あとがき
ここまでお読みくださいまして、ありがとうございます。
この物語は、前回の「同題異話」参加作『Under the Storm スクーナー船パーシャンハウンド号の航海』
https://kakuyomu.jp/works/16818093078517948718
の続篇、というか関連作です。
『Under the Storm』のあと、ガートルードがフォルモサ島(台湾)まで行って、帰って来た後の物語、という時間関係です。
もともと、『Under the Storm』で、「だいたいいつごろの話か」というのを示すために、時代背景として清でのアロー号国旗侮辱事件(一八五六年)と第二次アヘン戦争(アロー号戦争、アロー戦争。一八五六年~)の話を入れました。
で、台風か熱帯低気圧が襲ってくるのだから、翌年の一八五七年のできごとだろう。
そこで、一八五七年にイギリスとアジアが絡んだ事件というのを調べるとインド大反乱というのが出て来て……。
一挙に話が大きくなりました。
人魚を目撃したという「お嬢様」が、インドの(在インドのイギリス人の)大金持ちのお嬢様、という設定は最初からあったのですが、「大反乱起こったらダメじゃん!!」ということで、さらに長くなりました。
ともかく、今回は、Wikipediaがあったから書けた、というところです。厚く御礼を申し上げます。
インド大反乱は、某海洋冒険小説とか、シャーロック・ホームズものの某作品とか、ヨーロッパの娯楽文学にいろいろと影響を与えています。当事者のイギリスをはじめ、やっぱり衝撃的な事件だったのでしょう。
しかし、イギリス(東インド会社)も、東アジアで清国と戦争して、同時にインドでは大反乱勢力と戦って、なんか「覇権国ってすごい」って感じです。
すてきな場を設定してくださいました夢月七海様、ありがとうございました。
『同題異話・八月号 沸騰する祭×去らない熱』が始まっております。
https://kakuyomu.jp/user_events/16818093082129684199
こちらへの参加作には、この物語の関係者は登場しない予定です(というか、そもそも書けるのか、という問題がまずあったりしますが)。
が、船長やガートルードも、お嬢様やアリソンもまた何かの物語に出て来るかも知れませんので。
その折には、またよろしくお願い申し上げます。
それでは、暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。
……というあいさつがめちゃくちゃに「迫真」のあいさつになってしまっているような事態ですので、ほんとうにくれぐれもご自愛くださいませ。
清瀬 六朗
人魚と内緒話 清瀬 六朗 @r_kiyose
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