海のように広い心に包まれ、想いを通じ合わせていく。

主人公・アウシュリスの悲しい境遇。
そこに加え、人質として送られることに。彼が心を閉ざしてしまう気持ちもわかります。
けれど、彼はバダルという青年に会い、少しずつ、少しずつ変わっていきます。

あたたかく、優しいバダル。
アウシュリスを奴隷として扱うことは一切なく、一人の人間として接してくれます。それこそ、海のように広い心で。
そんな彼にも実は秘密があり、これがまたたまらなく素敵。そうだったのかと胸が締め付けられました。

そして、少しずつ想いを通じ合わせていく二人。
気が付けば、アウシュリスもすっかりガラサの男で、バダルの……。

政治が絡む中、二人が心を通じ合わせていく素敵な物語です。
皆様もぜひ、読んでみてください。

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