三段目迄は此岸、更に一歩踏み出す先にあるもの
- ★★★ Excellent!!!
至極、変哲もない日常から、ほんの少し
踏み出してみると、そこには全く別の
世界が広がっている。
暗い急な階段を登る。降りて行くのでは
なく登ってゆく。目の前には急峻な段。
その一寸先は、闇。
一段、二段、三段。そこ迄はまだ此岸。
四段目にして初めて目の前に広がるもの。
予想だにしなかったものが、そっと
語りかけてくる。
四段落で構成される短い話の数々。
それを、楽しみに読む。