名前を自分を無くしたときに

prologue
＿ある日の昔夕日が刺し光るとき＿
息が上がる自分は何をしているんだろう口の中が血の匂いに覆われていく空気が薄いような気がする此処は何処だろうかでもただ一つ分かるとすれば自分は君から逃げていること「おーいｯ!!」そう君が言う君も息が上がってる筈なのに綺麗な声で脳内に入っていく「っ!」でも…君の声が…君との思い出が!全て思い出させて…ｯ声さえでも心に突き刺さるような声が…聞こえてやまないのタッタッタッｻﾞｯ「何でだよ!?」そう苛立つ君の声脳内に入ってくる愛しいと思えたのかも分からない君の声を「君を…」そう言ったけどもどうせ聴こえてない自分も聴こえてないから心の中で君の名前を呼びたいまたあの頃のようにタッタッタッｻﾞｯ…ﾊﾟｼ「捕まえた」捕まえられるとは思っても無かった緊張が走る…続きを読む