概要
長編SF小説「銀河皇帝のいない八月」の続編。
数々の障害を乗り越え銀河皇帝に即位した女子高生、遠藤空里(あさと)。
だが、その地位は安泰とは程遠いものだった。
策謀によって皇位継承の過程に疑義を訴えられ、空里は審判によって皇位の正当性を明かさなければならなくなる。
一ヶ月後の期限までに惑星〈無天函(ファルカン)〉で審判を受けなければ、空里は全ての権利を失い直ちに抹殺されることになる。
審判への道中で得た新たな友人たちと、ひとときの安らぎを得る空里。
だが、惑星〈千のナイフ〉の支配権をめぐるユーナス・ザニ紛争によってその平安は潰え、さらに苛烈な総力戦が迫っていることを知った空里はこれを阻止することを決意。
しかし、総力戦の舞台となる〈千の
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- ★★★ Excellent!!!様々な種族やガジェットが入り乱れる中で、うら若き皇帝が目指すものとは!
数奇な運命に導かれ、銀河帝国の皇帝になった空里(あさと)。
完全人間ネープの他には、何の後ろ盾も持たない彼女のもとで、
帝国の政局はたちまち混乱し、空里にも数々の危険が降りかかります。
玉座に座る暇もなく、空里自身も星の下、樹の上、水の中を駆け巡る。
様々な種族やガジェットが入り乱れる光景は、まさにスペースオペラ!
危機の中で、やがて空里は自分自身に問いかけます。
「銀河帝国を、どうやっていい国にしていけばいいのか」と。
そんな彼女を、星百合が静かに見守ります。
前作「八月」が、皇帝になる物語とすれば、
本作は、銀河の歴史と、空里を取り巻く人々、そして彼女自身が大きく「進化」する物語で…続きを読む - ★★★ Excellent!!!特異な文明圏を描く、壮大なSF
最新話まで追いついたのでレビューをば。
前作「銀河皇帝のいない八月」の直後からの物語。
戴冠式を済ませたとはいえ、前例や後ろ盾のほとんどない皇帝就任に反発が酷いあたり、非常に政治的。だが、それがいい。
スターウォーズなどの銀河共和国や銀河帝国を思わせる、壮大な政治劇が読み応え十分です。
そんな中、元高校生に過ぎない主人公が翻弄されながらも、十代らしい感受性と視点で帝国の現状を見つめる様は、十二国記のよう。
こちらもやがて来る(かもしれない)主人公の統治、判断にどう影響するのか。
そしてスターリリィとそれらに関わる謎の存在たち。
スケールの大きい、SFならではの独特の文明も魅力的。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!共に在り、護り抜く
銀河皇帝に即位したアサトと、共に在る完全人間ネープ、そして人猫シェンガ、元老クァンタたちの、新たな目標に向かって奮闘するお話です。
アサトが銀河皇帝へと至るまでには、それはもう手に汗握る前作『銀河皇帝のいない八月』がありますので、未読の方はぜひとも、読んでいただきたい!(こちらも面白いです!)
今作は、そんな前作からの馴染みの顔触れが、新たな問題を抱えて進む険しい道。でも共に在る仲間は、最高に心強い面々です。人も、機械も、その他諸々も。
第一章は、まさに問題勃発からの月面脱出劇です。
息吐く暇もないスリルのある展開、スピード感のあるアクションシーンも見応えがあります。
なんといっても…続きを読む