芥川龍之介の時代小説を連想させる語り口。ただただ凄い。
遅筆な上に細々書き込むタイプなので、御経の様な長文が続く小説ばかりになると思いますが、それでもお付き合いして頂けるのであれば、この上ない幸いです。 宜しくお願…
全編を通し、とにかく迫力のある一作です。 河鍋暁斎。幽霊画などで知られる幕末・明治で活躍した浮世絵師。彼が少年期からどのように絵のために人生を費やしてきたかが語られていきます。 まず、この…続きを読む
河鍋暁斎という名前を知らなくても一気に物語に吸い込まれます。作中に登場する色んなモチーフとそれぞれのエピソードがとにかく濃くて、腹の中の画鬼がみるみる膨張して絵師の筆を走らせる様子が目に浮かびます…続きを読む
幕末から明治の世で浮世絵師として、日本画家として名を馳せ、“画鬼”の二つ名で呼ばれた河鍋暁斎。その波乱に満ち満ちた人生を当人と、弟子にして親友となったイギリス人建築家ジョサイア・コンドルの語りで綴…続きを読む
お雇い外国人ジョサイアの語りが、彼が師事した絵師・河鍋暁斎の語りをサンドイッチのように挟む構図である。暁斎が役人に語る体裁をとっており、その「語り」によって江戸時代の庶民の哀しさ歓びを追体験できる…続きを読む
もっと見る