黄金の野原で交わした契りは、消された記憶すら越えて奇跡を起こす。

怪異が蔓延る世界で怪異専門の相談を請け負う「麒麟堂」の従業員、夕暗。そして彼女に秘めやかな恋情を寄せる同僚の御影。特大の初恋が実る時、街には願いを叶える幻影が降り注ぐ――。


大正ロマンを感じさせる冒頭の描写から引き込まれました。詩的な表現もマッチしていて、世界観のこだわりを感じます。

そして恋愛と同じくらい熱い怪異バトル！　敵味方問わず魅力的なキャラクターたちが織り成す肉薄した戦いは必見です！　私はヒロインの夕暗さんと彼女に憑いている大蛇の戦い方が非常に癖（ヘキ）にぶっ刺さりました。詳しくはぜひ『四　怪異殺し』をお読みいただきたい……！

ネタバレになりそうなのでここでは詳しく書けないのですが、どこか掴みどころのない御影さんによる愛し方が、怪異と生きるこの世界そのものって感じで、最高にエモいのです。

お仕事物がお好きな方にもお勧めできる怪異パニック溺愛物語。ぜひご一読を！