バッカバカしいと苦笑い。


 この部屋、ひょっとしたら「出る」のかも……

 そう思い始めた秋島くるみは一か八か、一見ものすごく胡散臭いが実績はとんでもない除霊師に依頼をする。

 彼にかかるとあら不思議、怪奇現象はたちまち消えていき……



 冒頭のハイテンション文から、この作品がとても胡散臭いものに見えるわけだが、サヨナラするには少し早い。

 話の顛末に進むにあたり、馬鹿らしさの方向が二転三転していくのである。

 そして、気付けば作者のページへ向かい「じゃあ今からする事をしてよ〜」や「こんにちは!突然だけど〜」といった作品を手に取ることになる。

 なんという味わい。

 あらすじの通り、本物もあるのかもしれない。