概要
ふたこぶのらくだと少年振り向きぬ世界は存在しはじめるらし
短歌連作15首です。よろしくお願いします。
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- ★★★ Excellent!!!届かざる言葉はなべてとほき火と蠍は云へり 意味こそ灰と
まず、なぜ「蠍(さそり)」なのかはわからん。
だからその意味を私は書けない。
とりあえずこの歌は「言葉は意思疎通の道具だから相手に届く言葉が正解で、
相手に届かない(意味を成さない)言葉はダメだ」
という世の常識に対して逆のことを言っている。
「届かざる言葉」は「火」であり、「意味こそ灰」なのである。
届かない言葉、意味不明のまま、誰にも届かず漂う無用な言葉たちを「とほき火」とする。
もちろん、そうした「火」も燃え上がって(誰かに伝わって、あるいは意味を成して)しまえば「灰」になってしまう。
届かない言葉である「火」は読もうとしても「その意味を全て」「読み尽くす」ことが出来ない「詩」…続きを読む