手を合わせ、自分がしっかり生きていることを、報告したい人がいます。

 なんとなく気になる後輩女子だった、そのひと。
 自分に自信のない主人公は、ただ、普通の会話をするだけです。

 第三者から見れば、すごく脈がありそうに見えるのに。
 思い出になってしまった、そのひと。

 時がたち、別の女性と家族を持ってから。
 ショックな知らせが……

 家族とお寺に行った主人公の追憶が、気づきが、心に迫ります。