三段目迄は此岸、更に一歩踏み出す先にあるもの

至極、変哲もない日常から、ほんの少し
踏み出してみると、そこには全く別の
世界が広がっている。
 暗い急な階段を登る。降りて行くのでは
なく登ってゆく。目の前には急峻な段。
その一寸先は、闇。

 一段、二段、三段。そこ迄はまだ此岸。

四段目にして初めて目の前に広がるもの。
予想だにしなかったものが、そっと
語りかけてくる。

 四段落で構成される短い話の数々。


それを、楽しみに読む。