでもなく、ただ過ぎていく時間に唾と文句を吐き捨てるだけの毎日を送っていた。ある日、テトラ考案で始まった暇つぶし、「一番〇〇なもの持ってきたやつが勝ちゲーム」は、予想外の盛り上がりを見せ、三人の中での密かなトレンドになる。しかし、このゲームが彼らの人生を大きく変化させてしまう。エスカレートしていく〇〇。高校生ならではの時間の流れ。常に感じる、誰にも本当の自分を見せることのできない薄い緊張感。「大人子供たち」という化学反応は、のちに世間を震撼させる大事件へと進展する。混ぜるな危険！をミキサーにかけた彼らのバイオレンスな結末に、なぜか納得できてしまう不安をあなたに。