おちる、田舎の閉塞感のなかで、僕は───。
- ★★★ Excellent!!!
おちる、おちる。
足裏から重力がきえて、腹の底にぞっ、と浮遊感がきて、
おちる、おちる───。
舞台は現代。
僕は、母親につれられて、田舎の親戚、「長(おさ)」の葬式に出席する。
田舎の閉塞感、ごろごろいる親戚、酒がはいると下卑た話題を口にする男たち。
そんななか、6歳の僕は、忘れえぬ出会いを果たす。
抜けるように肌の白い、美しい母娘と。
その母娘が、実は───。
はぁ───い、ここまでよぉぉ!
続きは本文を読んでね。
これ、六千文字もある?
と思って読み始めたけど、とんでもない、この内容をよく六千文字に納められたものです。
1話完結ですが、1ページのなかに、第一幕、第二幕、第三幕、と、三幕構成になっているので、読みやすいです。
田舎のドロドロと、おちる浮遊感を、お楽しみください。