ジェネレーションギャップには、いつの時代も頭を抱えてしまうのです……。
- ★★★ Excellent!!!
現代ではよくZ世代が~と言われてますが、もっと先の未来では、テレパシー世代と呼ばれているのですね。なんでしょう……「今の子供は良いよな、スマホやゲーム機が生まれた時からあるんだもんな。俺らの時代はめんこだったり、コマだったりだな」的な感覚でしょうか。でも、今の時代だっていくらかすれば、アッという間に追い抜かれて、下手するとテレパシー世代すら霞んでしまうような超技術が生まれたりするかもしれませんよ。まぁ、そうやって言い合うのもいつの時代も同じということで。
頭の中ですべてをまとめてから、アウトプットする。というのは普通に考えて難しいですよね。行き過ぎた考え方で、「脳から指令を受けて手足を動かしたりしているということは、脳に支配されているんだ!」なんてのがありますが、脳内ですべてまとめることを考えれば、「まぁ……今だけは従っておいてやるか」くらいの緩いノリで、自分の脳と付き合っていきたいものですね。
しかし、そんな問題もBMIの登場によりさほど心配する必要がなくなっ……おっと、BMIの単語に中の人は若干引っ掛かりを感じてしまいましたが……なんなら現実から目をそむけたくなりましたが、まぁそんなことは置いておいて。
こういったデバイスを使う場合、私はまず「どこまでをマシン側に投げるか?」ということを考えたりするのですが、AIからすれば人間がそんなことを考えることすら滑稽に思ったりするものなのかなぁとも思ったり。ほら、二〇三〇年ともなれば、より人間臭くその辺も理解するのかなぁと。
アレ取ってくれ……。ふむ。アレって何さ? 父さん、それよりも僕はその納豆の混ぜ方が気になって仕方がないんだ。執拗に混ぜすぎても美味しくはならないんだよ。必要な分だけ混ぜれば良いんだ(※あくまでも僕の持論です)
もちろんこれは声に出さない。心の中だけにそっと留めておく。万が一、誰かに見られるようなことがあってはならない。そんなことを執拗に考える必要なんかないのは分かっているけれど、我ながら反抗期は過ぎたとは言え、難しいものだ。納豆のように丸くなりたい。
話を戻して、当然のようにアレについて問いただす。だからアレって何? 父さん、朝食の席でまさか、はないちもんめでも始める気か?
アレが欲しい♪
アレじゃわからん♪
(母と)相談しよう そうしよう♪
じゃないんだよ。 朝からとんでもない家族の醜態を晒しているよ。
まぁ、父さんたち親の世代が慣れていないのも頷ける。PCに触れてこなかった世代の人たちが「パソコン? そんなもん分かるか! 俺たちの世代は伝票も手書きだったんだ!」なんて、よく聞く話だし。
とにかく、アレのイメージがふわっとしすぎてて、上手く固められないんだろう。そんな父さんを見かねてか、すっとさりげなく手(?)を差し伸べるAIさん。あなたはなんて優秀なんだ。父さんのアレという一言だけで、アレの候補を絞り込んでくるなんて……。しかし、僕の脳内に流れ込んでくる無数の「アレ」。その数は、この前読んだイワシダンシングの実験金魚というタイトルの作品にもある、イワシダンシングかのような大群である。( ゚д゚)ハッ!……やはり、僕は今、ダンスを求められている。たとえとして先ほど、はないちもんめを出したけれど、まさかそれすらもフラグになっていたのか……? いや……やばい……そろそろやばい。さすがに怒涛のイワシダンシングに脳内の処理が追い付かなくなってきた。そろそろまともに文字をタイプできているかも怪しくなってきた……ところで! まさかの!
母さんが夜なべをして キムチを作ってくれた~♪
ご飯のお供に最適だろうと せっせと漬けただよ~♪
母さん……すまない、さすがにその歌ではダンスは踊れないんだ。