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概要
てんてんてまりはどこでつく
ばあちゃんが死んだ。偏屈なのに世話好きで町でも評判だった。
偏屈具合はばあちゃんのすぐそばにある手毬のせいだった。ひとたび他の人間が手毬を触るとかみつかんばかりに威嚇し、取り上げた。そこが偏屈たる所以で、その他は朗らかだった。
ばあちゃんの火葬と埋葬が終わり、ばあちゃんの家に帰って来るとお棺に収めたはずの手毬が廊下に転がっていた。慌てて、一緒に帰った母さんを呼ぶと、母さんには手毬が見えていないようだった。
偏屈具合はばあちゃんのすぐそばにある手毬のせいだった。ひとたび他の人間が手毬を触るとかみつかんばかりに威嚇し、取り上げた。そこが偏屈たる所以で、その他は朗らかだった。
ばあちゃんの火葬と埋葬が終わり、ばあちゃんの家に帰って来るとお棺に収めたはずの手毬が廊下に転がっていた。慌てて、一緒に帰った母さんを呼ぶと、母さんには手毬が見えていないようだった。
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