人類を救うのは、記憶喪失の女暗殺者と獣化草食系男子の最強バディ!
- ★★★ Excellent!!!
UFO、UMO、幽霊など公式には存在しないとされている事案を担当するクサナギの別班「ペントハウス」に所属する李一朗は、UFOに誘拐されて背中にタトゥーをいれられたという美少女早乙女海蕾のところへ調査に赴きます。
すべてはそこから始まったのです。
そして同じく事件に巻き込まれるべくして巻き込まれた結果、記憶を失った女暗殺者(名前を知りたい人は本文をどうぞ)とともに早乙女海蕾の警護をすることになるのですが……。
本作、なにより私の心をくすぐるワードが満載です!
「オーパーツを破壊して回る暗殺集団」「カーの心臓」「滅亡エンジン」「獣化」「記憶喪失の暗殺者」。
もうこれだけ見ても「なにそれ!どんな物語⁉」って思うでしょう⁉
かつ、章タイトル、小タイトルをご覧ください。
「アクション映画好きにはたまらん!」となること間違いありません。
ところで。
こういうSFチックな物語って、世界観や設定を説明するのが難しいんですよね。
ともすると冗長に説明回が続き、「あ、もういいや」とフォロバされたり、なんとなく読み飛ばした結果、「え?これ、なにがどうなってんだっけ」とついていけなくなったり。
ですが、やっぱりそこんところがうまいなあ、と思います。
必要最低限の情報を提示しつつ、女暗殺者と獣化草食系男子の軽快なやりとりも交え、まったくこう……読んでいてストレスがない。
そしてなにより手に汗握るスリリングな展開。
それをチープな言葉では表現しない技術。この作者様、アクションシ―ンを描かせたら、もう絶品。それは保証いたします。
現在、速度を落としたら爆発するバスに乗り込んでしまった(さあ、元ネタはわかりますよね?)主人公たち一行。
彼らの活躍をどうぞ最後までご覧ください!