赤に体を突き動かされるようで

親切心。

本当に多くの様々な人が身を寄せ合っているのがこの世界で。
誰かのことを考えて助けようと動ける人、そうでなくても誰かのために心を痛められる人。
そんな人たちが、少なからずいるから私たちは、生きていけるのではないでしょうか。

困っている人に気が付きながらも、勇気が出せずに行動へ移すことができない私。そんな私を変えてくれたのは、ふと付けた赤いヘアゴムであった……。

自分が助けようかと思いたった時には、もうすでに他の誰かが助けている。
勝手な気まずさ、小さな罪悪感? まぁ私も今やろうと思ってたしね。みたいな様々な感情が浮かんでくる様子がありありと表現されていました。

いつも以上に頑張ってしまう主人公を応援したくなりました。

普段と違うものを身に付けた時、視界が開けるというか、少し背が伸びたような感じがしますよね。

一人一人。自分の余裕がある時には、誰かのことを考えて行動することができたら、もっと生きやすい世の中になるのでしょうね。

素晴らしい作品をありがとうございました。