優勝、皆様にお勧め致します( ;∀;)
- ★★★ Excellent!!!
例えば、HUNTER×HUNTERのナニカが「あい」と返事をするのが、僕はとてもかわいいと思う。それと属性は違うけど、こちらの作品に息づくとても素敵で大切な「かわいさ」を、皆様にも目撃して頂きたいと思います。
小説という表現形態で一部の選者は、筆者が「うたう」と興覚めしてしまいます。僕個人としては例外も存在すると思う所ですが、一般的にこの「うたう」という部分は多少語弊を含んで言うのならば、筆者が自己の力量を陶酔的に誇示してしまう部分であり、どの表現がそれであるのか文意もあり通常はわかりにくいものです。ですが判る人間にはすぐにわかります。ゆえに世間的に評価の高い小説とは「筆者の凄さ」が知りたいのではなく、筆者が感じるモノの凄さ、表現しようとするモノの凄さ、それらに「凄み」を感じ得るモノこそ素晴らしい小説であると言われます。
僕はこちらの作品を拝読させて頂き、「G’sこえけん」という特殊な表現形態の中で、恐ろしく完成度の高い作品であると強く思いました。それは表層で読んでも楽しめるし、少し踏み込めば読み応えが変わり、さらに深読みすれば熱量の高い「凄み」を感じます。それは総じて、様々な読者の要望を埋めている作品であると言えるのです。
皆様が求める物語は沢山世間に存在します。WEBでもこれでもかと溢れています。ですが、それらは楽しくて面白く人気も出たりする反面、易々と消費されてしまう宿命があるのです。それでも拙いレビューを書き、僕がこうして皆様にこちらの作品をお勧めさせて頂く理由は、
「心に残るかわいさ」
というすごく大切な資質を持った物語であるからです。表層的にも、少し踏み込んでも、さらに深読みしても、その「心に残るかわいさ」は存在します。僕はね、ちょっと泣きそうになったりもしました。その理由をここに書くのは許されないのですが、漠然と印象だけを書いて、このレビューを終わりにさせて頂きます。
貴女の言葉が刺さった。それは僕の一番痛い部分でささくれた場所だった。だけどその言葉は僕を優しく労わり、慎ましく穏やかで、深くて、温かく、涙ぐんでしまった。言葉に抱きしめられた、僕はそんな気持ちになった。
筆者様に深い感謝を込めて、楽しくて素敵な物語をありがとうございました。
皆様にもこの想いが届きます様に( ;∀;)