日常の中に潜む不思議な瞬間を描き、謎に包まれたままで終わる秀作ホラー。

この作品は、平凡な日常の中で「何かが起こるかもしれない」という期待感を抱かせる短編です。愛犬のサクラとその飼い主である主人公が、散歩中に出会った母娘の姿と、その後の奇妙な現象に焦点を当てています。

特に、サクラが無人のベンチに立ち止まるシーンは、不可思議な感覚を覚え、物語の世界へと一気に引き込まれます。

また、母娘の存在が突然消えることで、物語に謎めいた要素が加わり、最後まで目が離せません。あの二人はどこに行ったのでしょうか……。