いまいちな猿の手VSいまいちな願い手


 兄が五万円を払って砂時計を買ってきた。
 やけに高いと思ったら「ある程度の願いを叶えてくれる」というアレだった。

 ものは試しに靴ずれを治せと願掛けすると、見事に回復し……



 猿の手。願いを叶えてくれる魔法のアイテムで、多くの亜種が生まれているわけですが、
 この作品は「いまいち」な点で見事に差別化しています。

 ほんわかした雰囲気で楽しく読める一作でした。

 本物の猿の手と出くわしても、彼らのようにすれば安心(?)なのかもしれません。