エピローグ

部屋中に鳴り響くアラーム。家中を駆け巡る母親の声。

もう朝か、そう思い、重い身体を起こす。

はあ、と、深いため息をつく。

そして、歯を磨く。

ああ、何の変わり映えの無い日常が始まる。

そう思うと、ほんの少し憂鬱で仕方がなかった。

玄関を出て、振り向きざまに大きな声で

「行ってきます」

そう告げて、一日を歩み出す。


俺はこんな普段通りの日々を自分なりに楽しく生きてみようと思った。


これは、そんな"普通"じゃあり得ない、1つ、いや、約80億もの物語である。

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宛先:あの日の俺へ @NewtonP

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