第32話 大きな力

猛真隊は球国軍に多少の被害を与えて直ぐに布陣した王蒙軍に配属された。相対するのは羅現が率いる生国軍だった。ほぼ同数の戦が始まった最初は王蒙軍が有利に消耗戦を続けながら互いに数を減らしていった。猛真隊は前線には送られず、予備隊を言い渡されていた。

真「何で俺らが予備隊なんだよ!俺の力で戦局をひっくり返してやるってのによ!」

単像(王蒙軍将軍 予備隊指揮長)「まぁ、落ち着け。殿はそなたらの絶対的な突破力を必殺技として使うのだ。突出した力は戦が佳境になればなるほど重宝される。焦らずとも出番はくる」

そう言って前線を見るが少しばかり王蒙軍が押していた。王蒙は本陣から見ており、少し笑みを浮かべていた。

羅現「どうなっておるのだ!我が軍はこの時のために練兵に練兵を重ねたのだぞ!それがこんな奴らに敗れるのか!」

そう焦りを見せていると墱隊が本陣に突撃をしてきた。墱は圧倒的な武力で本陣の周りにいた部隊達をけちらしていく。それに続こうと墱隊も奮戦し、更に被害を大きくしていった。

安銭(生国軍師)「お、おのれ墱…め…」

遂に墱は生国軍の軍師をしている安銭を討ち取り、再起不能にまで追い込んだ。そして墱達は本陣に辿り着いたが羅現は後退しており、本陣は既に誰もいなかった。こうして各戦場でまた長い1日が終わった。まだまだ長く続くこの戦では両軍の兵達も疲労を隠せずにいた。

王蒙「やはり敵も一筋縄ではいきません。何処かの軍が敗れれば隣に勝った敵が雪崩れてきますからね~」

そして鏤舎奈軍とマルド軍は鏤舎奈が先頭に立って指揮をしたため、マルド軍に甚大な被害を与えていた。痺れを切らしたマルドは手練れの山民族兵を一部だけ前線に出して前線を押し返そうとした。すると鏤舎奈は不気味な笑みを浮かべ、鏤舎奈軍を近くの山へと退かせた。マルドの山民族兵は山を得意としていたため、マルドに追撃を進言。だがマルドは罠があるとして乗り気ではなかったが元々から統制が取れていない全ての山民族兵を王とは言え、止めれるわけがなく、仕方ないと思いながら山へと入っていった。

マルド「(俺の山読みでは此処から大きな要塞化ができそうな丘がある。そこに入るとしたら厄介だが…まぁ、その時は足止めをできるので良いだろう。鏤舎奈、貴様は俺らを甘く見たようだ)」

マルド軍は前線を張っていた疲弊した泥国軍の部隊を後方に配置し、追従させていた。前にいるのはマルドの山民族兵だけであり、マルドは山民族兵と泥国軍兵の間に警備を厳重にしながらいた。

波乱(泥国将軍)「後方から敵襲です!鏤舎奈が自ら敵襲に来ました!マルド様、兵にも大きな被害が出ておりますがどうしますか?まだ数は我々が有利です」

マルド「直ぐに後方に兵を集めろ。この場はお前が指揮せよ。俺は山民族兵を引き連れて他の伏兵を殺してくる」

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キング @jgbjgbj

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