出だしの不穏さと、安心する程の恐ろしいオチが最高。

高校生じゃなくなった主人公から語られる、とある日の恐怖体験の話。
語り口も静かで読みやすく、普段どのような日常を過ごしていたのか、そこからどのように一変したのかが分かりやすかったです。
恐怖の強弱も絶妙で、ひたひたと後ろから着いてこられるような怖さがあります。
冒頭付近の「今は大丈夫」に戻るはずなのに、オチのために拭いきれない不気味さがあって最高です。
伏せ名も素敵ですね。

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