空虚、無思慮、無意味……その果てに少女は、緑色した深い海へと流れ着いた

虚ろに生きる、虚ろにしか生きられない孤独な魂。
それが泳ぐのは、虚ろな夢をふりまく緑の水槽。
現実という形にはまることができず、たゆたう潮に流された果てにたどり着いたその海とは。

読んでいると、自身もまたこの深みへと引き込まれてしまいそうな空虚な海。